活動名 勉強会「避雷器について」 実施日 令和8年(2026年)2月17日(火)14:00~15:30 講 師 中島 清志郎
音羽電機工業(株)営業本部西日本営業部場 所 音羽電機工業(株)雷テクノロジーセンター 参加者 11名 主 催 計装士会 報告者 近畿地区幹事 秋月 成夫
はじめに
計装士会近畿地区では令和7年度下期活動として、上記の勉強会を開催しました。以下概要を報告いたします。
概 要
1.挨拶並びに講師紹介
2.製品紹介、雷対策説明
3.直撃雷試験室見学
4.高電圧試験機の放電実験
5.模擬家屋見学
6.雷ミュージアム見学
講義内容
1.音羽電機工業株式会社の歴史
1946年の創業以来、雷対策の専門メーカーとして今年で79年目を迎えます。これまで重要なインフラ設備の雷対策を行い、安心・安全な社会に貢献してまいりました。
広がりを見せるネットワーク社会は、「繋がる社会」へ変化し社会の仕組み、生活環境も変化しています。繋がる社会を雷の脅威から大切な設備を守るため70年以上にわたり培ってきた「免雷」技術でお応えし、新しい社会へ貢献できる企業を目指しています。
2.製品紹介、雷対策説明
(雷害の種類)
①建築物の被害
・直接雷サージ
雷雲と地面の間で大気の絶縁を破壊して放電が起こる際、建築物の避雷針やアンテナ、送配電線への直接落雷により発生する雷サージ。
・誘導雷サージ
直撃雷によって発生した電磁界が原因で発生する雷サージ。
電力線や通信線を通じて建物内に侵入する。
・逆流雷サージ
直撃雷により付近の大地電位上昇が起こり、接地から逆流して建物内に流入する雷サージ。
②雷サージの侵入経路
アンテナ、避雷針・高低圧電源線・通信、信号線・接地線から侵入する
③雷害のまとめ
雷害は建物と電気設備の被害に分類できる。
雷サージによる電気設備被害に対して避雷器(SPD)を用いた対策が必要。
④雷被害の傾向
被害総額 約2.000億円/年 被害件数 約85.000件/年
⑤雷被害の増加要因
温暖化による雷の増加、IT化による機器の脆弱化、配線増加による侵入経路の増加
⑥雷対策の基本
総合的な雷保護システムの構築、避雷器、SPD、弱電用SPDの効果的な配置、
3. 直撃雷試験室見学
直撃雷インパルス電流 220KA 波形10/350μs設備と模擬直撃雷の発生を見学
4. 高電圧試験機の放電実験
高電圧試験設備の放電実験を実施、SPDが一般回路を保護する様子を体験する。
5.模擬家屋と雷ミュージアム見学
実物模擬家屋は避雷器の適切な配置状況を見学できる。
雷ミュージアムには雷の写真展示を始め、避雷器の実物展示と雷に係る
各国の芸術品の展示など、大人から子供まで楽しめる展示になっている。
所 感
普段導入している機器に対して、本勉強会を通じて使用機器の詳しい内容を知ることは大変必要であることを改めて認識いたしました。
今後も計装士会会員の皆様の技術向上に寄与できるような、新技術、新製品紹介に関する勉強会、講習会、見学会を企画してまいります。
最後に、今回の勉強会開催のため、多大なご尽力をしていただいた音羽電機工業株式会社関係者および計装士会の関係者の皆様には深く感謝すると共に、厚くお礼申し上げます。




【執筆者】
秋月 成夫
ダイダン株式会社 大阪本社
技術管理部品質課 参与

