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活動案内

中国地区見学会の案内 開催日:1月24日(金)

活動地区中国地区
活動名   やまだ屋おおのファクトリー&オタフクソースWood Egg館 見学会 
実施日令和7年1月24日(金) 9:00~16:00
集合場所広島駅北口(新幹線口)9時集合 貸切バスで移動
参加費1,000円 昼食代(集合場所までの交通費は各自負担)
参加人数15名
募集締切令和6年12月16日(月)
主 催計装士会
連絡先(株)中電工 技術企画部
   土井長 昭義
メールa.doinaga@chudenko.co.jp
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活動報告(四国)

 四国地区勉強会の報告「光ファイバーと計装工事」

活動名   勉強会 光ファイバーと計装工事
実施日令和6年11月13日(水) 14:00~16:30
場 所サンポートホール高松 ホール棟 6階
講 師講師:槇野 泰((株)ネットアルファ 常務取締役)
実演:小西 治彦(全国情報配線技能士会 理事)
参加人数25名
主 催計装士会
報告者計装士会 四国地区代表幹事 土居 一岳

四国地区では、令和6年度下期の地区活動として、11月13日に勉強会を開催いたしました。

以下に概要を報告いたします。

講習内容

テーマ:『光ファイバと計装工事』

現代の社会において光伝送技術による高速情報ネットワークは欠かすことが出ない

状況にあり計装関連の制御・監視システムにおいても同様であります。

今回はシステムの根幹となる光ファイバについて通信概要や光の性質、関連する基礎知識や施工に関する注意事項など多岐にわたり、専門的な見地から丁寧に解説、ご教授頂きました。

・光ファイバの性質、原理、特性、分類

・光ファイバ芯線の呼称と規格

・光ファイバケーブルの表示

・光ファイバの接続<実演含む>

・光ファイバの応用分野、施工、保守、運用

・光ファイバの曲げによる損失変化<実演>

所 感

今回『光ファイバと計装工事』をテーマとして、光伝送理論の歴史から光ファイバの概要、施工・保守など運用に関するポイントや製作メーカー毎の相違点まで細かくご教授頂くとともに、融着や曲げによる損失等興味深い点についても実演頂き大変勉強になりました。また身近な使用例(高松市 光の広場)も紹介頂いたことで今後新たな目線で接するきっかけになったと思います。

ご多忙中にもかかわらず、講師としてご説明・ご解説を頂きました槇野様、小西様両名に厚く御礼申し上げるとともに、ご参加頂いた皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

以上

勉強会の様子(左)小西講師(右)槇野講師
全体の様子

四国計測工業(株)

エネルギー・環境事業本部 エネ環統括部 

管理課 管理課長 土居 一岳

【執筆者】
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活動案内

関東地区見学会の案内 開催日:12月10日「KDDI MUSEUM」

活動地区関東・甲信越地区
活動名   KDDI MUSEUM 見学会 
実施日令和6年12月10日(火) 14:00~16:30
集合場所東京都多摩区鶴巻3-5-3 LINKFOREST
2F ロビー(添付案内図参照)
参加費無料(集合場所までの交通費は各自負担)
参加人数15名
募集締切令和6年11月20日(水)
主 催計装士会
連絡先ダイダン(株) 島崎 真
メールshimazakimakoto@daidan.co.jp
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活動報告(九州・沖縄)

九州・沖縄地区勉強会の報告「光ファイバーと計装工事」

九州・沖縄地区担当幹事

今吉 俊博

活動名勉強会「光ファイバーと計装工事」
実施日令和6年(2024年)9月30日(月) 13:30~15:30
場 所(株)九電工 福岡支店 1F 多目的ホール
講 師講演 槇野  泰 
   株式会社ネットアルファ 常務取締役
実演 小西 治彦 
   全国情報配線施工技能士会 理事
参加者会場:23名
Web:22名  計:45名 
主催計装士会
報告者九州・沖縄地区担当幹事 今吉 俊博

