| 活動地区 | 四国地区 見学会 |
| 活動名 | 大塚製薬 板野工場他 |
| 実施日 | 令和8年2月18日(水) 8:00~17:00 |
| 集合場所 | 四国計測工業(株) 本社 正面玄関前 香川県仲多度郡多度津町南鴨200-1 |
| 参加費 | 無料(集合場所までの交通費は各自負担) |
| 参加人数 | 25名程度 |
| 募集締切 | 令和8年1月9日(金) |
| 主 催 | 計装士会 |
| 連絡先 | 土居 一岳(詳細別紙) |
| メール | doikaz1102@yonkei.co.jp |
計装コミュニケーション
2025年10月発行
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近畿地区勉強会開催のご案内
四国地区 勉強会「無線計装」
四国地区担当幹事
松本 和幸
中国地区・勉強会の報告「無線計装」
活動名 勉強会「無線計装」 実施日 令和7年(2025年)7月25日(金)14:30~17:00 場 所 ㈱中電工 本店
広島市中区小網町 平和大通りビル 11階会議室講 師 講演 槇野 泰
株式会社ネットアルファ 常務取締役参加者 19名 主催 計装士会 報告者 ・計装士会 中国地区代表幹事 本岡 武志
・中電工㈱ 技術企画部 工場工事 担当課長
内 容
Ⅰ.無線計装の概念
・無線計装で用いられる無線方式
・伝送距離により区分される無線計装
・無線計装に求められる事項
・無線計装に導入のポイント
・無線計装の通信規格(IEEE802)
Ⅱ.工場・プラント等で用いられる無線計装
・Wi-Fi(2.4GHz,5.0GHz,6GHz)
・Bluetooth
・ISA Wireless(ISA 100.11a)
・Wireless HART
・LPWA(Low Power Wide Area)
・LoRa WAN
Ⅲ.システムコンポーネント・システム構成
1.横河電機株式会社
2.セイコーインスツル株式会社
3.株式会社オーバル
4.株式会社ロジカルプロダクト
5.キーエンス株式会社(KEYENCE)
6.オムロン株式会社
7.DIC株式会社(旧大日本インキ化学株式会社)
8.富士電機機器制御株式会社
9.竹中エンジニアリング株式会社
10.その他(Emerson Industrial Automation)
Ⅳ.ワイヤレスセンサー・計器等
Ⅴ.無線計装の利点
Ⅵ.無線計装の今後
今回は、無線計装についての概念や種類について色々な観点から、詳しく説明して頂き多くの受講者から大変分り易かったという声がありました。特にLPWAの広範囲に通信を提供するという内容に関心を持ち、工場において必要になってくる無線通信技術だと思いました。
色々なメーカーからも無線通信のシステムを提供しており、今後の業務に取り入れていきたい内容もありました。
最後に、今後とも、槇野先生による計装士のための講義継続と、益々お元気で活躍されることを切に願います。
以 上


【執筆者紹介】
本岡 武志
(株)中電工 技術企画部
工場工事 担当課長

近畿地区 国立国会図書館関西館 見学会
活動名 計装士会 近畿地区 国立国会図書館 関西館 見学会 実施日 令和7年(2025年)9月11日(木)14:00~18:00 場所 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3 参加者 10名 主催 計装士会 報告者 近畿地区代表幹事 石山 輝英
1.はじめに
令和7年度近畿地区の活動として、9月11日に上記見学会を開催しましたので、以下に概要を報告いたします。
(1)見学施設概要
本施設は、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館です。「東京本館」「関西館」「国際子ども図書館」の3館で構成されています。
関西館は、本館と書庫棟の二つの建物に分かれており、それぞれ書庫を備えています。
・開 館 日:2002年10月
・延床面積:約83,000㎡ ・収蔵能力:約1,100万冊

(2)ガイド付見学ツアー
≪本館外観≫
地上4階、地下4階の建物は、およそ6万㎡の延床面積があり、閲覧室や書庫など約8割は地下に構成されています。地下2階から地下4階の書庫には約600万冊分の収蔵スペースがあります。


≪鋸 屋根≫
鋸屋根は、中庭の雑木林と共に、周囲の自然との連続性を意識して設計されていま
す。北向きの面には芝を張り、また、南向きの面は光を反射する特殊なガラスを使用し、地下に位置する閲覧室に自然の光を取り込んでいます。
≪本館書庫≫
関西本館は地下2階から地下4階が書庫です。書庫の中は、資料を保存するために最適な環境(温度22℃、湿度55%)に保たれており、地下2階、地下3階には固定書架、地下4階には電動集密書架が設置されています。地下4階にはマイクロ資料を効率よく収納する電動回転ファイルが置かれています。さらに、地下3階と地下4階の北側を吹き抜けにし、自動書庫が設けられています。
≪自動書庫≫

