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総会

第25回 計装士会通常総会のご報告

計装士会

代表幹事 大脇 剛

拝啓 会員の皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。
新型コロナウイルス感染症防止対策を行い、第25回計装士会総会を3密を(密閉、密集、密接)避け規模を縮小して総会を開催いたしましたのでご報告いたします。

日 時 令和4年4月27日(水)

場 所 霞ヶ関コモンゲート西館 霞山会館ビル37階
     東京都千代田区霞ケ関3-2-1
     03-3581-0401
総 会 午後4時00分より「牡丹の間」

令和4年4月27日(水)霞ヶ関コモンゲート西館 霞山会館ビル37階において,第25回計装士会通常総会が開催され,以下に記載した次第により議案が審議され全て承認されました。

1.開会の辞

2.代表幹事挨拶

3.議長選出

4.議事録署名人選出

5.議案

令和2年度事業報告並びに収支決算の件

令和2年度会計監査報告

令和3年度事業計画並びに収支予算(案)の件

新幹事紹介の件

閉会の辞

          通常総会次第

代表幹事挨拶

ただ今ご紹介いただきました、代表幹事を務めさせて頂いております大脇と申します。

本日はご多忙中にも関わらず、皆様にはご出席を頂きまして厚くお礼申し上げます。

 最近の新型コロナの状況は、3月初旬の第6波の最盛期は過ぎたようですが、東京では減少傾向になりつつも地方では増加の県もあるようで高止まりの状況かと思います。今後の動きも定かでは有りませんが、飲み薬等も治験が進み服用できるようになってくるようで、今後インフルエンザの様な扱いに移行するのでは、と期待しているところです。

当総会におきましては、一昨年・昨年とこの新型コロナの影響で規模を縮小して開催させて頂きましたが、先ほど申し上げた通り、今回(2021年度)も同様に規模を縮小し、マスクの着用はもとより、3密(密閉・密集・密接)を避けた形で開催させて頂きますことを先ずはご了承頂きたいと思います。

 さて、新型コロナによって2019年度の総会を2020年の7月に変更して縮小の形で行い、2020年度はワクチン接種が進むことを期待し、計画立案の上、諸行事の実施を試みましたが、新型コロナ拡散状況から諸行事の実施断念に至り、総会においても縮小して実施の経緯となったところであります。

2021年度においても同様の経過をたどり、社会状況から諸行事のリアル実施が困難となりました。

 上記の状況下でオンラインによる勉強会等を急遽計画する方向で進めようとしましたが、当会の発足時からのホームページ及びZoom等の通信環境が、現状に即していないことも判明したことから、通信環境の整備から必要となりました。そうしたことから、2021年度内に実施しようと計画したオンライン講習会が、2022年度にずれ込む結果となり、結果として、後で報告されますが2021年度の活動としては広報活動や会報発行などに留まったことを、先ずはお詫びしたいと思います。     2022年度の計画としては、これを踏まえまして通信環境の整備を盛り込みさせてもらいましたのでご承知おき願います。

          代表幹事
          総会風景
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技術資料

サイバー攻撃の脅威、その現状と対策

執筆者

情報理工学研究科 知能機械工学専攻 電子制御システムコース

工学博士 新 誠一

講演会報告書作成:企画・研修委員

奥住 俊明

はじめに

本文です
 サイバー攻撃とは、ネットワークやサーバに対してIT技術を使って行われる攻撃のことを言 い、サイバーテロと呼ばれる場合もあります。初期はウェブサイトの閲覧機能を失わせたり、ホームページの改ざん、ウィルスの感染などがありました。
 ここ数年は特定のターゲットに特定の目的をもって攻撃を加える、いわゆる標的型攻撃が増加してきて大きな社会問題になってきています。企業や官庁から情報を盗んだり改ざんしたり破壊する行為が、現代社会における新しい脅威となってきています。
 近年は、サイバー攻撃の影響を受けづらいとされてきた電力・ガス・水道・交通・ビルなどの社会インフラを監視制御するシステムに対しても、その攻撃が発見され、重大な事象に発展する事例も出てきています。
 このような社会的背景の中、この分野の権威であられます新 誠一先生に、「サイバー攻撃の脅威、その現状と対策」と題して、情報システム分野と我々のビジネスフィールドである計装制御システム分野についての現状と対策について、講演していただきましたので報告します。

プロフィール

1980年 東京大学大学院工学系研究科修士課程終了、同年同大学工学部計数工学科助手
1987年 工学博士(東京大学)、同大学講師を経て1988年筑波大学電子・情報工学系助教授
1992年 東京大学工学部助教授、2001年同大学情報理工学系研究科助教授
2006年 電気通信大学教授現在に至る。

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コラム

「“私のボランティア”」

株式会社三興(三興コントロール株式会社)

松山 聡

 「コロナ」を耳にしない日は一日も無い生活が1年以上続きますが、あらゆる事が一変し、業界によっては存続が危機的な状況にまで追い込まれ、大げさかもしれませんが時代の転機を迎えた印象もうけます。
 そんな状況下により私が登録しているあるサイトからメールのお知らせが届くようになったのもコロナの影響でした。

 サイト・・・と聞くと「怪しいサイトかぁ!?」と想像される方もいるかも知れませんが、そこは期待に反して献血です。(怪しい話題はそもそもコラムに載せられませんから・・・)
 自粛、引きこもり、不要不急の外出禁止・・・等の影響で献血者が減ってしまい、血液が不足する事で日本赤十字社から登録者への呼び掛けでした。
  何のとりえもない自分ですが、お陰さまで健康面は恵まれている事により、ボランティアの一環として献血を15年前位から現在まで続けており、以前は400mlの全血献血でしたが3ヶ月のインターバルが必要となる事から、今は数週間のインターバルで済む血小板成分献血及び血漿成分献血の成分献血を続けています。
 それにより年に4~5回は献血が可能となり37回の献血実績は自分の誇るべき回数と思い込んでおりましたが、先日その回数をはるかに上回る200回越えの人と出会う機会があり、上には上がいるものだと驚きました。

 献血を経験されない方はもともと血液が薄く、残念ながら献血に適さない方もいるかとは思いますが、中には忙しくてそんな暇は無いという理由で足を運ばない方が居るかとは思います。
  更には注射の針を打たれ「痛み」が伴う訳ですから、痛みを味わいにわざわざ献血会場まで時間を作って自ら足を運ぶ気にはならない・・・と言うのが本当の理由ではないでしょうか?

