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活動報告(関東・甲信越)

産業サイバーセキュリティセンター見学会

活動名見学会
実施日令和4年(2022年)12月6日(火) 10:00~11:30
場所東京都秋葉原
参加者15名
主催計装士会
報告者企画・研修委員 稲生 充

1.はじめに

今回は、IPA独立行政法人 情報処理機構 殿 の施設にて、サイバーセキュリティ演習施設の見学会を参加者15名にて開催しました。施設管理、電力、車載制御などの演習用模擬プラントが用意されており、サイバー攻撃を受けた際にどの様な事象が起きるのか、またどの様な対策をしなければならないのか講師の方より説明を頂きました。

見学地が秋葉原という事も有り集団での移動を必要とせず、またマスクの着用、手のアルコール消毒の徹底を図ったうえでの短時間での開催という事で、感染リスクを極力抑えた見学会を実施する事が出来ました。

2.IPA独立行政法人情報処理推進機構 殿 概要
 (IPA:Information-technology Promotion Agency,Japan)

   設立:2004年1月5日

  (前身の「認可法人情報処理振興事業協会」の設立は1970年10月1日) 

2.IPA 殿 理念:

絶え間なく進化するIT社会の潮流や技術動向を広い視野で捉え、社会課題の解決や産業の発展につながる指針を示していくとともに、情報セキュリティ対策の強化や、優れたIT人を育成するための活動に取り組み、安全で利便性の高い“頼れるIT社会”の実現に貢献する事。

3.見学会内容

1)人材育成事業について

社会インフラ・産業基盤における各企業のIT技術者を対象として、産業界のサイバーセキュリティ戦略をリードしていく人材の育成に取り組んでいる旨、説明いただきました。

1年間にわたる講習の中で、IPA殿の施設内に設けられている各業界の制御計装システムを想定した模擬プラントを活用し、実践的なサイバー攻撃対策の演習などで現場のリスクへの理解を深めつつ、制御システム(OT)と情報システム(IT)の総合的な技術スキルの習得を目指しているとの事でした。

2)模擬プラントにおけるサイバー攻撃を想定した演習のデモンストレーション

熱資源再利用設備やビル管理システムなどの社会インフラ、産業基盤に関係する制御計装システムを模擬したプラントを用いて、サイバー攻撃を想定した演習のデモンストレーションを実演いただきました。

熱資源再利用設備では、遠隔操作によるタービンのトリップ、制御盤の誤動作、またビル管理システムにおいては、遠隔操作による停電・監視カメラの映像すり替え等がデモンストレーションできる設備が整っており、講習者に対して、制御計装システムのセキュリティレベルのリスク分析と、対策立案を養う為に活用している旨、説明いただきました。 

4.おわりに

ITの利便性が私たちの暮らしや豊かさをもたらす一方で、サイバー攻撃やコンピュータウイルス、不正アクセス等の脅威が存在し、より一層の情報セキュリティ対策が社会的な課題となっている事を鑑み、今回はIPA独立行政法人 情報処理機構 殿での見学会を企画しました。

我々、計装士会会員の各企業においては、制御計装システムの情報セキュリティ対策は避けられない事項であり、非常に有意義な見学会となりました。ご参加いただいた皆様にも、何か得ることがあったのであれば幸甚です。

最後に今回の見学会にご協力いただきましたIPA独立行政法人 情報処理機構 殿の関係者皆様に厚く御礼申し上げます。

集合写真
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活動報告(関東・甲信越)

光ファイバーと計装工事

活動名オンライン勉強会
講 師槇野  泰 講師
  株式会社ネットアルファ 常務取締役
小西 治彦 講師
  全国情報配線施工技能士会 理事
実施日令和4年(2022年)9月26日(月)~30日(金) 
参加者61名(オンライン)
主 催計装士会
報告者
企画・研修委員 稲生 充  太平電業㈱
        