1.はじめに

 計装士会 九州・沖縄地区の活動は、新型コロナウィルスのパンデミックにより長く中断していましたが、昨年度(令和5年度)より施設見学会をまず再開し、今年度より勉強会についても再開いたしました。今回の勉強会は、パンデミック直前の令和元年度以来、5年ぶりの開催となりました。

 テーマに関しては、他会場で大変好評いただいている光ファイバに関するものを選定し、ご参加頂いた方々におかれましても、大変ご興味をもってご受講頂けたのではないかと思います。

2.勉強会概要

1)光ファイバの原理、特性、分類

 ①基本構造

  光の通路コアと、光を封じ込めるクラッド  により構成(屈折率 コア>クラッド)

槙野講師による講演風景

②光ファイバの損失

 〇光損失

 ・散乱損失・吸収損失・境界面での散乱と曲 がりによる損失

 〇伝送帯域

  ・モード分散・材料分散・構造分散   ③光ファイバの分類

  ・材料構成による分類

   石英系ファイバなど6種

  ・屈折率分布による分類

   大きく分けてMMとSM

  ・屈折率分布による分類

   SI、GI、SMの3種

講演風景

④光ファイバ芯線の呼称と規格

 ・ISO/IEC 11801 

  MM:OM1~5の5種、

  SM :OS1、OS1a、OS2の3種

 ・JIS C 6820他

 ・Ethernet規格

⑤光ファイバケーブル表示

 メーカーごとに表記が違う。

2)光ファイバの接続と試験(実演)

 ・融着作業の実演

 ・融着器による芯線の判別

 ・異種芯線で融着

3)光ファイバの施工・保守・運用

  ①施工上の注意点

  ・衝撃に弱い                                        

  ・繰り返し曲げで脆性破壊する

  ・急峻な曲げで損失増加

  ・張力により破断する

  ・敷設中 仕上外径の20倍以上

  ・固定時 仕上外径の10倍以上

  ②施工上の確認、試験

  ・外観検査

  ・OTDRによる損失測定(実演)

4)光コネクタ                    SC、FC、MTなど多種多様 

小西講師による実演風景

3.さいごに

 今回の勉強会では、光ファイバに関する講義に加え、融着作業、減衰試験などの実演を交えることで、大変興味深いものになったのではないかと思います。

  この勉強会によりご参加頂いた方々の光ファイバに関する知識が深まり、今後の業務へ少しでもお役立て頂けたら幸いです。

 さいごに、お忙しい中ご講義、ご実演を頂きました槇野 泰様、小西 治彦様に深くお礼申し上げます。

                                    以上

【執筆者紹介】

今吉 俊博(いまよし としひろ)

株式会社 九電工

技術本部 電気技術部 

電気技術二課 電気プラント 

担当課長

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活動報告(中国)

中国地区勉強会の報告「光ファイバーと計装工事」

活動名勉強会「光ファイバーと計装工事」
実施日令和6年(2024年)8月23日(金)14:30~17:00
場 所㈱中電工 本店 
広島市中区小網町 平和大通りビル 11階会議室
講 師講演 槇野  泰 
  株式会社ネットアルファ 常務取締役
実演 小西 治彦 
  全国情報配線施工技能士会 理事
参加者21名
主催計装士会
報告者計装士会 中国地区代表幹事 本岡 武志
中電工㈱ 技術企画部 工場工事 担当課長

講演内容) 

Part 1

・光を用いた通信の今昔

・光の性質

・光ファイバの原理

・光ファイバの特性

・光ファイバの特性

・光ファイバの分類

Part 2

・光ファイバの接続(実演)

・光ファイバの応用分野

Part 3

・光ファイバシステムの施工・保守・運用

・光ファイバの曲げによる損失変化(OTDRデモンストレーション)

