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活動報告(中部・北陸)

中部・北陸地区勉強会 「計測のトレーサビリティ」

活動名中部・北陸地区勉強会
内 容計測のトレーサビリティ
講 師立川 聡朗
アズビル株式会社 サービス本部 サービス企画部
サービス技術教育グループ
実施日令和7年(2025年)12月5日(金)14:00~16:15 
参加者16名
主 催計装士会

報告者
アズビル(株) 中部支社 サービス本部 中部サービス1部
新山 武弥         

 計装士会中部・北陸地区では、令和7年度上期の地区活動として、12月5日に勉強会を開催いたしました。以下に概要を報告いたします。

講習内容

 計測された値の信頼性・妥当性評価のポイントを解説・ご教授頂きました。

  • 計測の信頼性は「トレーサビリティ」「不確かさ評価」「精度比」の3要素で成り立つ。
  • 国際規格(ISO/IEC17025、IATF16949)に適合するためには、校正の正当性と証明書管理が重要。
  • 許容外れ時の妥当性評価や再測定の重要性を理解。
  • 正しい計測は品質保証の根幹であり、顧客信頼維持に直結する。

所 感

 今回の講義を通じて、計測に関する基本的な考え方から国際規格まで、幅広い知識を得ることができました。

 まず「計測のトレーサビリティ」では、校正の連鎖を国家標準や国際標準までたどる仕組みの重要性を理解しました。普段何気なく使っている計測器が、実は国際的な標準に結びついているという事実は、品質保証の根幹を支えていることを実感しました。また、不確かさの概念や算出方法を学び、測定値には必ず誤差が存在すること、その誤差を定量的に評価することが信頼性確保に不可欠であると感じました。

 次に「正しい計測」では、誤判定がもたらすリスクの大きさに驚きました。不良品の製造や損害賠償だけでなく、企業の信頼を失うことにもつながるため、正しい計測を行う責任の重さを再認識しました。精度比や定期校正の重要性、許容外れ時の妥当性評価など、現場で実践すべき具体的なポイントを学べたことは非常に有意義でした。

 最後に「IATF16949」では、自動車産業における品質マネジメントの厳しさを知りました。ISO9001に加えて、IATF16949では外部試験所のISO/IEC17025認定が求められるなど、国際規格への適合が必須であることを理解しました。認定証の不正使用が重大なコンプライアンス違反となる事例は、規格遵守の重要性を強く印象づけました。

 今回の学びを通じて、計測は単なる数値の確認ではなく、品質保証と顧客信頼を守るための重要なプロセスであることを改めて認識しました。今後は、トレーサビリティや不確かさ評価を意識し、正しい計測を実践することで、より高い品質を提供できるよう努めたいと思います。

 ご多忙中にもかかわらず、講師としてご説明・ご解説を頂きました立田様に厚く御礼申し上げるとともに、ご参加頂いた皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

勉強会の様子 立川 聡朗 講師

著者:新山 武弥