 ご存知の通り献血は土日でもやってますし、待ち時間が少なく済めば400mlなら問診、血液検査、献血後の休息迄 1時間程度で終わります。
 そもそも私が献血へ通い始めた切っ掛けは、営業で外回りをしている時に眠くて眠くて仕方なく、何処か暫く横になれるところは無いか考えていたら「献血」ののぼりと「血液が不足していま~す!」の客引きみたいなお兄さんの声が耳に入り、よし、ここで暫く寝ることにしよう!・・・と思ったのが切っ掛けでした。
 結果的には一睡も出来ずに献血を終えましたが、人の為に貢献した思いで気持ちが充実し、決して仕事をサボった・・・みたいな罪悪感は全くありませんでした。
 その日はもちろん眠気も覚めてたので、仕事をバリバリこなし一日を終えた記憶として残されております。

 確かに献血は痛くない・・・とは言いませんが、この際なので読者の皆さんに是非献血に興味を持って頂くために、私が感じる献血のイメージをお伝え致します。

1. 会場が綺麗 都内は新宿、渋谷、有楽町、秋葉原・・・と色々ありますが、何処も会場は新しくスタッフも優しく対応してくれるし、飲み物とお菓子、アイスクリームがタダで頂けます。

  1. ドリンク:お茶、コーヒー、スポーツドリンク他
  2. お菓子:お煎餅、クッキー、チョコレート
  3. アイス:バニラ、ストロベリー、チョコミント他
  4. 粗品:回数の節目にもらえる
  5. 冊子

 凄かったのは名古屋駅の献血会場で超高層階にあり眺望が良く、冬の夕方からはカップル達には絶好のデートスポットとなります。

2. 長時間でも飽きない
 400mlの場合献血自体は10分程度で終わってしまいますが、成分献血の場合は1時間弱におよびます。
 そこで成分献血の場合は時間を持て余してしまいますが読書する人が多く、テレビやDVDを観たり、私の場合は
 Netflixを観れば時間はアッという間です。

3. 健康のバロメーター
 献血し終えた翌日には採取した血液の分析結果がメールで届きますので、血液の成分で今の健康状態が把握出来きます。
 更にトレンドでも確認できるので、過去からの推移を確認する事で健康維持管理にも役立てられます。

4. 貢献度抜群!
 なんと言ってもほんの一時的な痛みなど苦にならない、健康の御裾分けです。 自分の血液が誰かのために本当に役
 立っているのか直に知る事は出来ませんが、幾ら健康な人間であっても自分の一生の内で病や怪我で輸血を必要とする場面に何時出くわすか分かりません。
 その時になって初めて献血の有難さを理解するのかも知れませんが、強制力の無い一人ひとりの善意によって成り
 立っている献血な訳ですから、経験して有難さを実感する以前に自分が出来る事を出来る内に実行する事で、それが尽力へと繋がる切っ掛けになると思います。

 今回このコラムを切っ掛けに日本赤十字社のHPを調べたり問い合わせもしたのですが、これからの少子高齢化の事態に向けての血液の確保や今回のコロナの影響で血液が激減したりして、安定確保が大きな問題になっている様です。
 前者の少子化については、小中学生向けに模擬献血を実行し献血に関する知識の普及啓発を行ったり、高校生は学校献血やセミナーなどを行い、人気度の高いイメージキャラクターを起用して若い世代への呼び掛けを実施している様です。
 また後者に於いては水泳の池江璃花子さんの病やコロナ禍の一部報道により、献血会場に人が大勢集まり混乱を招き一時期に集中しない様な継続した献血への呼びかけに努力しているようで、私自身も血液不足の報道後直ぐには行かない様に気を付けています。

 また今回改めて知った事ですが、輸血ばかりに使用されているのかと思ってましたが、半分以上が免疫グロブリン製剤と言うくすりの原料となっている事です。
 一時期コロナの治療薬としても脚光を浴びましたが、現状は神経系の病気の治療にとっても無くてはならないものとなっています。  

 この様な形で人間誰もが血液無しでは生きていけない訳ですから、私の文面だけでは説得力に欠けますが、もし献血に対しての見方が変わりましたらなるべくなら勤務時間中は避け、献血会場に足を運んでみては如何でしょうか?

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総会

第24回 計装士会通常総会のご報告

計装士会

代表幹事 大脇 剛

拝啓 会員の皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。
新型コロナウイルス感染症防止対策を行い、第24回計装士会総会を3密を(密閉、密集、密接)避け規模を縮小して総会を開催いたしましたのでご報告いたします。

日 時 令和3年4月27日(火)

場 所 霞ヶ関コモンゲート西館 霞山会館ビル37階
     東京都千代田区霞ケ関3-2-1
     03-3581-0401
総 会 午後4時00分より「牡丹の間」

総会における議案

  • 令和2年度事業報告並びに収支決算の件
  • 令和2年度会計監査報告
  • 令和3年度事業計画並びに収支予算(案)の件
  • 新幹事紹介の件

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コラム

ゴルフは好きですか?