自動書庫は、資料の収納作業を機械化した書庫です。140万冊を収蔵できる国内最大級の規模で、固定書架で書庫を構成する場合に比べると、およそ4倍の収蔵能力があります。自動倉庫内には、平均50冊の本が入る半透明のコンテナが、約28,000ケース収納されています請求した資料は、コンピュータによってコンテナ単位で呼び出されます。
≪書庫棟外観≫
2020年2月に竣工した書庫棟は、地上7階、地下1階の建物です。およそ2万5千㎡の延床面積があり、地上1階から6階までが書庫になっています


≪書庫棟書庫≫
書庫棟の収蔵能力は、約500万冊です。
書庫内の温湿度については、本館書庫と同様、適正な保存環境に配慮した設定としています。書架は、主に手動ハンドル式の集密書架を採用しています。固定棚には感震式の落下防止装置を備えており、震度4以上の揺れを感知すると安全カバーが跳ね上がり資料の落下を防ぐ構造になっています。

3.おわりに
今回の施設見学は、自動書庫設備や電動集密書架などの自動化設備の機能や役割、簡単な利用の流れの紹介がありました。また、「静けさとシンプルさ」をモチーフとした建築物は個性的で周囲との調和がとれて美しいイメージでした。見学会に参加の皆様にも非常に興味を惹くことが出来たとのご意見をいただき、有意義な時間を過ごせたと思います。
今後は、書庫棟の南側に2棟の書庫棟を段階整備する計画で、関西館の収蔵能力を約2000万冊まで増強される予定とのことです。
最後に、今回の見学会にご協力いただきました国立国会図書館関西館職員様と計装士会の関係者の皆様には心より感謝とお礼を申し上げます。
以 上
【執筆者紹介】
石山 輝英(いしやま てるひで)
株式会社 きんでん
技術本部 プラント工事部
プラントチーム 次長

第28回 計装士会通常総会のご報告
計装士会
代表幹事 大脇 剛
第28回計装士会通常総会を開催いたしましたのでご報告いたします。
記
日 時 令和7年6月23日(月)
場 所:霞ヶ関コモンゲート西館 霞山会館ビル37階
東京都千代田区霞ケ関3-2-1
03-3581-0401
総 会:17:15より「牡丹の間」
懇親会:18:00より「松雪+紅梅の間」
以下に記載した次第により議案が審議され全て承認されました。
1.開会の辞
2.代表幹事挨拶
3.議長選出
4.議事録署名人選出
5.議 案
・令和6年度事業報告並びに収支決算の件
・令和6年度会計監査報告
・令和7年度事業計画並びに
収支予算(案)の件
6.新幹事紹介の件
7.閉会の辞

代表幹事挨拶
ただ今ご紹介いただきました、代表幹事の大脇です。
本日はご多忙中にも関わらず、皆様にはご出席頂きまして厚くお礼申し上げます。
2024年度は計装士会運営において、皆様の多大なご支援とご協力の下、コロナ前の活動状況に戻って来ることができました。
昨年度の総会におきましても懇親会を開催することができ、やや活況を取り戻したことに感謝申し上げましたが、こうして今年度もこのように開催することができますことを改めて感謝申し上げます。
さて、2024年度は計装士会幹事及び各地区委員のご助力により、後ほど議案の中でもご紹介しますが、全地区において諸行事を計画・立案し、それぞれに実施でき活況を取り戻してきたことは、2024年度活動の成果として皆様にご報告でき幸甚に思います。
また、オンラインによる勉強会等も引き続き実施でき、関係各位様のご協力に改めて感謝申し上げます。
ホームページの是正、会報等のWEB閲覧できるよう省資源化(SDGs)への取組など、2025年度も活発な活動を実施計画に織り込み、計装情報の周知拡大を目指したいと思います。新しい実施事項が一目で分かるように計装士会ホームページも改良致しましたので、ぜひ一読頂きますようお願い致します。
2025年度におきましても「新たな知識や技術の習得」の諸行事を計画し、会員皆様の活発な交流及び技術向上の一助となれるように努めていきたいと思います。
国内におきましてはどの産業分野におきましても人手不足が深刻な状況ですが、世界に目を向けると、トランプ関税問題、ロシアとウクライナそして新たにイスラエルとイランの戦いなど、様々な経済への影響が取りざたされており、日本市場においても設備投資の機運が陰りを見せ始めているように感じます。
そのような社会情勢の中で、計装業界を含め建設業界は、現状は堅調に推移しているようですが、人手不足が深刻で、その余波が品質不良や事故・トラブル発生などに影響として表れ始めている様に思います。
そんな業界における計装士等の技術者の需要は増え、ますます重要な位置づけになる事と思います。
また、「日本計装工業会」におきましても、昨年に制度化されました「計装工事技能者」の登録基幹技能者運用が順調に滑り出しました。計装士会としましても、一般社団法人日本計装工業会様のご支援を仰ぎながら、計装士各員の地位向上を目指し活動してまいります。
最後に2025年度におきまして、ご提案の計画をご承認いただけましたら、計画を推し進めることに注力し、一般社団法人日本計装工業会様及び賛助会員企業様との連携により、尚一層の会活動活性化・会員の技術向上に努めてまいりたいと思いますので、引き続きご支援、ご協力をお願い致します。
会員の皆様・賛助会員等関係者様、そして本日ご出席頂いた皆様のご健勝を祈念し、私の挨拶と致します。


