執筆者:(株)三興
計装技術職業能力開発センター
元橋 和之
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はじめに
日本計装工業会の機関誌「計装工事」、計装士会の会報「計装士」の中身のほとんどがメーカー主導の新製品紹介などがあてられています。計装工業会も計装士会も元々は工事屋の集まりです。
今回は、一切の参考文献を使わず、己の経験のみを元にして、計装工事のいろいろを紹介してみましょう。なんだ!こんなの知っているワイ、というお方は次に進んでください。
工事の中身はほとんどが海外工事でした。対象は比較的大型の石油精製、石油化学、一般科学、ボイラー、高炉、転炉などです。
1,本質安全用ケーブルも明青色でなく、黒色外装がおすすめ
2,電気のメインケーブルが直埋なら、計装はabove ground で
3,ある国では制御盤、パネル類の搬入納期は、建築の工程に合わせなく ともよい
4,直埋ケーブルの計器室搬入位置は慎重に
5,スリーパー上の差圧式液体流量計は配管自体を上に持ち上げてもらう6,ユーティリティのP&IDはLayout上、各地に散らばるので要事前チェック
7,JBの振り分け(アサイメント)はプロセスP&IDなら順番どうりで大体OK
8,パッケージもの(スキッド)に要注意
9,分析計も最後まで尾を引く
10,高炉の底部の発信器、JBには耐湿度施工11,高炉の近く、加熱炉の近くの計器類は、大きな鉄板で3方を囲う
12,盗人にご注意
13,交通事故で死ぬのは愚の骨頂
14,凝縮性気体(ベーパー)の差圧式流量計の導圧配管は、極力短く
15,ねじの規格は統一のこと、ミリねじにしたらインチねじは買わない16,計器スタンションのリグは単なる飾り
17,長距離直埋ケーブルの敷設は要注意
18,ずるい交渉方法