活動名 | 見学会 |
実施日 | 令和5年(2023年)9月15日(金) 8:45~19:00 |
場所 | 山梨県立リニア見学センター |
参加者 | 15名 |
主催 | 計装士会 |
報告者 | 企画・研修委員 稲生 充 |
1.はじめに
今回は山梨県立リニア見学センターにて、見学会を参加者15名にて開催しました。山梨県立リニア見学センターは日本で唯一、時速500kmで走行する超電導リニアを間近で見学でき、模型や各種の展示物にて仕組みや原理を学ぶことが出来る施設です。
コロナ渦の終息に伴い3年ぶりに遠方での見学会となりましたが、事故や遅延もなく全工程を完了し、無事に見学会を実施する事ができました。
2.見学会内容
1)リニアモーターとは
リニアモーターとは、回転式のモーターを直線状に引き延ばしたもののことをいう。モーターの内側の回転する部分が車両に搭載される超電磁磁石、外側の固定部分が地上に設置される推進コイルに相当し、推進コイルに地上側から電流を流して推進を与える地上一次のシステムとなっている。
2)推進の原理
車両の超電導磁石はN極、S極が交互に配置され、地上の推進コイルに電流を流すことにより発生する磁界との間で、N極とS極の引き合う力とN極どうし、S極どうしの反発する力により推進する。
3)浮上の原理
車両の超電導磁石が高速で通過すると地上の浮上・案内コイルに電流が流れ電磁石となり、車両を押し上げる力(反発力)と引き上げる力(吸引力)が発生し、浮上している。
4)リニア中央新幹線計画
リニア中央新幹線は航空機並みのスピード(東京~大阪間 航空機80分、リニア67分)と、現在の新幹線並みの輸送能力(16両編成、1000人乗車)、をあわせもった画期的な輸送機関である。
1時間あたりの最大列車本数は10本で、2027年東京都~名古屋市間開業予定、2045年東京都~大阪府間開業予定となっている。
4.おわりに
見学センターの隣では、実験走行中のリニアが10~15分おきに通過しており、その速度は500km。目で追うのがやっとの一瞬のスピードと、その迫力に驚かされました。以前の車両では、ガスタービン発電機を搭載して車内の電気(照明や空調)を供給していたものの、現在の車両においては誘電終電方式により電磁誘導の作用を利用して車内の電気品は非接触で電源供給できるように改良されており、リニア中央新幹線が実現した場合、一人を1km運ぶ時の二酸化炭素排出量は航空機の半分以下まで削減が見込まれるとの事でした。環境保全とスピードを両立する新時代の交通機関の知識を得ることができ、とても有意義なものだったと感じております。参加者皆様におかれましても、今後の業務への一助となる様な内容であったのであれば幸甚です。
最後に今回の見学会にご協力いただきました山梨県立リニア見学センター殿 関係者皆様に厚く御礼申し上げます。
【執筆者紹介】
稲生 充(いのう みつる)
太平電業(株)
工事本部 過料区管理部