・光コネクタ

槙野講師による講演風景
小西講師による実演風景

まとめ

 今回は、光ファイバの接続・システム等ついて色々な観点から、詳しく説明して頂き多くの受講者から大変分り易かったという声がありました。

特に一昔前よりの施工技術・システムの進歩ついては、皆さんが興味を持たれ、これからの提案設計につながると話されていました。

私も光ファイバの成端技術とOTDRの進化に感銘を受けました。施工する上での注意点等も細やかに講義いただき有難いかぎりでした。

最後に、今後とも、槇野先生・小西先生による計装士のための講義継続と、益々お元気で活躍されることを切に願います。

                                    以 上

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活動報告(近畿)

近畿地区勉強会の報告「アズビルの中央監視システムの紹介」

活動名勉強会「アズビルの中央監視システムの紹介」
実施日令和6年(2024年)9月2日(月)14:00~15:30
場所アズビルイノベーションプラザ
大阪市北区角田町8-1 大阪梅田ツインタワーズ・サウス18階
参加者11名
主催計装士会
報告者近畿地区幹事 秋月 成夫

はじめに

計装士会近畿地区では令和6年度上期活動として、上記の勉強会を開催しました。

以下概要を報告します。

概 要

1.挨拶並びに講師紹介

2.中央監視システムsavic-netG5 概要説明

3.中央監視システムsavic-netG5 実機によるデモーション

4.ビル向けクラウドサービス 紹介と実機によるデモーション

5.質疑応答

講義内容

・計測と制御の技術を元に建物に関わる全ての人に快適・安全・安心を提供する。

・日本の建物用途や気候風土に適した製品、アプリケーションを提供。

・建物内の各種設備を監視するビルオートメーション(BA)システムを自社開発・自社製造している。

2.savic-netG5 ポイント

 省エネルギーと快適環境の両立を信頼性の高いシステムで実現させている

①オープンなシステム

 ・BACnetやModbusといったオープン通信で設備、機器を一元管理

 ・各種オープン通信に対応したシンプルなシステム構成

 ・他社機器を取り込んだシステム構築が可能

②シンプルかつ拡張性の高いシステム

 必要に応じて増設、拡張が可能で高い費用対効果でシステムが構築できる

③優れた操作性

 ・視認性に優れた画面

 ・知りたい情報に素早くアクセスできる

 ・アプリケーションウィンドウの複数表示

④省エネルギー

 ・建物のエネルギー消費を最適化し、ランニングコスト低減に貢献

⑤長期安定稼働に向けて

 ・販売終了後10年間は保守用交換部品を確実に供給できる体制を整えている

 ・BAシステムメンテナンスサービス

 ・ビル支援サービス

 ・サポート体制

3.ビル向けクラウドサービス

  エネルギー管理、設備保守管理、テナントサービスなどの機 能を従来の現場に設置していた専用システムに代わりクラウドサービスとして提供

メリット①柔軟な利用形態が取れる

    ②タイムリーなアップデートと外部情報の活用ができる

    ③導入コストと、サービス料金が安価

4.所 感

  本勉強会を通じて、顧客に最新の機器を提供するためには、 常に最新の情報を集める継続的な努力が必要であると改めて認識いたしました。

新しい技術を採用することは、現場の施工効率化にも大いに役立つと考えます。

今後も計装士会の会員の皆様の技術向上に寄与できるような、新技術、新製品紹介に関する勉強会、講習会、見学会を企画してまいります。

最後に、今回の勉強会開催のため、多大なご尽力をしていただいたアズビル株式会社関係者および計装士会の関係者の皆様には深く感謝すると共に、厚くお礼申し上げます。

以 上

林田 憲幸 講師
飯嶋 貴 講師
杉村 友里絵 講師
講演風景

執筆者 秋月 成夫

ダイダン株式会社 大阪本社    

技術管理部品質課 参与

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活動報告(東北・北海道)

光ファイバーと計装工事

実施日令和6年(2024年)9月26日(木)13:30~16:00
場 所ハーネス仙台(5階 いちょうの間)
講 師槇野  泰 講師
  株式会社ネットアルファ 常務取締役
小西 治彦 講師
  全国情報配線施工技能士会 理事
参加者15名
主 催計装士会
報告者株式会社ユアテック エンジニアリング本部 電気設備部
鈴木 和彦
  • はじめに