| 活動名 | 中部電力パワーグリッド飛騨変換所見学会 |
| 実施日 | 令和7年(2025年)3月28日(金) 13:00~15:00 |
| 場所 | 岐阜県高山市清見町 |
| 参加者 | 13名 |
| 主催 | 計装士会 |
| 報告者 | 中部・北陸地区代表幹事 森本 将之 |
1.はじめに
中部電力パワーグリッド飛騨変換所は、東日本大震災によって東日本の太平洋沿岸部にある発電所が甚大な被害を受け、首都圏の電力供給が不足し、計画停電や節電協力依頼などによって、社会生活に多大な影響がでた背景があります。このような事態を未然に防ぎ安定的に電力供給することを目的として、西日本-東日本間の電力融通能力を増強※することとなり、飛騨変換所の設置計画(飛騨信濃周波数変換設備)がスタートし、2021年に運用開始されたとのことでした。
2.飛騨変換所の概要
飛騨変換所(60Hz)は、東京電力パワーグリッドが保有する新信濃変電所(50Hz)と直流の送電線で結ばれ「飛騨信濃周波数変換設備」を形成しており、60Hzの交流を直流に変換する(その逆の変換も可能)交直変換設備としての役割を担っています。また、飛騨変換所は、電力の供給力不足時だけでなく、平常時における東日本と西日本をまたいだ電気の市場取引においても重要な設備になっています。
- 経済産業省 総合資源エネルギー調査会総合部会電力システム改革専門委員会
- 「重要送電設備等の指定」1号案件

3.見学会内容
(1)越美幹線
中部電力パワーグリッドの越美幹線(交流500kV)から飛騨変換所に分岐接続している様子です。越美幹線から飛騨変換所用の分岐線を立体的に交差するため、既設鉄塔を分岐鉄塔に建替えています(左から2番目)。既設交流500kV鉄塔近傍での建替え鉄塔建設工事は危険度の非常に高い工事のため、安全対策に苦労したことが覗えます。

(2)飛騨信濃直流幹線設備
飛騨変換所から東京電力パワーグリッドの新信濃変電所に向け直流送電(200kV)鉄塔です。当たり前ですが直流なので電線が2本しかありません。

(3)通信鉄塔
飛騨変換所は、基本的に無人で運用しています。設備の監視、運転指令などは、光ケーブルやマイクロ波無線で名古屋市にある中部電力パワーグリッドの給電制御所などと通信しています。(直線距離で約95km)無人で設備管理をするには、信頼性の高い通信回線による制御・保護が要求されます。(工事に携わった方々は計装屋冥利に尽きる…)
もし、設備に異常があった場合は、中部電力パワーグリッド高山支社の職員が駆けつけるそうです。

(4)サイリスタモジュール

飛騨変換所のキモになる設備です。機密の関係で実物の写真はありませんが、図のモジュールを積み重ねて直流200kV,2250A(90万kW)の出力を実現しています。
この変換設備で越美幹線(交流500kV)の電力を直流200kVの電力に変換し、東京電力パワーグリッドの新信濃変電所に送電します。
またサイリスタバルブの制御角(点弧角)を変更することにより、逆に新信濃変電所から送られてきた直流電力を交流電力に変換し越美幹線に送ることもできます。