1.はじめに

 今回は、新型コロナウィルス感染症の終息がまだ見えてこない状況下、集合しての勉強会は難しいとの判断から、計装士会としては初の試みとなりますが、オンラインにて勉強会を開催しました。勉強会の3ヶ月程前から、撮影・ビデオ製作会社((株)サンワ様)及び槇野先生、小西先生と打ち合わせを重ね、8月3日にビデオ撮影、その後編集・チェック作業を行い、9月26日~30日の間にビデオ配信にてオンライン勉強会を開催しました。以下に、内容につきましてご報告致します。

 

2.勉強会内容

1)テーマ「光ファイバと計装工事」

次の14項目に分けられ、勉強会が進められた。

  1. 光を用いた通信の今昔
  2. 光の性質
  3. 光ファイバの原理
  4. 光ファイバの特性
  5. 光ファイバの分類
  6. 光ファイバ心線の呼称と規格
  7. 光ファイバケーブルの表示
  8. 光ファイバの接続
  9. 光コネクタ
  10. 光ファイバの接続 <実演>
  11. 光ファイバの曲げによる損失の変化<実演>
  12. 光ファイバの施工・保守・運用
  13. 光ファイバの応用分野
  14. まとめ

ビデオ撮影の様子(槇野 泰 講師)

2)概要

 ① 光ファイバの分類

  屈折率(コアの特性)によって、シングル/マルチの2種のモードに分類できる。

  1. シングルモードファイバは、伝送モードが一つであり、信号減衰が少なく長距離

伝送に適している。市場品の約9割がこの種類である。

  • マルチモードファイバは伝送モードが複数あり、信号減衰が多く長距離伝送に適していない。但し、コア径が太く曲げに強い。また接続は比較的容易であり構内配線に向いている。

② 光ファイバの発注

メーカ毎に型式の表現が異なる為、型名呼称とその構成を見て要求される仕様

に合っているか判断する必要がある。

③ 光ファイバの接続

1. 接続方法は「融着接続」「コネクタ接続」「メカニカルスプライス」の3種類。

2. 融着の際に端面が同形状でなければならない。端面の研磨状態は次の4種類が

存在する。「フラット研磨」「PC研磨」「SPC(UPC)研磨」「斜め(APC)研磨」。

  • 光ファイバ融着機の種類は、「用途」と「調心方式」によって変わる。

「用途」は単心/多芯であるか、調心は外径/コア・クラッドで行うかで選択する。

④ 光ファイバの施工上の注意点

  1. 光ファイバは、衝撃・引張・曲げに弱い。その為、付設後に周囲へ注意喚起を

促す為にも、外装に着色等による識別表示が必要。

  • 布設時の許容曲げ半径は20倍以上、固定時は10倍以上となるように施工する。

  但し、繰り返し曲げにより脆性崩壊する点、急峻で曲げると伝送損失が増加

する点に注意する。

ビデオ撮影の様子(小西治彦 講師)

3.さいごに

本勉強会において、光ファイバ工事に関する一連の流れ(仕様選定→工事→試験)を

まとめて学習することができました。融着 / 試験の実演も含まれており、非常に

分かりやすい勉強会だったのではないかと感じております。勉強会参加者の

アンケート結果につきましても、「とても面白かった・面白かった」が80.9%。

「講演時間の長さはちょうど良い」が90.5%、「また出席したい」が66.7%と

肯定的な意見が多くありました。参加者皆様におきまして、今後の業務への一助

となる様な内容であったのであれば幸甚です。

最後に、ご多用中にもかかわらず、講師としてご説明・解説をいただきました

槇野 泰 先生、小西 治彦 先生には厚く御礼を申し上げるとともに、ご参加くださった

皆様のご活躍をお祈り申し上げます。

以上

計装士会代表幹事 大脇 剛
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総会

第26回 計装士会通常総会のご案内

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【必ず複製する事】報告用のテンプレート

活動名『在室者の気持ちに寄り添う新しい空調計装の世界』

講師
アズビル株式会社
ビルシステムカンパニー・マーケティング本部
営業部部長東郷 平八郎 氏
実施日令和元年(2018年)11月15日(金)14:00~17:00
場所株式会社九電工 福岡支店 1F 多目的ホール
福岡県博多市どこかのまち1-1-1
参加者33名
主催計装士会
協賛一般社団法人日本計装工業会
見出しはH6に統一