 東北・北海道地区では、2024年度上期の地区活動として、約4年ぶりとなる勉強会を開催いたしました。

今回は、「光ファイバと計装工事」について槇野先生と小西先生のお二方にご講義いただき、今までの知識を再確認するとともに、認識をさらに深く掘り下げて皆さんと共有することにより業界全体の技術力向上を目的として実施いたしました。以下に概要を報告いたします。

  • 講習内容

【テーマ】:「光ファイバと計装工事」

  1.光を用いた通信の今昔

  2.光の性質

  3.光ファイバの原理

  4.光ファイバの特性

  5.光ファイバの分類

  6.光ファイバ心線の呼称と規格

  7. 光ファイバケーブルの表示

  8.光ファイバの接続

  9.光ファイバの接続<実演>

 10.光ファイバの応用分野

  11.光ファイバの施工・保守・運用

 12.光ファイバの曲げによる損失の変化<実演>

 13.光コネクタ

 14.まとめ

勉強会風景

【概要】

  • 光ファイバの原理・特性について

光ファイバの基本的構造、光ファイバの伝搬原理、光ファイバの化学的パラメータについて説明を頂いた。

光ファイバの特性では、光損失と伝送帯域についての説明があり、光損失には、散乱損失、吸収損失、境界面での散乱と曲がりによる損失の3つがあることを理解できた。

  • 光ファイバの分類や規格・表示について

光ファイバの種類は、材料構成によるものと屈折率分布によるものがあることを学んだ。そこにはマルチモードのステップインデックス、グレーテッドインデックスとシングルモードが3種存在するとの説明があった。光ファイバ心線の呼称と規格は、ISO/IEC 11801、JIS C 6820他様々な規格があること、また、光ファイバケーブルの規格表示についてはベンダーごとに記載方法が違うため、注文した規格のケーブルが間違いなく現場に納入されたかの確認も重要であることもご教示いただいた。

  • 光ファイバの接続について

光ファイバの接続の方法と注意事項について詳細な説明があり、融着については実演を交えてご説明いただき、実際の進捗状況をスクリーンで見ながら融着作業について学ぶことができた。

光ファイバ清掃に使用する無水エタノールは使用期限順守が重要との説明は印象に残った。

  • 光ファイバの施工およびコネクタについて

公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)令和4年版の第6編 第2章 第8節 光ファイバケーブル配線において、「光ファイバケーブルの敷設作業中は、光ファイバケーブルが損傷しないように行い、その曲げ半径(内側半径)は、仕上り外径の20倍以上とする。また、固定時の曲げ半径(内側半径)は、仕上り外径の10倍以上とする。」と規定されている。布設の際にはテンションメンバの曲げ半径との兼ね合いがあることについてご説明頂いた。なお、本規定は平成5年に制定されたものであり、現在では曲げ半径の性能は上がっている。

最後には光コネクタにも多くの種類があり、何をどのように選定すべきかについて説明があり、今後の施工に向けて大変参考になった。

槙野講師による講演
小西講師による実技風景

3.おわりに

今回のテーマは、私たちの業界においても社会全体においても非常に重要な項目であり、また、皆さんの日々の業務にも直結し、大いに参考となる内容であったと感じております。

光ファイバ工事における仕様の決定、施工方法、試験に関する一連の流れについて実演を交えた説明により多くの貴重な知識を共有することができ、大変有意義な時間とすることができました。

最後に、ご多用中にもかかわらず、ご講義頂きました槇野先生、小西先生には厚く御礼を申し上げるとともに、ご参加いただきました皆さんのご協力に心から感謝申し上げます。

                 

【執筆者紹介】

鈴木 和彦(すずき かずひこ)

株式会社ユアテック

エンジニアリング本部 電気設備部

プラントグループリーダー

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会報(会員限定)

会報55号

計装コミュニケーション

2024年8月発行

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総会

第27回 計装士会通常総会のご報告

計装士会

代表幹事 大脇 剛

第27回計装士会通常総会を開催いたしましたのでご報告いたします。

日 時 令和6年4月26日(金)