この仕組みを利用し、災害発生時における50Hz↔60Hz変換だけでなく、平常時における西日本と東日本間の電力取引にも使用しているとのことでした。
4.おわりに
普段、一般需要家設備の建設、保守に携わっている私たちからすると今回の飛騨変換所は、機器及び規模が桁違いのスケールで、圧倒されたところであります。
国策とは言え、設置場所が厳しい気象条件の地域(豪雪地帯)に関わらず、設計から運用開始まで約8年間という短工期で作り上げた中部電力様の技術力と建設に携わった方々のご苦労に感服した次第です。
周波数変換設備は生活の中で使用している家電製品の中に組み込まれているインバータの応用であると伺いました。一昔前は周波数の違いにより東京で購入した洗濯機などは大阪など西日本では使えないので注意が必要であると聞いていましたが、現在ではあまり聞かなくなったのは、インバータによる周波数変換の技術が何気なく入っているためであることを改めて認識をしました。
最後に今回の見学会にご協力いただきました中部電力パワーグリッド株式会社高山支社様および関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

【報告者紹介】
(株)トーエネック
営業本部 営業部
技術提案グループ
課長 森本 将之

再生可能エネルギー設備見学会
| 実施日 | 令和7年(2025年)2月18日(木)12:15~17:00 |
| 場所 | 福島県立テクノアカデミー浜 |
| 参加者 | 22名 |
| 主催 | 一般社団法人 電気設備学会東北支部 |
| 協賛 | なし |
| 共催 | ・公益社団法人 日本技術士会 東北本部電気電子部会 ・計装士会 |
| 報告者 | 三機工業株式会社 東北支店 建築設備技術部 設備技術2 菊池 雄太 |
1.はじめに
今回の見学会は、福島県立テクノアカデミー浜様のご厚意により一般社団法人電気設備学会東北支部主催、公益社団法人日本技術士会東北本部電気電子部会及び計装士会の共催で実施しました。
今回見学させて頂いた福島県立テクノアカデミー浜は、地域産業におけるエネルギー活用の高度化を目指し、太陽光発電や風力発電、水素利用、蓄電池など、持続可能なエネルギーに関する多彩な設備を整備しております。また、完全自家消費型エネルギーマネジメントシステムを活用し、効率的なエネルギー管理と省エネの取り組みを実施している施設となります。
施設としては、職業能力開発短期大学校・職業能力開発校を併せ持つ、総合的な職業能力開発を行う公共職業能力開発施設として利用されております。
見学させていただいた内容につきまして下記に報告いたします。
2.見学内容
(1)EMS(エネルギーマネジメントシステム)
最初に見学した内容として、施設に導入した様々な再生可能エネルギーを統合制御し、一体化したシステムとして運用しているEMSを見学しました。
EMSとは太陽光発電や風量発電などをただ発電させるのではなく、建物で効率的に使うなど、創ったエネルギーを管理・制御するための情報機器・コンピューターです。電気などのエネルギーは目に見えないため、ちゃんと発電できているか、どこで使われているか、電気量を計測して表示する見える化・可視化、それを基に再エネ設備に異常がないか監視・管理する、必要に応じて再エネ設備を制御する機能を持っています。

EMSではエネルギーを見える化しており、施設の電力使用状況に合わせたエネルギーの効率化した運用が見られました。実際のEMSのモニター画面でも状況が見えますので、訪れた方々にも分かりやすい内容となっておりました。
(2)再エネ水素蓄電池システム
次に見学した再エネ水素蓄電池システムでは、水電解装置(水素生成装置)を用いて水素を生成し、水素タンクへ保管、保管した水素を燃料電池で発電するシステムとなります。
水電解装置とは、電気と水を用いて水素を生成する装置です。水素を生成する方法はいくつかあり、天然ガスなどからつくる方法もありますが、その過程で二酸化炭素を排出します。水電解装置は太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電した電気を用いることで、二酸化炭素を排出せず、地球に優しいクリーンな水素(通称:グリーン水素)をつくることができる装置です。
燃料電池とは、水素を燃料にして発電する装置です。ガソリンなどを燃料にする場合とは異なって、二酸化炭素を排出しないため、地球に優しい発電設備として期待されています。
例えば、燃料電池自動車(通称:FCV)は、ガソリンの代わりに水素を燃料にすることで、排気ガスで大気汚染や地球温暖化を進めることがありません。
燃料電池の仕組みとしては、水素は酸素とプラチナに触れると化学反応を起こして水になる性質があります。この時、水素の持つ電子が酸素と結びつく役割を担いますが、その過程に電子が移動する電線を設けることで、電気を使えるようにしたものが燃料電池です。
また、燃料電池の特徴として燃料電池は、電池という名称がついていますが、燃料で動く発電機に近いです。蓄電池のように装置そのものに電気を貯めるのではなく、タンクなどに貯めた水素を使って発電することで、必要な時に電気を使うことができる装置です。燃料電池の特徴は、ガソリンや灯油のように水素燃料を長期かつ大規模に貯めておけ、また運ぶことが出来るうえに、二酸化炭素を排出しないクリーンな発電設備という点です。ただし、水素をつくる時に石炭などを燃やしてしまうとクリーンなエネルギーとは言えません。また水素はそのままだと不安定な気体のため、効率的に貯めて運搬するためにマイナス253℃の極低温まで冷やして液化させるなどの工夫が必要です。そのため、燃料電池は装置自体の研究とともに、水素の生成方法や貯蔵方法、運搬方法も各種色々な研究開発が進められているところです。 水素は脱炭素社会を目指すうえでも重要な資源であることを改めて認識できました。
次に見学したエリアは再生可能エネルギーのひとつの風力発電です。
風力発電とは、風の力でプロペラを回して電気を創る発電設備で、発電時に二酸化炭素などの副生成物なく、持続可能な再生可能エネルギーのひとつとして注目されています。
テクノアカデミー浜では、全長30mの中型クラスを導入していますが、山間部に建設するものは約100m、洋上に建設するものは約200mの高さにもなるものがあります。

