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活動報告(中部・北陸)

愛知県衣浦東部浄化センター及び下水汚泥燃料化施設

活動名愛知県衣浦東部浄化センター及び下水汚泥燃料化施設
実施日平成28年(2016年)2月4日(木) 14:00~16:00
場所愛知県衣浦東部浄化センター及び下水汚泥燃料化施設
  愛知県碧南市港南町2-8-15
参加者28名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区担当幹事 寶満 栄樹
1.はじめに

 平成27年度の計装士会中部・北陸地区施設見学会は、愛知県衣浦東部浄化センターおよび浄化センター内に併設された下水汚泥燃料化施設を見学しました。

        【温室効果ガス削減による 掲載地球温暖化防止に貢献】

 これは愛知県衣浦東部浄化センターのスローガンですが、今回見学した施設の大きな役割を物語っており、有意義な見学会となりました。

2.概 要

  1) 施設の概略説明
  2) 施設見学(衣浦東部浄化センター監視室および現地施設)
  3) 施設見学(下水汚泥燃料化施設)
  4) 施設URL   http://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/31858.pdf

(1)衣浦東部浄化センター見学
    施設責任者の方から、プロジェクターを使用し施設の概略説明をしていただきました。
    衣浦東部流域下水道は、愛知県で6番目の流域下水道として平成8年4月に供用開始し、碧南市、高浜市および安城市の一部を処理区域とした汚水処理を行っており、流入汚水量の増加に合わせ浄化センターの施設の増設を行っているとのことでした。
    また中央管理室では施設の監視状況を説明していただき、施設内では汚水の各処理工程を直接見学しました。

工場の概要説明

(2)下水汚泥燃料化施設
    衣浦東部浄化センターに設置されている下水汚泥燃料化施設は中部地方初として平成24年4月から施設(炭化炉)の供用を開始されました。
    下水汚泥燃料化施設では、当浄化センター、および他地区で下水を処理する過程から発生した汚泥を乾燥・炭化することで下水汚泥炭化燃料(炭化物)として再生します。
    約100t/日(約33,000t/年)の汚泥を処理し、炭化物を約8t/日(年間約2,700t)製造する能力を有しています。
    下水汚泥は大量の水分や有機物を含むため、一般的に容積を減らすためには焼却処分を行い、廃棄物として焼却灰が発生します。
    下水汚泥燃料化施設では下水汚泥を乾燥して容積を小さくし、さらに有機物を炭(エネルギー)として残すため、炭化物を発電用燃料として再利用することが出来ます。

設備説明

製造された炭化物は、隣接する中部電力(株)碧南火力発電所へ全量運搬され、同発電所で石炭と混合されて発電に利用されます。
  この施設は、DBO方式*として、20年間の事業運営を行っています。
 

 *DBO方式:PFI事業者に設計(Design)、建設(Build)、運営(Operate)を一括して委ね、施設の所有、資金の調達については公共側が行う方式     (会社案内パンフレットより)

3.おわりに

 本施設で製造した下水汚泥炭化燃料を発電に使用することは再生可能エネルギー導入への促進となり、石炭使用量(標準家庭1,270世帯分/年)および温室効果ガス(CO2換算約4,000t/年)の削減が可能であるといわれています。
 東日本大震災後の原子力発電所稼働停止に伴い、比較的低コストで安定的に電力供給できる石炭火力発電所が再び注目されており、温室効果ガスの削減に向けた取り組みは今後一層注目されると考えます。 このような時節に、下水汚泥燃料化施設を見学することができ、参加した方々は満足されたのではないかと思います。

 最後に、お忙しい中、見学の説明をして頂きました愛知県衣浦東部浄化センターおよび下水汚泥燃料化施設責任者の方々に感謝申し上げます。

以 上

浄化センター玄関前で見学参加者集合写真