株式会社オーテック

  環境システム事業部
技術統括部 大渕 学

1.執筆のきっかけ
 先輩から計装士会に掲載されるコラム執筆の相談があったのは12月、弊社の順番が回ってきたとのことだった。
心優しき私は断ることもできず承諾してしまった。今更ながらにやんわりとお断りをするべきだったと後悔しているがもう遅い。「やっぱりできません」とは言えない時期になってしまった。仕方がない、とPCのキーボードに向かっても何も出てこない。頭に浮かぶのはいかに文字数を増やすか、句読点て行を稼ぐか、などと小学生が作文を書くときのような姑息な考えしか出てこない。何を隠そう私は作文が大の苦手で小学生のころの夏休みの宿題である読書感想文は半分以上親に頼っていた状況なのだ。

2.とりあえず書き始めなければ
 さて、何を題材にしようか?と考えてみた。長きにわたり計装の仕事をしているがコラムに載せられるような実績はない。シンボル的な建物建設に携わったこともないし、人に話すような画期的な施工を行ったこともない。人に言えない恥ずかしい仕事はあるそれは書けない。となると、業界のことではなくなってしまうが「趣味や身近なことついて書くしかないだろう」と結論付けた。
 身近なことって何? コロナ禍?私が語れるものではない。恋愛?いい年こいて・・・。車?乗れれば良い。バイク?旧車は好きだが持ってない、スポーツ?ン、これがあった!長年続けているスポーツ(趣味)ゴルフがあるじゃないか!!ということでゴルフのことを書いてみることにした

3.ゴルフとの出会い
 私がゴルフと出会ったのは25歳のとき。義父に誘われてほぼ新品の道具一式を譲り受け、数回の練習の後、群馬県、赤城のゴルフコースでデビューした、スコアは150位だったと記憶している。その当時は未だゴルフの楽しさは味わえず、その後は、仕事も忙しくゴルフからは遠ざかっていたと思う。上司の勧めもあり、ゴルフを再開したのは10年位後になった頃だと思う。A・O・Nが活躍していた頃でまさにゴルフブーム。景気も良くてゴルフ場建設も盛んでクラブハウスの新築工事には数件携わったが、まだゴルフには興味薄で、コースでプレーをするのは年に4,5回程度のペースで、電工手袋でプレーするような状態だった。スコアも120前後だったと思う。
 ある日、会社の仲間と茨城県の霞ヶ浦国際GCでプレーした時のこと、数組前でプロレスラーのジャイアント馬場さんがプレーしていたことがあった。後輩の一人が握手をしてもらって喜んでいいたのが思い出される。

4.ゴルフにはまってきた
 ゴルフにはまり始めたのは子供が小学校を卒業したころだろうか、休日を持て余すようになり、打ちっぱなしの練習場にもよく通うようになった。業界のコンペへの参加なども増えて「月一ゴルファー」になったころからゴルフが楽しくなってきた。人とゴルフの腕を競うというのは何とも励みになりこの頃からどんどんはまっていくことになる。茨城県在住であったためコースや練習場も近くて安かったので環境には恵まれていた。
 PCにはそのころからのデータが保存されている。2006年から2020までの15年で約400ラウンドしていた。平均すると年間26ラウンドほどで決して多いほうではないだろう。クラブを替えれば上手くなる気がしてとっかえひっかえ手を出した。新しいクラブでスイングするだけで良い球が出る妄想も楽しかった。誰もが陥る罠だと思う。結果はさほど変わらないのだが・・・。
 10年ほど前からは仕事の都合で横浜に住んでいた。車もなかったのでコースへ行くのは難しい状況であったが、“偶然にも”社宅から徒歩2分の所に「打ちっぱなし練習場」があり、またしても良い環境に恵まれた。仕事から帰り、食事をして、ふっと思いついたら練習ができるのだ。週に3~4回通いストレス解消にもなっていた。
 上司の勧めで再開したゴルフは仕事の上でも役立っている。取引先の方と半日一緒にプレーしながら仕事の話やプライベートの話をしていると、おのずと親しくなることができ、相談やお願いをすることができる間柄に発展することもある。「社会人としてのツールとしては有効だ」というのは納得できる。

5.最近のプレー
 ベストスコアは7年ほど前に記録した78だ。林に打ち込んだはずが木に当たってフェアウエーに戻ったり、すべてのことが良いほうに転んで出た結果だった。年間アベレージも5年ほど前は88までいき、さらに上を目指したがその後は下降の一途をたどっていて、もはや90切りも難しくなっている。
 職場では4人がスケジュールを合わせてゴルフに行くのはなかなか難しい。そこで私は「一人予約ランド」なるものを利用している。自分の都合の良い日に予約を入れれば見ず知らずのゴルフ好きとプレーするというものだ。黙々とプレーする人、会話を楽しみながらプレーする人、若い人、そうでない人、様々な人と出会う。これも一つの楽しみ方だと思って時々利用させてもらっている。
 一昨年、娘がゴルフデビューした。親ばかで道具を一式買い与えてしまったが一緒に練習やプレーをするときは、やはり楽しい。ゴルフは性別、年齢に関係なく一緒に楽しめるスポーツと言うがその通りだ。
 この先、いつまでゴルフを楽しむことができるがわからないが健康のためにも続けたいと思う。そしてまた90を切れるように少し頑張ってみたい。
  皆さん、ゴルフは好きですか?