ここが本文です
シフトキーを押しながらエンターキーを押すと改行できます。
何も押さないでエンターキーを押すとブロックが代わるので文章間の距離が空きます。

こんな感じです

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活動報告

東北・北海道地区

東北・北海道地区
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総会

第25回 計装士会通常総会のご報告

計装士会

代表幹事 大脇 剛

拝啓 会員の皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。
新型コロナウイルス感染症防止対策を行い、第25回計装士会総会を3密を(密閉、密集、密接)避け規模を縮小して総会を開催いたしましたのでご報告いたします。

日 時 令和4年4月27日(水)

場 所 霞ヶ関コモンゲート西館 霞山会館ビル37階
     東京都千代田区霞ケ関3-2-1
     03-3581-0401
総 会 午後4時00分より「牡丹の間」

令和4年4月27日(水)霞ヶ関コモンゲート西館 霞山会館ビル37階において,第25回計装士会通常総会が開催され,以下に記載した次第により議案が審議され全て承認されました。

1.開会の辞

2.代表幹事挨拶

3.議長選出

4.議事録署名人選出

5.議案

令和2年度事業報告並びに収支決算の件

令和2年度会計監査報告

令和3年度事業計画並びに収支予算(案)の件

新幹事紹介の件

閉会の辞

          通常総会次第

代表幹事挨拶

ただ今ご紹介いただきました、代表幹事を務めさせて頂いております大脇と申します。

本日はご多忙中にも関わらず、皆様にはご出席を頂きまして厚くお礼申し上げます。

 最近の新型コロナの状況は、3月初旬の第6波の最盛期は過ぎたようですが、東京では減少傾向になりつつも地方では増加の県もあるようで高止まりの状況かと思います。今後の動きも定かでは有りませんが、飲み薬等も治験が進み服用できるようになってくるようで、今後インフルエンザの様な扱いに移行するのでは、と期待しているところです。

当総会におきましては、一昨年・昨年とこの新型コロナの影響で規模を縮小して開催させて頂きましたが、先ほど申し上げた通り、今回(2021年度)も同様に規模を縮小し、マスクの着用はもとより、3密(密閉・密集・密接)を避けた形で開催させて頂きますことを先ずはご了承頂きたいと思います。

 さて、新型コロナによって2019年度の総会を2020年の7月に変更して縮小の形で行い、2020年度はワクチン接種が進むことを期待し、計画立案の上、諸行事の実施を試みましたが、新型コロナ拡散状況から諸行事の実施断念に至り、総会においても縮小して実施の経緯となったところであります。

2021年度においても同様の経過をたどり、社会状況から諸行事のリアル実施が困難となりました。

 上記の状況下でオンラインによる勉強会等を急遽計画する方向で進めようとしましたが、当会の発足時からのホームページ及びZoom等の通信環境が、現状に即していないことも判明したことから、通信環境の整備から必要となりました。そうしたことから、2021年度内に実施しようと計画したオンライン講習会が、2022年度にずれ込む結果となり、結果として、後で報告されますが2021年度の活動としては広報活動や会報発行などに留まったことを、先ずはお詫びしたいと思います。     2022年度の計画としては、これを踏まえまして通信環境の整備を盛り込みさせてもらいましたのでご承知おき願います。