風力発電の仕組みとしては、風は地上よりも上空の方が強く吹く頻度が高いため、風力発電は高さを得るタワー・塔を建て、その上部に発電機を設置しています。発電機は、手回し発電機と同じ仕組みで、手回しの代わりに、風の力をブレード(プロペラ)で受けて回って発電します。
また、風力発電の特徴として風力発電は、大きなブレードを回して発電するために一定の風力を必要とします。風が弱い場所では発電できないため、山間部や洋上など強風が吹いている場所や、数十m以上の塔を建てるなど、建設場所を見極める必要があります。
太陽光発電と異なり、夜間でも風が吹けば発電できることが風力発電の強みです。一方、太陽光以上に発電量が不安定なこと、物理的に動いて発電するため、急制動をかけて発電量をコントロールすることに適していない点が運用上の課題です。
次に見学したエリアは太陽光発電です。太陽光発電とは、太陽光から電気を創る発電設備で、発電時に二酸化炭素などの副生成物がなく、持続可能な再生可能エネルギーのひとつとして注目されています。
テクノアカデミー浜では、屋上とテニスコート跡地に架台を置いて設置していますが、他にも屋根と一体化したものや、壁面に設置するものなど色々な設置方式が存在しています。
太陽光発電の仕組みとしては、太陽光発電は、半導体と呼ばれる2つの物質を重ねて出来ています。半導体とは、光や熱などの影響を受けて電気的な性質を変化させる物質です。太陽光があたることで電気的にマイナスになって電子を放出する部材(N型半導体)と、プラスになって電子を引き寄せる部材(P型半導体)を重ねて、電線で繋げることで電子が動き、電気が流れるのが太陽光発電の仕組みです。
また、太陽光発電の仕組みとして太陽光発電は、どこにでも存在する太陽光を活用するため、導入できる地域が比較的限定されず、全国的に普及が進んでいる再生可能エネルギーです。屋根などの一定の面積があれば設置できることから、住宅などの建物に導入される設備であることも特徴です。
一方、夜間や天候不良時など太陽光が無い時は発電できず、不安定なエネルギーであることが課題で、テクノアカデミー浜のように蓄電池と組み合わせて導入することが推奨されています。
風量発電・太陽光発電とも今後の重要な自然エネルギーとして更なる活用が期待できると感じました。
3.おわりに
お忙しい中、案内や説明をしていただきました、株式会社ユアテックの方々には心より御礼申し上げます。施工時の大変だった話も伺うことができ、終始和やかな雰囲気での大変良い見学会となりました。
今回の見学会を通し、今後の脱炭素社会を目指す、EMSシステムを運用した施設の基準として見識を深めることができました。貴重な機会を設けていただき、深く感謝いたします。
お忙しい中、案内や説明をしていただきました、東京電力ホールディングス株式会社、中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)の方々には心より御礼申し上げます。
今回の見学会を通し参加者からは、漠然としていた福島第一原子力発電所事故に関する概要や現状、そして今後の課題についての理解が深まったとともに、廃炉に関する安全性は想像よりも高いことを知ることができました、との声が聞かれました。貴重な機会を設けていただき、深く感謝いたします。

【執筆者紹介】
菊池 雄太
三機工業株式会社 東北支店
建築設備技術部
設備技術2課長

計装コミュニケーション
2025年5月発行
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