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活動報告(東北・北海道)

①『空調自動制御のチェックポイント』 ②『ITの基礎とビルオートメーションの通信バス』

活動名①『空調自動制御のチェックポイント』
②『ITの基礎とビルオートメーションの通信バス』  
講師
① 助飛羅 力(すけひらちから)講師
  三機工業㈱ 建築設備技術本部 技術統括本部
  技師長室 技術エキスパート
② 桧山 達哉(ひやまたつや) 講師
  ジョンソンコントロールズ㈱ プロダクトマーケティング統括本部
実施日平成26年(2014年)10月22日(水) 13:30~16:50
場所ハーネル仙台 6F
宮城県仙台市青葉区本町2-12-7
参加者22名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者東北・北海道地区担当幹事 川崎 久
1.はじめに

 平成26年度東北・北海道地区の勉強会を、平成26年10月22日にハーネル仙台にて実施いたしましたので、ご報告申し上げます。

2.講習会内容

 テーマ
  ①:『空調自動制御のチェックポイント 』

 近年、ビルマルチエアコンの普及などにより、熱源・空調機のシステムの経験や自動制御に関する知識、経験が減る中で空調設備の自動制御の設計・施工・保守に関しての留意するポイントを設備施工業者の視点から下記の内容について解説を頂き ました。

1.全体
 設計仕様の確認、客先仕様の有無の確認、2管式と4管式、計装設計図の表示

助飛羅 講師

2.機器回り
  機器構成、冷凍機、冷却塔、ポンプ、空調機、水槽まわりなどのチェックポイント
3.制御弁・VAV
  制御弁、VAVのチェックポイント
4.センサ
  センサの仕様、温度センサの設置流量計の設置の留意点
5.盤・配線
  自動制御盤の構成、停電・瞬停時の動作
  インバータのオプション設定、配線ルート
6.改造工事
7.保守

テーマ
 ②『ITの基礎とビルオートメーションの通信バス』

  ITの基礎として、コンピュータの単位、通信に関する基礎の解説から、ビル設備で使用されるプロトコルの種類と比較と現状 BACnetⓇ・オープン
化などを含め現在の動向と今後の方向性について下記の内容で解説を頂きました。

 1.ITの基礎
   コンピュータ通信における基礎用語
   解説、OSI参照モデル
 2.ビルの中で使われるプロトコルについて
   代表的なプロトコルの比較
   BAシステム概念、BACnetの変遷                 
   LonWorksの特徴と変遷
   新たなオープンシステム
 3.BACnetⓇについて
   BACnetとその特徴、認証について
 4. オープン化について
   市場環境・動向とオープン化の将来と必要性について

勉強会の様子
3.まとめ

 本講義を受講させていただき、大変勉強になったと感じています。実務に基いた設備施工者の視点からのチェックポイント・留意点の解説の講義は実務の中で大変参考になる内容でした。また、IT・通信の専門的な観点から、BAの通信技術の現状と将来的な方向性について解説頂いた内容は、普段の業務から一歩踏み込んだ制御技術を支える通信規格に関して知識を深めると共に、現在注目されるスマートコミュニティやZEBを絡めての解説は興味をそそる内容でした。
 最後に、ご多忙中にもかかわらず、講師としてご説明・解説頂きました助飛羅様、桧山様には厚く御礼申し上げるとともに、ご参加頂いた皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。                                          

以  上