          代表幹事
          総会風景
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技術資料

サイバー攻撃の脅威、その現状と対策

執筆者

情報理工学研究科 知能機械工学専攻 電子制御システムコース

工学博士 新 誠一

講演会報告書作成:企画・研修委員

奥住 俊明

はじめに

本文です
 サイバー攻撃とは、ネットワークやサーバに対してIT技術を使って行われる攻撃のことを言 い、サイバーテロと呼ばれる場合もあります。初期はウェブサイトの閲覧機能を失わせたり、ホームページの改ざん、ウィルスの感染などがありました。
 ここ数年は特定のターゲットに特定の目的をもって攻撃を加える、いわゆる標的型攻撃が増加してきて大きな社会問題になってきています。企業や官庁から情報を盗んだり改ざんしたり破壊する行為が、現代社会における新しい脅威となってきています。
 近年は、サイバー攻撃の影響を受けづらいとされてきた電力・ガス・水道・交通・ビルなどの社会インフラを監視制御するシステムに対しても、その攻撃が発見され、重大な事象に発展する事例も出てきています。
 このような社会的背景の中、この分野の権威であられます新 誠一先生に、「サイバー攻撃の脅威、その現状と対策」と題して、情報システム分野と我々のビジネスフィールドである計装制御システム分野についての現状と対策について、講演していただきましたので報告します。

プロフィール

1980年 東京大学大学院工学系研究科修士課程終了、同年同大学工学部計数工学科助手
1987年 工学博士(東京大学)、同大学講師を経て1988年筑波大学電子・情報工学系助教授
1992年 東京大学工学部助教授、2001年同大学情報理工学系研究科助教授
2006年 電気通信大学教授現在に至る。

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コラム

「“私のボランティア”」

株式会社三興(三興コントロール株式会社)

松山 聡

 「コロナ」を耳にしない日は一日も無い生活が1年以上続きますが、あらゆる事が一変し、業界によっては存続が危機的な状況にまで追い込まれ、大げさかもしれませんが時代の転機を迎えた印象もうけます。
 そんな状況下により私が登録しているあるサイトからメールのお知らせが届くようになったのもコロナの影響でした。

 サイト・・・と聞くと「怪しいサイトかぁ!?」と想像される方もいるかも知れませんが、そこは期待に反して献血です。(怪しい話題はそもそもコラムに載せられませんから・・・)
 自粛、引きこもり、不要不急の外出禁止・・・等の影響で献血者が減ってしまい、血液が不足する事で日本赤十字社から登録者への呼び掛けでした。
  何のとりえもない自分ですが、お陰さまで健康面は恵まれている事により、ボランティアの一環として献血を15年前位から現在まで続けており、以前は400mlの全血献血でしたが3ヶ月のインターバルが必要となる事から、今は数週間のインターバルで済む血小板成分献血及び血漿成分献血の成分献血を続けています。
 それにより年に4~5回は献血が可能となり37回の献血実績は自分の誇るべき回数と思い込んでおりましたが、先日その回数をはるかに上回る200回越えの人と出会う機会があり、上には上がいるものだと驚きました。

 献血を経験されない方はもともと血液が薄く、残念ながら献血に適さない方もいるかとは思いますが、中には忙しくてそんな暇は無いという理由で足を運ばない方が居るかとは思います。
  更には注射の針を打たれ「痛み」が伴う訳ですから、痛みを味わいにわざわざ献血会場まで時間を作って自ら足を運ぶ気にはならない・・・と言うのが本当の理由ではないでしょうか?

 ご存知の通り献血は土日でもやってますし、待ち時間が少なく済めば400mlなら問診、血液検査、献血後の休息迄 1時間程度で終わります。
 そもそも私が献血へ通い始めた切っ掛けは、営業で外回りをしている時に眠くて眠くて仕方なく、何処か暫く横になれるところは無いか考えていたら「献血」ののぼりと「血液が不足していま~す!」の客引きみたいなお兄さんの声が耳に入り、よし、ここで暫く寝ることにしよう!・・・と思ったのが切っ掛けでした。
 結果的には一睡も出来ずに献血を終えましたが、人の為に貢献した思いで気持ちが充実し、決して仕事をサボった・・・みたいな罪悪感は全くありませんでした。
 その日はもちろん眠気も覚めてたので、仕事をバリバリこなし一日を終えた記憶として残されております。

 確かに献血は痛くない・・・とは言いませんが、この際なので読者の皆さんに是非献血に興味を持って頂くために、私が感じる献血のイメージをお伝え致します。

1. 会場が綺麗 都内は新宿、渋谷、有楽町、秋葉原・・・と色々ありますが、何処も会場は新しくスタッフも優しく対応してくれるし、飲み物とお菓子、アイスクリームがタダで頂けます。