2012/10/ 2 15:08

茨城県のスパ&ゴルフリゾート久慈のロッカールームでの写真で、ロッカーNo.1にはアマチュアゴルファー中部銀次郎さんの名前が刻まれていた。伝説のゴルファーといわれる中部銀次郎さんが唯一コース設計に携わったそうだ。この頃、ゴルフの本にもはまっていて中部銀次郎の本も読みあさっていたので感動でした。

2013/11/23 12:54
お気に入りの道具一式

最後に、大切な紙面を個人の思い出話とゴルフ自慢に使ってしまい大変申し訳ございませんでした。

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コラム

義父の携帯電話

千代田システムテクノロジーズ株式会社
国内計装セクション2
冨岡 邦夫

 先日、我が家全員の携帯電話(5台)の更新(機種変更)に合わせ、義母の携帯電話も更新(機種変更)する事にして、遂に義母(73)はスマホデビューする事になった。義母は15年前には携帯電話(ガラケー)を使用開始していたが、スマホは高価で操作が難しそうだからと、ガラケーを使い続けてきた。流石に世の流れには逆らえず、孫たちの後押しもありスマホデビューする事になった。ガラケーからスマホへの機種変更は同じ会社であった事もありメール引継ぎ等の手続きが簡単に済み、内部データもそれ程なかったため更新後約2時間後にはLINEまで出来るようになっていた。

 一方、義父(75)も約4年使い続けた格安スマホのバッテリーがもたないため機種変更を計画していたらしく、義母の機種変更に同席する事になった。前回機種変更前の格安スマホを契約した際は、義父単独で携帯ショップへ向かい契約手続きを完了させたが、義父の思いがお店の店員になかなか伝わらず、相当苦戦して手続きを完了させた苦い記憶があり、今回は私と妻にお店の店員との通訳を頼みたいとの事で、同席する事になった。機種変更へ向かう際、私と妻からも義母と同じ機種変更を推奨したが、簡単には首を縦には降ってもらえなかった。

 お店での機種変更手続きは、義母を妻が対応し、義父を私が対応する形で契約手続きを開始した。義母の手続きは前述の通り簡単に事が運び、何一つ躓かずに手続きが完了した。義父はとにかくコスト重視で、月々の支払いが現契約(格安スマホ)以下でないと契約しないと言い出し、今回のお店には格安スマホのラインナップがないため、結局契約出来ず現契約(格安スマホ)のお店に問い合わせる事にするとの事で、お店を後にした。

 次の土曜日早朝、妻の携帯に義父から連絡が入り、格安スマホを機種変更したからセットアップをお願いしたいとの事で、妻は義母と同じ機種を選ばなかった事を理由に、機種変更したお店にお願いして欲しいと一度はボールを義父に返したが、再度依頼され次の日(日曜日)に私がセットアップする事になった。今回義父の機種変更手続きは、店頭で手続きしたのではなく電話対応のみで機種変更手続きをしたようで、電話の相手は若い女性だったらしく、家族全員が上手く乗せられたものと思っていた。その若い女性曰く、セットアップは以前よりも簡単で、分からない場合も電話対応で全て操作を指示してもらえるとの事で、顧客獲得のため電話対応サービス員の向上を図っているとの事だった。最初は新型の格安スマホが届いた平日の昼間に義父がセットアップを開始したらしいが、結局義父と電話対応のサービス員の言葉が噛み合わず、セットアップを断念し妻に電話してきたとの事だった。

 頼まれた私も格安スマホのセットアップを行った事などある訳もなく、先ずはマニュアルを読み始め、手続きの順番から確認しはじめると、横で義父が電話の向こうの人と話して欲しいの一点張りで、既に電話をかけ始めサービス員と話し始めた。直ぐに義父は私に代わって欲しいとの事で代わってみるとサービス員方も困っていて、やはり言葉が通じていない事が分かった。その後、私はマニュアルを基に手続きを進め、この電話で手続き出来る内容が電話番号の引継ぎのみである事を知り、義父にその旨を伝えると更に困った表情を浮かべていた。電話番号の引継ぎには数時間かかる事をサービス員から指示され、セットアップは一旦中断し夕方再開する事で、残りのセットアップはアドレス帳とE-メール及びLINEの再開手続きである事を義父と確認し、E-メールとLINEの再開手続きには登録時のパスワードが必要である事を伝えると、困った表情を浮かべ一旦お開きになった。夕方、セットアップを再開し電話番号の引継ぎが完了したが、E-メールとLINEが開通出来ない事が理解出来ず、イラつきながらセットアップを再開し、LINEの方は妻が得意で簡単に再開する事が出来た。E-メールのアカウントは旧機種の携帯内に入っているため分かったが、パスワードはそれらしいものをいくつか入力してみたが全て違うものだったらしく、パスワードの再発行手続きを調べ私的には簡単にできる事が分かり、その旨を義父に伝えるとこの先は平日に自分でやるからと、そそくさと帰ってしまった。もう少し義父が我慢できていれば、1時間以内でセットアップ完了出来るはずだったのに、我慢の限界だったみたいで後味の悪い終わり方になってしまった。

 更に一週間が過ぎ気になっていた義父のセットアップについて妻に聞いてみると、面倒くさいのでほっといてるとの事で、今度は妻がご立腹の様子でした。まだセットアップが完了していない事を察知し、妻から義父へ連絡させセットアップを再開しようと声を掛けると、飛ぶような勢いで義父が来た。E-メールのパスワードの再発行手続きを手順通り行っていくと、本人確認で登録している電話からでないと申請が出来ない事が分かり、登録電話が義父の自宅電話(固定電話)のため、今度は義父の自宅へ移動し手続きを再開したところ、約30分でE-メールも開通し、不通になっていた約3週間分のE-メールが一斉に届きとても喜んだ。

 その後、今回セットアップに必要となった、ID、アカウント、パスワード全てのデータを紙に記録し、更にその記録を義父携帯の写メ、私の写メ及び妻へ転送し共有する事にした。結局、携帯電話の機種変更に必要な事は下記の通りで、下記に必要な記録をきちんと保管しておく事が大事で、特に年長者殿のユーザーはその保管が出来ていない人が多いらしい。
 ① 携帯番号引継ぎのためのMNP申請
 ② アドレス帳の引継ぎ(通信、記憶媒体、または手動の何れかによる)
 ③ 契約会社のマイページ設定
 ④ E-メール再開通手続き(要アカウント、パスワード)
 ⑤ LINE再開通手続き
 ⑥ 写真引継ぎ(通信、記憶媒体、機種による)
 ⑦ その他、必要アプリの引継ぎ