場 所:霞ヶ関コモンゲート西館 霞山会館ビル37階
     東京都千代田区霞ケ関3-2-1
     03-3581-0401
総 会:17:15より「牡丹の間」

懇親会:18:00より「松雪+紅梅の間」

以下に記載した次第により議案が審議され全て承認されました。

1.開会の辞

2.代表幹事挨拶

3.議長選出

4.議事録署名人選出

5.議案

・令和5年度事業報告並びに収支決算の件

・令和5年度会計監査報告

・令和6年度事業計画並びに(案)の件

6.新幹事紹介の件

7.閉会の辞

          通常総会次第

代表幹事挨拶

ただ今ご紹介いただきました、代表幹事の大脇です。

本日はご多忙中にも関わらず、また明日からゴールデンウィークで大型連休に突入される人もおられる中、皆様にはご出席頂きまして厚くお礼申し上げます。

 昨年は3年間に亘り世界の生活環境を一変させてきた新型コロナも2類相当から5類に移行し、日常生活が戻ってきたことにより、観光客がコロナ以前より増加したニュースなど、社会経済が活発に動き出した年となりました。

当総会におきましても懇親会を昨年まで中止してきましたが、今年は開催の運びとなりました。皆さん、最後までお付き合いをお願いしたいと思います。

 さて、2023年度は日常生活が戻ってきたことから、計装士会においては幹事及び各地区委員のご助力により、全地区において諸行事を計画・立案し、それぞれに実施できたことに感謝しております。

後ほど議案の中でご紹介しますが、全地区で実施できたことは、2023年度の成果として皆様にご報告でき幸甚に思います。

また、オンラインによる勉強会等を実施できるよう環境づくり・ホームページの是正など、2022年度に引き続き今年度(2023年度)も更なる充実を実施計画に織り込み、環境整備の是正を行いました。ぜひ計装士会のホームページを一読いただきますようお願い致します。

ホームページに掲示しておりますが、勉強会や見学会においてたくさんの企業様の協力の下、「大変面白かった」、「役に立った」等のご意見も聞こえておりますので、2024年度におきましても「新たな知識や技術の習得」の諸行事を本年度以上に計画し、会員皆様の活発な交流及び技術向上に努めていきたいと思います。

国内におきましては少子化問題に起因し、どの産業分野におきましても人手不足が深刻になっております。

そういった中で計装業界を含め建設業界におきましては、計装士等の技術者の需要は増え、なお一層に活躍の場が広がっています。

「日本計装工業会」におきまして、今年2月に制度化されました「計装工事技能者」の登録技能者運用が、国土交通大臣からの基準認定を受け、2024年度より開始されます。計装士会としましても、こういった資格の取得推進施策と歩調を合わせ、計装士各員の地位向上を目指し活動してまいります。

最後に、2024年度におきましてはご提案の計画を推し進めることに注力し、一般社団法人日本計装工業会様及び賛助会員企業様との連携により、会活動の活性化・会員の技術向上に努めてまいりたいと思いますので、引き続きご支援、ご協力をお願い致します。

会員の皆様・賛助会員等関係者様、そして本日ご出席頂いた皆様のご健勝を祈念し、私の挨拶と致します。

代表幹事
          総会風景
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コラム

フライフィッシング

高砂熱学工業株式会社 吉川 弘信

1.はじめに

 私の趣味で、現在まで続いている1つにフライフィッシング  があります。30代前半から始め、もう20年以上経ちます。 フライフィッシング暦の一部をご紹介させていただきます。

 はじめるきっかけはテレビで見たフライフィッシングでした。渓流の綺麗な水で釣りをする。川の中に立ちこんで釣りをするのが気持ちよさそうで、いつかやってみたいという思いがありました。

 釣りそのものは小学生の頃から親しんでいました。生まれが埼玉県蓮田市というところで、元荒川、綾瀬川という2つの川流れており中流域であったため、コイ、フナなどを釣りしていた時期がありました。ミミズや練り餌などのエサで釣っていたのを覚えています。