  1. ドリンク:お茶、コーヒー、スポーツドリンク他
  2. お菓子:お煎餅、クッキー、チョコレート
  3. アイス:バニラ、ストロベリー、チョコミント他
  4. 粗品:回数の節目にもらえる
  5. 冊子

 凄かったのは名古屋駅の献血会場で超高層階にあり眺望が良く、冬の夕方からはカップル達には絶好のデートスポットとなります。

2. 長時間でも飽きない
 400mlの場合献血自体は10分程度で終わってしまいますが、成分献血の場合は1時間弱におよびます。
 そこで成分献血の場合は時間を持て余してしまいますが読書する人が多く、テレビやDVDを観たり、私の場合は
 Netflixを観れば時間はアッという間です。

3. 健康のバロメーター
 献血し終えた翌日には採取した血液の分析結果がメールで届きますので、血液の成分で今の健康状態が把握出来きます。
 更にトレンドでも確認できるので、過去からの推移を確認する事で健康維持管理にも役立てられます。

4. 貢献度抜群!
 なんと言ってもほんの一時的な痛みなど苦にならない、健康の御裾分けです。 自分の血液が誰かのために本当に役
 立っているのか直に知る事は出来ませんが、幾ら健康な人間であっても自分の一生の内で病や怪我で輸血を必要とする場面に何時出くわすか分かりません。
 その時になって初めて献血の有難さを理解するのかも知れませんが、強制力の無い一人ひとりの善意によって成り
 立っている献血な訳ですから、経験して有難さを実感する以前に自分が出来る事を出来る内に実行する事で、それが尽力へと繋がる切っ掛けになると思います。

 今回このコラムを切っ掛けに日本赤十字社のHPを調べたり問い合わせもしたのですが、これからの少子高齢化の事態に向けての血液の確保や今回のコロナの影響で血液が激減したりして、安定確保が大きな問題になっている様です。
 前者の少子化については、小中学生向けに模擬献血を実行し献血に関する知識の普及啓発を行ったり、高校生は学校献血やセミナーなどを行い、人気度の高いイメージキャラクターを起用して若い世代への呼び掛けを実施している様です。
 また後者に於いては水泳の池江璃花子さんの病やコロナ禍の一部報道により、献血会場に人が大勢集まり混乱を招き一時期に集中しない様な継続した献血への呼びかけに努力しているようで、私自身も血液不足の報道後直ぐには行かない様に気を付けています。

 また今回改めて知った事ですが、輸血ばかりに使用されているのかと思ってましたが、半分以上が免疫グロブリン製剤と言うくすりの原料となっている事です。
 一時期コロナの治療薬としても脚光を浴びましたが、現状は神経系の病気の治療にとっても無くてはならないものとなっています。  

 この様な形で人間誰もが血液無しでは生きていけない訳ですから、私の文面だけでは説得力に欠けますが、もし献血に対しての見方が変わりましたらなるべくなら勤務時間中は避け、献血会場に足を運んでみては如何でしょうか?

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コラム

ゴルフは好きですか?

株式会社オーテック

  環境システム事業部
技術統括部 大渕 学

1.執筆のきっかけ
 先輩から計装士会に掲載されるコラム執筆の相談があったのは12月、弊社の順番が回ってきたとのことだった。
心優しき私は断ることもできず承諾してしまった。今更ながらにやんわりとお断りをするべきだったと後悔しているがもう遅い。「やっぱりできません」とは言えない時期になってしまった。仕方がない、とPCのキーボードに向かっても何も出てこない。頭に浮かぶのはいかに文字数を増やすか、句読点て行を稼ぐか、などと小学生が作文を書くときのような姑息な考えしか出てこない。何を隠そう私は作文が大の苦手で小学生のころの夏休みの宿題である読書感想文は半分以上親に頼っていた状況なのだ。