 今回分かった事は、年長者殿の携帯契約の際は必ずご子息が同席し、契約の際はご子息が携帯会社のご担当と話すことが望ましい。E-メールのパスワード再発行手続きを電話対応にて進めていた際、義父がサービス員と会話すると全く通じていなく、サービス員は申し訳なさそうに、契約者さんではなくお隣におられる話が分かる方に代わって頂けないでしょうかと何度も言われ、それも我慢の限界に繋がってしまったものと思われる。また、後で分かった事だが、前回(4年前)の契約時最初に機種代(ハードウェア費)を払っていたらしく、月々の支払いが安い理由はそれだった。結局義父の費用はイニシャルコストとランニングコストを考えると、義母の同コストを比較すると若干は安いかもしれないが、手続きにかかった日数とMHより同等かそれ以上にも感じられる。

 最後に、本書を読んで気を悪くされた方には申し訳なくご容赦下さい。

以  上

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コラム

「初めての北陸地区」

      株式会社トーエネック
                                営業本部 営業部 技術提案グループ
                                           柏原 達司

はじめに

  今回は、計装士会の年度行事であります施設見学会について、平成30年中部・北陸地区において開催しました実施例を元に、計装士会の活性化に向け書いてみたいと思います。

現 状

計装士会は、平成9年に発足し現在23年を迎えます。2,367名 (令和2年1月15日現在)の計装士が会員として登録されています。2,367名というと現在の計装士1級、2級を合わせた資格取得者が約34,000名ですのでかなり少ない(7%)と感じます。
 計装士会は、下記の7地区に分けられ年度の活動をしています。
 ① 北海道・東北地区
 ② 関東・甲信越地区
 ③ 中部・北陸地区
 ④ 近畿地区
 ⑤ 中国地区
 ⑥ 四国地区
 ⑦ 九州・沖縄地区

 この中で、「中部・北陸地区」は愛知県を中心とした中部地区と、富山県、石川県、そして福井県の北陸地区を参加対象地区としておりますが、毎年度の見学会の実施を中部地区、主に名古屋市およびその近郊にて実施してきました。当然見学会への参加者は地元の計装士会会員(および一般参加希望者)であります。北陸地区からの参加者はありません。 この状況は、他の地区においても同様です。 各地区共、広範囲にわたり、中部・北陸地区での北陸地区の様なエリアは多くあります。特に北海道、沖縄地区は大変です。

活性化に向け

計装士会の入会者数は、前述しましたように約2,400名前後を推移しています。少子高齢化による現在の労働者数が問題となっていますが、その状況は計装士においても現れると思います。今後、計装士会に参加される会員の減少が予想されます。その前に何某かの対策を講じなければなりません。
 その対策の一つとして計装士会の今後に向けて現状の継続ではなく活動の範囲を広げることを考えました。今回の北陸地区での開催目的は、将来的により多くの計装士会員の入会を目指さすことにあります。

北陸地区

活動の範囲を広げるべく平成30年度は、今までの偏った地区活動を補正し、尚且つ地区特有の技術等を再認識すべく、北陸地区在住の計装士を参加対象とした「北陸地区」での活動を計画・実施しました。(開催報告は、「計装コミュニケーション 第44号(2019年3月)」を参照願います)
 これまでは北陸地区で実施したことはなく、見学会に参加した人はいなかった訳ですので、その状況を変えるべく北陸地区での計装士会会員に向け開催を計画したわけです。
 集合場所として設定した富山駅は、名古屋駅からJRの特急(在来線 JR特急「ワイドビューひだ」)を利用して4時間弱、JR新幹線を一部(名古屋―米原)利用しても30分程度しか所要時間は短くなりません。現在は、新幹線にて東京から金沢まで行くことができます。最速で2時間30分程度で移動することができますので、まさに近くて遠い中部地区と北陸地区といえます。
 上記の交通事情以外にもそれまでの実施実績のない地区での開催については、当然のごとく問題がありました。特に大きく分けて下記の2つがありました。

① 見学会に参加をお願いする計装士の募集について

参加をお願いします計装士の募集につきましては、北陸地区では初めてですので当然の如く案内を出す関係会社の選定から解決をしなければなりませんでした。まず計装士会事務局にお願いし、北陸地区に出先を持つ関東地区の企業をリストアップ、その会社の窓口の方に案内書を送付して、北陸地区の出先に向け参加を呼び掛けていただきました。しかし、いきなり案内を受けても何人の方が検討をされるのか不安でした。案の定、電話があったのは1名。関東地区にてお願いをしました企業の方からだけでした。

当初は、せめて最低5名程度の参加者か確保できないかと考えていましたが、その5名も集めることができず、非常に甘い想定であったと悩む毎日でした。
  そこで助け舟を出していただいたのがアズビル株式会社の加藤地区幹事です。アズビル株式会社殿は北陸地区にも拠点を構え精力的に営業活動をされています。そこで、加藤地区幹事と二人で主な関係先を個別に訪問し計装士会の施設見学会を説明し、また他の関係会社にも参加を呼び掛けに回った次第です。「計装士」についての意識の掘り起こしから始まりました。参加者は、我々幹事も含めてですが何とか14名で実施することが出来ました。

