株式会社関電工
金子 啓市
このコラムでは、私が趣味で作ってきた、ペーパークラフトをご紹介したいと思います。
まず、ペーパークラフトとは、紙を素材として立体物を作成する立体模型・立体構造物の総称です。折り紙のように、四角い紙を折り曲げて立体物をつくるものとは、異なります。
今回は、ペーパークラフトの素材となる、型紙や型紙から作る部品の組み立て方を示す組立図は、ネット上のホームぺージから入手できるものとして、ご紹介します。現在、ペーパークラフトに関するホームページは数多くあり、プリンターメーカーの製品販売促進目的で作られたサイトは、作品データも豊富にあり、大いに参考となります。これから紹介する作品は、プリンタメーカC社のホームページCreative Parkから入手したデータから製作したものです。
1.最初の準備
① 三角定規 型紙をカットするときにそえます。
② ピンセット 小さな部品に接着材を塗るときや、部品を合わせるときに使用します。
③ ハサミ紙を大まかにカットするときに使用。
④ デザインカッター 型紙から部品を切りだすときに使用。
⑤ ボールペン 部品を折り曲げるときに溝を作るために使用。
⑥ 木工用ボンド 部品を接着するときに使用。
⑦ カッティングマット 型紙から部品を切り出すときの下敷きに使用。
等です。その他の道具は、作品の製作を重ねている中で必要に応じて用意します。
2.型紙・組立図データの入手
ネット上のホームページから目的のデータをダウンロードし、プリンター で紙に出力します。(写真2.参照)
部品用の型紙に使用するペーパーの種類は、メーカーで推奨している、マッドフォトペーパーを使用します。光沢のないコーティングされた厚紙です。厚さは0.22mm程度です。プリント用紙を販売している店で簡単に入手できます。




3.部品の作成・組立
型紙からカッターを用いて部品を切り出します。組立指示書に従ってまず部品ごとに曲げたりして、接着剤を塗布して部品を作ります。この部品を様々に接着して立体模型・構造物を完成します。
詳しい方法・手順は、ここでは省きたいと思います。ネットには、様々なホームページがあり、作成方法・手順・注意点が記載されていますので、こちらを参照してください。
4.作品例
今までに、数多くの作品を製作してきましたが、今回は、京都宇治の平等院鳳凰堂を紹介します。十円玉の正面柄や、一万円札の裏面に鳳凰の姿が採用されており、大変に馴染みのある建築物です。
この建物は、1050年代に貴族の別荘として建てられ、後に摂政であった藤原道長の子の藤原頼道によって、別荘から寺院に用途が変更になり、極楽浄土の場として、認知されました。

この建造物は
1棟 阿弥陀仏が鎮座している中堂
2棟 北翼廊 正面の左側の建物
3棟 南翼廊 正面の右側の建物の
4棟の部分からなります。

中堂と北翼廊との接合部

写真6.から分かるように、中堂と北翼廊は構造的に接合されておらずそれぞれ単独に建っています。遠くから眺めると全ての建屋が一体物で建っているかのように見えます。なにか、名画を眺めているいるような感じです。部分を観るとバラバラの要素からなっていますが、全体を観ると、一体感が現れるのと似ています。
写真7.を見ますと、4棟目の尾廊が見えます。このアングルから見る機会は少なく、中堂の後ろに尾廊のような建屋があることは、あまり知られていません。
5.まとめ
ちなみに、この平等院鳳凰堂は、大小のパーツから作られますが、パーツの総数は345個になります。同じようなパーツを何十個と作らねばならず、かなり忍耐力が必要となります。その分、完成した時の達成感は格別です。
今回のこのコラムを読んだ方で、興味のあるかたは、一度、作成に挑戦してはいかがでしょうか。
【執筆者紹介】
金子 啓市(かねこけいいち)
株式会社関電工
プラント設備部