2.とりあえず書き始めなければ
 さて、何を題材にしようか?と考えてみた。長きにわたり計装の仕事をしているがコラムに載せられるような実績はない。シンボル的な建物建設に携わったこともないし、人に話すような画期的な施工を行ったこともない。人に言えない恥ずかしい仕事はあるそれは書けない。となると、業界のことではなくなってしまうが「趣味や身近なことついて書くしかないだろう」と結論付けた。
 身近なことって何? コロナ禍?私が語れるものではない。恋愛?いい年こいて・・・。車?乗れれば良い。バイク?旧車は好きだが持ってない、スポーツ?ン、これがあった!長年続けているスポーツ(趣味)ゴルフがあるじゃないか!!ということでゴルフのことを書いてみることにした

3.ゴルフとの出会い
 私がゴルフと出会ったのは25歳のとき。義父に誘われてほぼ新品の道具一式を譲り受け、数回の練習の後、群馬県、赤城のゴルフコースでデビューした、スコアは150位だったと記憶している。その当時は未だゴルフの楽しさは味わえず、その後は、仕事も忙しくゴルフからは遠ざかっていたと思う。上司の勧めもあり、ゴルフを再開したのは10年位後になった頃だと思う。A・O・Nが活躍していた頃でまさにゴルフブーム。景気も良くてゴルフ場建設も盛んでクラブハウスの新築工事には数件携わったが、まだゴルフには興味薄で、コースでプレーをするのは年に4,5回程度のペースで、電工手袋でプレーするような状態だった。スコアも120前後だったと思う。
 ある日、会社の仲間と茨城県の霞ヶ浦国際GCでプレーした時のこと、数組前でプロレスラーのジャイアント馬場さんがプレーしていたことがあった。後輩の一人が握手をしてもらって喜んでいいたのが思い出される。

4.ゴルフにはまってきた
 ゴルフにはまり始めたのは子供が小学校を卒業したころだろうか、休日を持て余すようになり、打ちっぱなしの練習場にもよく通うようになった。業界のコンペへの参加なども増えて「月一ゴルファー」になったころからゴルフが楽しくなってきた。人とゴルフの腕を競うというのは何とも励みになりこの頃からどんどんはまっていくことになる。茨城県在住であったためコースや練習場も近くて安かったので環境には恵まれていた。
 PCにはそのころからのデータが保存されている。2006年から2020までの15年で約400ラウンドしていた。平均すると年間26ラウンドほどで決して多いほうではないだろう。クラブを替えれば上手くなる気がしてとっかえひっかえ手を出した。新しいクラブでスイングするだけで良い球が出る妄想も楽しかった。誰もが陥る罠だと思う。結果はさほど変わらないのだが・・・。
 10年ほど前からは仕事の都合で横浜に住んでいた。車もなかったのでコースへ行くのは難しい状況であったが、“偶然にも”社宅から徒歩2分の所に「打ちっぱなし練習場」があり、またしても良い環境に恵まれた。仕事から帰り、食事をして、ふっと思いついたら練習ができるのだ。週に3~4回通いストレス解消にもなっていた。
 上司の勧めで再開したゴルフは仕事の上でも役立っている。取引先の方と半日一緒にプレーしながら仕事の話やプライベートの話をしていると、おのずと親しくなることができ、相談やお願いをすることができる間柄に発展することもある。「社会人としてのツールとしては有効だ」というのは納得できる。

5.最近のプレー
 ベストスコアは7年ほど前に記録した78だ。林に打ち込んだはずが木に当たってフェアウエーに戻ったり、すべてのことが良いほうに転んで出た結果だった。年間アベレージも5年ほど前は88までいき、さらに上を目指したがその後は下降の一途をたどっていて、もはや90切りも難しくなっている。
 職場では4人がスケジュールを合わせてゴルフに行くのはなかなか難しい。そこで私は「一人予約ランド」なるものを利用している。自分の都合の良い日に予約を入れれば見ず知らずのゴルフ好きとプレーするというものだ。黙々とプレーする人、会話を楽しみながらプレーする人、若い人、そうでない人、様々な人と出会う。これも一つの楽しみ方だと思って時々利用させてもらっている。
 一昨年、娘がゴルフデビューした。親ばかで道具を一式買い与えてしまったが一緒に練習やプレーをするときは、やはり楽しい。ゴルフは性別、年齢に関係なく一緒に楽しめるスポーツと言うがその通りだ。
 この先、いつまでゴルフを楽しむことができるがわからないが健康のためにも続けたいと思う。そしてまた90を切れるように少し頑張ってみたい。
  皆さん、ゴルフは好きですか?