② 見学先として設定する施設について

二つ目の懸案事項は見学先です。先ずもって北陸地区に於いては、都市圏では当たり前のプラントまたは生産ラインを持った工場等の選定にはかなり苦労しました。インターネットに頼ると一般の方が参加される普通の見学会となってしまいます。何とか計装士会らしく内容を盛り込んだものにしたいと思案に暮れました。
 そのような状況におきまして、今回、富士電機関係会社の皆様のご尽力をいただき下記2社の施設を見学することが出来ました。対応をしていただきました皆様には重ねてお礼を申し上げます。
 施設① 北陸電機製造株式会社(富山県)
 施設② 発紘電機株式会社(石川県)
 見学先は決定したのですが、2社の距離は概ね100kmあり、当然移動はバスになります。細かなことですがバス会社はどこにお願いするのかから始まり、ルートの設定等、決めなくてはならない事項は多々ありました。
 東京の全国展開のバス会社に依頼をし、提携会社の現地のバスを利用しました。集合場所の富山駅から富山県滑川市(施設①)、続いて石川県白山市(施設②)へのルートを設定し、金沢駅および富山駅にて解散する行程となりました。

以上の様々な課題を解決することが出来、平成29年に企画しました北陸地区での見学会は足掛け2年をかけ無事終わることが出来ました。

これから・・・

最後に北陸地区の見学会を終えて、今後の展開を考えてみたいと思います。
 中部/北陸地区では、せっかく平成30年に北陸地区にて開催出来たのですから中部地区との交互開催を目指し定着した形に持ってきたいと思います。
 計画では、北陸新幹線も金沢から敦賀を経由し大阪まで延伸されます。また名古屋にもまだ計画段階ですが接続される話があるように聞いています。名古屋、または大阪との距離が現在よりかなり近くなります。北陸地区は中部・北陸地区ではなく関東圏、関西圏からも十分に
移動可能なエリアとなっていきます。中部・北陸地区に限定せず、他地区からの参加も視野に入れた計画を今後練っていければと思います。
 参加計装士数について減少傾向が想定されるならば、歯止めをかけるべく対策を講じなければなりません。今回の北陸地区の様に他地区においても何某かの働きかけをしなければなりません。
 まず地区幹事の増員です。現在実施していない他のエリアにも地区幹事を配置します。現地の活動エリアから未実施エリアに出向いていって実施するのでは効率的ではありません。当然費用面での見直しも必要です。北陸の場合は、前述しましたように協力していただけるメンバーにも恵まれ、総力で何とか形になったという思いです。一人でできるものではありません。
 次に実施地区を定型化します。定期的に実施する地区を設定することにより計装士の皆さんのスケジュールに組み込んでいただけるのではないでしょうか。また前以て準備や計画をすることが出来ます。
 以上、今回の北陸地区での見学会を終え、些細なことですが、感じたところを述べさせていただきました。
 計装士会の今後に向け、会員数の増加と会の活性化を目指していけたらと思います。
 最後になりますが、これからもより多くの会員に支えられ、明るく開かれた計装士会として発展していくことを祈願いたしまして筆をおく次第です。
                                             以  上

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コラム

「キャブレターのお話し」

       

四国計測工業株式会社
  エネルギー・環境事業本部 電気計装部
              村越 信一

趣味のオートバイについて書かせてもらいました。

ここ10年くらいでしょうか、年々厳しくなる排ガス規制への準拠、低燃費の追求、安全性の要求により、近年のオートバイは自動車と同様に劇的に電子制御化が進んでおり、様々なセンサーとECU (演算処理装置)の進化により、FI(インジェクション)ABS(アンチロックブレーキ)、TC(トラクションコントロール)、ESA(電子制御サスペンション)などの機能を満載した電子制御の塊となりつつあります。
最近では倒れないオートバイなんていうものまで開発されつつあり、ライダーにとって屈辱的な立ちゴケまで防いでくれる機能も実用化されつつあります。
 さて、その進化の中でも特に燃料供給装置のインジェクション化はオートバイにとって画期的な進化でした。燃料供給装置とは燃焼させるためのガソリンを霧状にし空気に混ぜる量を調整する装置のことです。インジェクション化されるまでは今回のお話しであるキャブレター が使われてましたが、外気温度や気圧、雨などの外的要件の影響を受けやすく、特に冬場はエンジンに火が入りずらい状況になったりと何かと安定しないものでした。それがインジェクション化されるとECUが外気温度や排ガスのO2などから最適な燃料噴射量をコントロールするため始動性も良く、気温変化などにも柔軟に対応するためエンジンの調子が非常に安定し、かつ燃費も良いとキャブレターに比べ圧倒的に優れた装置なのです。

それだけ優れた装置なのに、私は今だにキャブレターのオートバイに乗っています。
 イタリアのMOTO GUZZIという850ccの縦置きツインエンジンという他にはない珍しいエンジンレイアウトで、もちろん電子制御は何も付いていない40年ほど前のいわゆる旧車と言
われているものです。

 「何故、そんな古いオートバイに」とよく言われますが、現代のオートバイには無い魅力があるのです。

例えば、先ほどインジェクションがキャブレターに比べ圧倒的に優れた装置と書きましたがキャブレターにも優れている点があります。
それは構造が簡単ゆえに故障しないこと。また、何か調子悪いなといった予兆があることです。インジェクションも故障する可能性は低いですが、いざ故障の場合はインジェクターが悪いのか、燃料ポンプが悪いのか、ECUが悪いのか素人では判断できないのでECUの履歴を見る診断装置を繋いで確認する必要があり個人で対応できないのです。また、不良と思われる部品はユニット単位で交換なので部品代も高くつきます。その点キャブレターは小さなパーツまで個別単位で入手できるので自分で修理することが可能なのです。

キャブレターはインジェクションほど正確な制御はできません。1/1000mmの精度で精密加工された部品ではあるものの、環境条件が変わっても、その都度パーツを変えられないので、どちらかというとゆるい感じとでも言えば良いのでしょうか。日によって調子が良い悪いがある人間的な面があります。「今日は調子良かったね」とか、いつの間にかオートバイと会話しているような感じです。