2.フライフィッシング

 社会人になり、仕事の同僚でフライフィッシングをやっているN氏に頼み込んでフライフィッシングの手ほどきを受けました。フライ(毛ばり)は非常に軽いため、釣り糸(ライン)自体の重さと竿のしなりでポイントに運ぶ。そのためキャスティングを習得する事からはじまります。

 ラインを前後に振り、勢いと方向性を付け投げる「オーバーヘッドキャスト」、頭上後方までゆっくりロッドを立てた後前に振り、水面をラインが転がるようにして投げる「ロールキャスト」を習得しやっと渓流釣りデビューの準備が整いました。釣り道具はN氏から借用しました。N氏からいつまで続くか分からないから急いで購入する必要はないという配慮でした。

 N氏が最初に連れていってくれた場所は、東京都あきるの市トーマス・ブレークモア記念社団養沢毛鉤専用釣り場でした。

 管理釣り場というところで、自然渓流にイワナ、ヤマメ、ニジマスを放流しており、1日券を購入し釣りをする場所です。管理釣り場にもいろいろなスタイルがあり、自然渓流を岩で区切り魚を放流しているところや、池に魚を放流しているところもあります。養沢毛鉤専用釣り場は自然渓流を利用しているため清涼感、解放感に満ちており、自身が要望していた釣り場でした。ここでいっぱい釣れた事が20年以上続くきっかけとなりました。

※この後、フライフィッシングの道具を1式購入しました。

写真1 養沢毛鉤専用釣り場管理事務所
写真-2 入渓して釣りをする著者 2024/7月

3.フライタイイング

 フライフィッシングの楽しみは投げる、釣る以外に、フライを作る(タイイング)醍醐味があります。自分で作ったフライを魚がエサだと思って食らいつく。これがたまらなく面白いのです。

 材料は針と糸、いろいろな鳥の羽や、鹿の毛などです。バイスとよばれる器具で針を固定し、針に毛を巻き付けていきます。

 フライは模す虫により材料を変えます。皆さんがフライでイメージするのは羽虫で水面に浮かぶものだと思います。

 実はフライは水上を飛ぶ羽虫だけでなく、水生昆虫であったり小魚なども模して作ります。釣り方もフライを水面に落とす、水中を流す、魚や水生昆虫が泳いでいる様に水中を引っ張るなど多様な釣り方があります。

写真-3 フライ
写真-4 タイイング中
写真-5 タイイングの材料と道具

4.ロッドビルディング

 凝り性なので、フライロッドも自分の好みに合わせ作った事があります。作るといっても、パーツを購入して組み立てるイメージです。渓流釣りから湖の釣りまでカバーしようとすると1本のフライロッドでは足りなくなってきます。長さや固さを釣り場に合わせ用意する事になりますが、完成品を購入すると高額のため自分で作ってしまえば安価になるという思いからです。

  パーツ

  ・ブランク(竿の棒の部分、2本継ぎ~4本継ぎが多い)

   素材:カーボン、グラスファイバー、竹

  ・ガイド(フライラインが通過する金属のコイル)

  ・コルクグリップ(持つところ)

  ・リールシート(リールを竿に固定する部分)

  道 具

  ・ロッドモータ

  ガイドをブランクに糸で巻き止めた後、ウレタンでコーティングし乾燥させる際に使用します。

  ・スレッド(糸)

   好みの色を使います。

写真-6 ロッドビルディングのパーツと道具

6.最後に

 渓流釣りの爽快感を求めた事からフライフィッシングを始め ましたが、フライフィッシングでもの作りする奥深さも知る事もできました。

 最近は老眼のため、毛ばりの穴に糸を通すのが困難になってきていますが、できる限り続けていきたいと思っています。皆さんも日頃のストレス発散につながる趣味を持たれる事をお勧めします。

【執筆者紹介】

吉川 弘信(よしかわ ひろのぶ)

高砂熱学工業(株)東京本店

電気計装部 計装技術課 担当課長