2012/10/ 2 15:08

茨城県のスパ&ゴルフリゾート久慈のロッカールームでの写真で、ロッカーNo.1にはアマチュアゴルファー中部銀次郎さんの名前が刻まれていた。伝説のゴルファーといわれる中部銀次郎さんが唯一コース設計に携わったそうだ。この頃、ゴルフの本にもはまっていて中部銀次郎の本も読みあさっていたので感動でした。

2013/11/23 12:54
お気に入りの道具一式

最後に、大切な紙面を個人の思い出話とゴルフ自慢に使ってしまい大変申し訳ございませんでした。

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コラム

義父の携帯電話

千代田システムテクノロジーズ株式会社
国内計装セクション2
冨岡 邦夫

 先日、我が家全員の携帯電話(5台)の更新(機種変更)に合わせ、義母の携帯電話も更新(機種変更)する事にして、遂に義母(73)はスマホデビューする事になった。義母は15年前には携帯電話(ガラケー)を使用開始していたが、スマホは高価で操作が難しそうだからと、ガラケーを使い続けてきた。流石に世の流れには逆らえず、孫たちの後押しもありスマホデビューする事になった。ガラケーからスマホへの機種変更は同じ会社であった事もありメール引継ぎ等の手続きが簡単に済み、内部データもそれ程なかったため更新後約2時間後にはLINEまで出来るようになっていた。

 一方、義父(75)も約4年使い続けた格安スマホのバッテリーがもたないため機種変更を計画していたらしく、義母の機種変更に同席する事になった。前回機種変更前の格安スマホを契約した際は、義父単独で携帯ショップへ向かい契約手続きを完了させたが、義父の思いがお店の店員になかなか伝わらず、相当苦戦して手続きを完了させた苦い記憶があり、今回は私と妻にお店の店員との通訳を頼みたいとの事で、同席する事になった。機種変更へ向かう際、私と妻からも義母と同じ機種変更を推奨したが、簡単には首を縦には降ってもらえなかった。

 お店での機種変更手続きは、義母を妻が対応し、義父を私が対応する形で契約手続きを開始した。義母の手続きは前述の通り簡単に事が運び、何一つ躓かずに手続きが完了した。義父はとにかくコスト重視で、月々の支払いが現契約(格安スマホ)以下でないと契約しないと言い出し、今回のお店には格安スマホのラインナップがないため、結局契約出来ず現契約(格安スマホ)のお店に問い合わせる事にするとの事で、お店を後にした。

 次の土曜日早朝、妻の携帯に義父から連絡が入り、格安スマホを機種変更したからセットアップをお願いしたいとの事で、妻は義母と同じ機種を選ばなかった事を理由に、機種変更したお店にお願いして欲しいと一度はボールを義父に返したが、再度依頼され次の日(日曜日)に私がセットアップする事になった。今回義父の機種変更手続きは、店頭で手続きしたのではなく電話対応のみで機種変更手続きをしたようで、電話の相手は若い女性だったらしく、家族全員が上手く乗せられたものと思っていた。その若い女性曰く、セットアップは以前よりも簡単で、分からない場合も電話対応で全て操作を指示してもらえるとの事で、顧客獲得のため電話対応サービス員の向上を図っているとの事だった。最初は新型の格安スマホが届いた平日の昼間に義父がセットアップを開始したらしいが、結局義父と電話対応のサービス員の言葉が噛み合わず、セットアップを断念し妻に電話してきたとの事だった。