 また、電子制御のアシスト機能もないのでコントロールするのは人間次第です。オートバイに乗ってる人はわかると思いますが、オートバイはスポーツで、シートに座ってるだけではなく絶えず重心を移動してカーブを曲がります。特に性能の劣る古いオートバイは高機能なサスも無いので絶えずタイヤから伝わる路面の状況を判断して重心を調整し、アクセルブレーキを制御する忙しい乗り物です。その乗っている感覚が古いオートバイをやめられない理由かもしれません。

 趣味性の高いオートバイなので自分で修理したり、メンテしたりするのも楽しみの一つだったりします。古いオートバイですと構造が単純で自己責任とはいえ結構なところまで自分でオーバーホールすることが可能です。
 最近はネットから様々な情報を入手可能でメンテナンスの方法や海外製のオートバイパーツも私のように英語が苦手でもGoogle先生がちゃんと翻訳して海外へ注文することができる便利な時代となりました。
 今の時代だからこそ専門のショップが近くになくて個人的なサンデーメンテでも維持できるのだろうと思います。

 何度か最新のオートバイに乗りましたが確かに速くて、楽に乗れて快適で自分の技術が上手くなったような感覚になりましたが、実際はオートバイがサポートしてくれているんだなと実感しました。それはそれで良いことで長距離をツーリングする場合など疲れず安全性に繋がっているのだろうと思います。
 ちなみに私もポンコツにキャンプ道具を積んで長距離ツーリングに出かけますが、その日の到着先を決めず、オートバイの調子を伺いつつ、行けるとこまで行く行き当たりばったりの旅になります。仕事じゃないので目的地や予定をきっちり決めず気楽な旅でいいんじゃないって感じです。
 取り留めのない話を書きましたが、最新のオートバイも古いオートバイもそれぞれ楽しみ方があるということを理解いただけたら幸いです。

最後に

人生も折り返してから随分走ってきたような気がします。最近、ふとやり残したことはないかなと考えることがあります。
 まだまだ構想中で、妄想話ではありますが、昔読んだ「道、果てるまで:戸井十月」のようにユーラシア大陸3万キロを横断してみたいと密かに思っています。
 ウラジオストクからヨーロッパ最西端のポルトガルのロカ岬までオートバイで走破する。そこで余裕があったらアフリカ大陸を南下して南アフリカの喜望峰まで到達なんて考えただけでも楽しい妄想です。

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スキューバダイビング

       

 ダイダン株式会社

東京本社 設計部

橋本 明洋

 はじめに

私とスキューバーダイビングの出会いは、2011年に沖縄に訪問した際の体験ダイビングでした。
 その時の状況ですが、台風接近が接近中ということもあり、ガイドさん曰く「透明度が悪く、うねりもあり、最悪のコンディション」という環境でした。
 そういった最悪の条件でしたが、ダイビングの魅力に取り付かれ、そのまま趣味としてスキューバーダイビングを続ける事になりました。

1.スキューバーダイビングの魅力

スキューバーダイビングとは、圧縮空気の入ったタンク(最近ではシリンダーと呼ぶそうです)などの水中呼吸用の器具を使い、潜水することです。
 スキンダイビング(素潜り)では息の続く間しか水中に留まることができませんが、器具を使用することで、長時間滞在することが可能となります。
 そのため、
  ・魚やウミガメなどの水中生物と一緒に泳ぐ
  ・サンゴ礁や海中洞窟といった地上にはない地形との遭遇
  ・無重力状態に似た浮遊感の体験
 といった体験をすることができます。
 「水中生物と一緒に泳ぐ」や「サンゴ礁や海中洞窟」というのは想像がつくと思いますので、「無重力状態に似た浮遊感」というのを少し詳しく説明したいと思います。
 水中では浮力が働きます。重量に対し浮力が足りないと海底まで沈んでしまい逆に浮力が大きすぎると水面に浮かんでしまいます。そのため、魚のように中層を泳ごうとすると、浮力を調整し重量とのバランスを取る必要があります。この
バランスが取れている状態のときは、装備している機材(総重量は約20kgほどあります)の重さを感じなくなり、なんとも言えない状態になります。

   仲間たちとの記念撮(鹿良間諸島)

2.ライセンスを取ろう

       クマノミ(鹿良間諸島)

こういった体験は、体験ダイビングと呼ばれる物でも経験することができます。ただ、体験ダイビングでは、例えるなら車の助手席に座っているような感じで、機材の操作は全てインストラクターの方に行ってもらうことになります。
そのため、私はもっと自由に潜りたいという欲求が強くなり、ライセンスを取ることにしました。
 スキューバーダイビングのライセンスは、Cカードとも呼ばれています。
 Cカードは、運転免許などの国家資格ではなく、民間の講習修了書です。また、認定団体も複数あり、主要団体では相互認証もされていますが、団体によって内容は少しずつ違うようです。
 講習の内容は、基本的に安全管理に係わる事が主となっています。スキューバーダイビングでは、特殊な機材を使い水中で活動するため、一歩間違うと死亡事故が起こります。そうならないように、工事現場と同じで安全教育を行い、その講習終了の証明書がCカードです。
 Cカードを取り安全管理を自分で行うことで、活動範囲を広げることができ、危険のない範囲でやりたいことができるようになりました。

ウミガメ(鹿良間諸島)
ウミガメと遊泳(鹿良間諸島)
青の洞窟(鹿良間諸島)
会場風景(鹿良間諸島、ボートから)

