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活動報告(関東・甲信越)

「計測・校正における不確かさの使い方」

活動名「計測・校正における不確かさの使い方」
講師
田村 純 講師
  三興コントロール㈱ 計測制御サービス事業部 部長
実施日平成29年(2017年)3月8日(水) 14:00~17:00
場所虎の門電気ビル会議室 (地下1階)
  東京都港区虎ノ門2-8-1
参加者31名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者企画・研修委員 山本公一
講演内容

 1. 計測と精度
   ・計測と計量
   ・計測・計量、校正に関する用語の統一
   ・精度とは?
   ・精度の定義 ・センサ、計測機器と分析計の性能
   ・まちがいやすい言葉
   ・カタヨリとバラツキ
   ・計測の意味
   ・計器の使用目的
   ・計器の性能(仕様)
   ・様々な「精度」の記述
   ・カタログ表記の精度とは

2. 計測と校正
   ・保全と校正
   ・2つのはかる
   ・現代的な校正の定義
   ・定義で言っている事
   ・校正の目的
   ・本当の校正は「しつこい」のです
   ・比較と校正
   ・実際の校正
   ・校正の「方法」と「手順」
   ・温度計の比較校正例
   ・校正行為の明確化
   ・校正の実現のために
   ・現場での校正手順の例(時系列)
   ・校正の意味について
   ・校正値とは
   ・標準値は作るもの
   ・標準値を作り出すことの難しさ
   ・計器を使う時(私見)
   ・校正と調整
   ・校正の妥当性確認
   ・計器、計量機器の品質管理

3. 初めての不確かさ
   ・「不確かさ」の出現
   ・不確かさのJIS規格
   ・GUM(ガム)
   ・GUMの中の測定と校正
   ・不確かさ評価
   ・表示が要求される場面
   ・何故「不確かさ」なのか
   ・信頼できる数値
   ・カタヨリとバラツキ
   ・誤差の事実
   ・GUMの根底
   ・表す数値の信頼性
   ・不確かさのイメージ
   ・バラツキ
   ・考え方の変化
   ・バラツキが重要な訳
   ・バラツキの見える化とは?
   ・統計の考え方
   ・標準値と校正値の関係
   ・バラツキ量の計測と校正の足掛かり
   ・不確かさと「トンボ」表記
   ・バラツキは校正すると大きくなる
   ・主流はどちらか
   ・計器と性能
   ・不確かさ算出の基本
   ・具体的なバラツキとは
   ・校正時のバラツキ要因
   ・不確かさ評価方法の教育

 4. 不確かさの使い方
   ・不確かさのイメージ
   ・誤差と不確かさ
   ・検定とは
   ・不確かさを表現する際の注意
   ・不確かさを使う時に
   ・校正結果の不確かさ
   ・計測、校正と不確かさ
   ・製作工業と製造工業の差
   ・計測と校正のギャップ
   ・現場での校正の場合
   ・現場の不確かさ要素
   ・偏差(誤差)対 不確かさ
   ・使用場面による不確かさ数値の違い
   ・ある計器メーカーさんの精度表記
   ・「不確かさ」を使う場面

 5. 校正結果
   ・出回っている様々な校正の書類
   ・校正証明書の例
   ・校正結果の例
   ・校正に必要な文書
   ・校正証明書中の用語
   ・新JIS的・・・これからの表記方法
   ・不確かさ表記の一般的なルール
   ・校正結果の情報

 6.試験、検査と校正
   ・検査・試験と校正の境界
   ・検査・試験と校正の違い
   ・計測、校正から検査 ・試験へ
   ・CP設定の重要性
   ・判断するのは専門家
   ・メーカーの出荷検査も
   ・許容値と不確かさの違い
   ・許容値と不確かさの関係
   ・点(距離)から巾へ
   ・判定基準と不確かさ
   ・2つの品質管理手法の存在
   ・許容値と校正値
   ・不確かさと他のデータ

田村講師
田村講師
奥住副代表挨拶
所 感

 講義の前に奥住計装士会副代表幹事挨拶のあと、田村講師よる「計測、校正における不確かさの使い方」の勉強会を開催しました。アンケート結果にもあるように今回のテーマが参加者の業務に直結している上、意外と知らない、重要な内容であったため、長い時間にも関わらず、最後まで興味深く受講することができました。
 同じ【計測・不確かさ】といったテーマに関しても、計測器メーカ・製造メーカ毎に考え方、対応が異なり、施工・保守といった業務を行う側としても、対応方法・考え・手順等を明確にしなければならないと強く感じる講習となりました。
 今回の勉強会にお忙しい中、ご出席頂きました会員皆様と計装士会関係者の皆様に感謝と御礼を申し上げますと共に、田村講師様にはご多忙中にもかかわらず貴重なご講演を頂きありがとうございました。

以 上