 頼まれた私も格安スマホのセットアップを行った事などある訳もなく、先ずはマニュアルを読み始め、手続きの順番から確認しはじめると、横で義父が電話の向こうの人と話して欲しいの一点張りで、既に電話をかけ始めサービス員と話し始めた。直ぐに義父は私に代わって欲しいとの事で代わってみるとサービス員方も困っていて、やはり言葉が通じていない事が分かった。その後、私はマニュアルを基に手続きを進め、この電話で手続き出来る内容が電話番号の引継ぎのみである事を知り、義父にその旨を伝えると更に困った表情を浮かべていた。電話番号の引継ぎには数時間かかる事をサービス員から指示され、セットアップは一旦中断し夕方再開する事で、残りのセットアップはアドレス帳とE-メール及びLINEの再開手続きである事を義父と確認し、E-メールとLINEの再開手続きには登録時のパスワードが必要である事を伝えると、困った表情を浮かべ一旦お開きになった。夕方、セットアップを再開し電話番号の引継ぎが完了したが、E-メールとLINEが開通出来ない事が理解出来ず、イラつきながらセットアップを再開し、LINEの方は妻が得意で簡単に再開する事が出来た。E-メールのアカウントは旧機種の携帯内に入っているため分かったが、パスワードはそれらしいものをいくつか入力してみたが全て違うものだったらしく、パスワードの再発行手続きを調べ私的には簡単にできる事が分かり、その旨を義父に伝えるとこの先は平日に自分でやるからと、そそくさと帰ってしまった。もう少し義父が我慢できていれば、1時間以内でセットアップ完了出来るはずだったのに、我慢の限界だったみたいで後味の悪い終わり方になってしまった。

 更に一週間が過ぎ気になっていた義父のセットアップについて妻に聞いてみると、面倒くさいのでほっといてるとの事で、今度は妻がご立腹の様子でした。まだセットアップが完了していない事を察知し、妻から義父へ連絡させセットアップを再開しようと声を掛けると、飛ぶような勢いで義父が来た。E-メールのパスワードの再発行手続きを手順通り行っていくと、本人確認で登録している電話からでないと申請が出来ない事が分かり、登録電話が義父の自宅電話(固定電話)のため、今度は義父の自宅へ移動し手続きを再開したところ、約30分でE-メールも開通し、不通になっていた約3週間分のE-メールが一斉に届きとても喜んだ。

 その後、今回セットアップに必要となった、ID、アカウント、パスワード全てのデータを紙に記録し、更にその記録を義父携帯の写メ、私の写メ及び妻へ転送し共有する事にした。結局、携帯電話の機種変更に必要な事は下記の通りで、下記に必要な記録をきちんと保管しておく事が大事で、特に年長者殿のユーザーはその保管が出来ていない人が多いらしい。
 ① 携帯番号引継ぎのためのMNP申請
 ② アドレス帳の引継ぎ(通信、記憶媒体、または手動の何れかによる)
 ③ 契約会社のマイページ設定
 ④ E-メール再開通手続き(要アカウント、パスワード)
 ⑤ LINE再開通手続き
 ⑥ 写真引継ぎ(通信、記憶媒体、機種による)
 ⑦ その他、必要アプリの引継ぎ

 今回分かった事は、年長者殿の携帯契約の際は必ずご子息が同席し、契約の際はご子息が携帯会社のご担当と話すことが望ましい。E-メールのパスワード再発行手続きを電話対応にて進めていた際、義父がサービス員と会話すると全く通じていなく、サービス員は申し訳なさそうに、契約者さんではなくお隣におられる話が分かる方に代わって頂けないでしょうかと何度も言われ、それも我慢の限界に繋がってしまったものと思われる。また、後で分かった事だが、前回(4年前)の契約時最初に機種代(ハードウェア費)を払っていたらしく、月々の支払いが安い理由はそれだった。結局義父の費用はイニシャルコストとランニングコストを考えると、義母の同コストを比較すると若干は安いかもしれないが、手続きにかかった日数とMHより同等かそれ以上にも感じられる。

 最後に、本書を読んで気を悪くされた方には申し訳なくご容赦下さい。

以  上