3.潜りに行こう

Cカードを取得し自由に潜れるようになると、やはり潜りにいきたくなります。
 関東から潜りに行くポイントとしては、主に伊豆半島に行く事が多いです。
 伊豆半島には、ダイビングポイントが多数あり、ポイントごとに水中の景色が変わるため、飽きがきません。
 一泊二日ぐらいのダイビング旅行であれば、伊豆大島も一押しです。伊豆大島へは竹芝桟橋からジェットフォイルに乗り90分で着くため、お手軽に行く事ができます。伊豆大島は、黒潮のルート上にあるため濃い魚影と、火山による地形 が楽しめます。
 長期の休みがとれるのであれば、やはり沖縄が別格です。台風後に海が濁って透明度が悪いという状況でも、10m~15mぐらいの視界が通っており、とても水がきれいです。(関東では、冬場のベストコンディションでも、視界は15m程度です)また、南方系のカラフルな魚が、サンゴ礁の上を泳いでいるのは癒されます。

                 マンタ(石垣島)

最後に

今回のコラムでは、スキューバーダイビングを紹介させていただきました。
 スキューバーダイビングの面白さ、楽しさを少しでもお伝えすることができたのであれば幸いです。もし、ご興味が沸きましたら、体験ダイビングからチャレンジされては如何でしょうか。

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見学会に参加しよう

株式会社きんでん

                 情報通信本部 奥住 俊明

私は2007年から昨年4月に退任するまでの約10年間、計装士会の幹事を担当してきました。
 計装士会の歴史は1997年からなので、私はおよそその半分の期間お世話になったことになります。本会報の第42号2018年3月の特集に、歴代幹事来歴が掲載されていて、先輩方の名前や、一緒に活動していた幹事の方々の名前を拝見し、当時を懐かしく思い出した次第です。
 計装士会の活動は、大きく2つあります。本報「計装コミュニケーション」を編集・発行したり、ホームページを管理・運営したりする広報活動と、研修会・勉強会や見学会を企画・運営する企画・研修活動です。
私は一貫して企画・研修活動に従事してきました。昔話となりますが、見学会の企画・運営活動についてご紹介したいと思います。

 みなさんご存知の通り、日本計装工業会は計装工事業を営む法人と個人の集まりで、国土交通省の許可団体である一般社団法人ですが、計装士会は計装士の資格を持つ個人の任意の集まりです。(社団法人でも財団法人でもNPOでもありません、将来この議論も必要かもしれませんね)加入したい人だけが入会して作った任意の団体なんです。
 計装士会のその目的は、「計装士の交流の場として知識の交換と友好を深め、もって計装技術の発展と社会的地位の向上に寄与すること」とあります。

 JAXA 筑波宇宙センター

 昨年度の計装士会会員数は、全国で2,396名です。計装士の数は、日本計装工業会発表では1級と2級を合わせた総合格者数の累計が32,000人を超えているそうです。そのうち1級と2級両方合格された方やすでに資格失効された方もおられるので、計装士会への入会率は1割程度ということになるでしょうか。ちょっと低い入会率です。計装士会にとって、会員を増やす、入会率を上げることがとても大きな命題で、そのために会報の充実や研修会・見学会を充実させていくことが求められています。
年会費は3,000円ですが、会員の方々に会費を払っても値打ちがあった、満足できたと言ってもらえるように、企画・研修を担っていた私たちも知恵を絞ってきたわけです。

  計装士会の会員には、石油化学や発電のプラントが専門の工場計装技術者と、建物や箱もの工場の中央監視や空調自動制御が専門のビル計装技術者がいます。どちらの会員にも意味のある、興味がわく見学先が求められますので見学先の選定は重要な仕事になります。

 実際の見学会の企画・運営は、以下のような手順で行っていました。
  ①見学先のリストアップ、絞り込み、決定
  ②見学先・関係者との交渉、調整、条件確認
  ③案内文作成、見学者の募集
  ④段取り、役割分担決定、関係者への周知
  ⑤見学報告書の作成(見学終了後、会報掲載用)
  これを企画・研修委員会で議論し、決定し、実施していきます。
  私が企画・運営に携わった見学会のうち、代表的なものを紹介します。

・住友化学(株)千葉工場

日本の計装業界と計装技術は、国内の石油精製・石油化学産業の発展とともに拡大、進化してきました。今回は計装のルーツを知る見学会です。ここでは石油化学製品の原材料になるエチレンの製造プラントを見学、その分解炉の運転開始は1967年で、見学者の中に当時建設に携わった方がおられ、現場案内役の方と苦労話に花が咲いていました。
 最新の監視制御システムが、整然と並ぶコントロールルームも見学しました。
 現在では情報漏洩やテロ対策などもあり、なかなか見学は難しくなっていると思います。

・関西電力(株)大飯原子力発電所、原子力研修センター

  東日本大震災の5か月前に開催。発電所内はバス車窓からの見学でしたが、研修センターでは実物とまったく同じ原子炉の模型があり、担当者の方にかなり詳しく説明いただき、非常に勉強になりました。社員の方も実際にそれを使って研修をされているそうです。
 震災前の原発は、日本の電力エネルギーのベースロードをしっかりと支え、地球温暖化対策にも大きく貢献していました。福島第一原発の事故で、原子力事業への信頼も大きく揺らぎましたが、今後どうしていくのか国民の議論が進んでいく中で、この見学会は大変有意義なものになったと思っています。

模擬制御盤
原子炉内模型

・住友金属工業(株)鹿島製鉄所

 現新日鐵住金(株)、2基の溶鉱炉を持つ製鉄所。この工場では自動車・家電向けの薄板鋼板を製造しており、その全長800mにもおよぶ圧延ラインを見学。赤く焼けた分厚い鉄の板が多くのローラーを通過するごとに薄く延ばされ、最後ドラム状に巻き取られていく工程はものすごいスケールで圧巻。(ターミネーターが出て来そう)鉄は産業の米、鉄は国家なりと言われ、鉄鋼業は基幹産業として、日本の高度成長期を長らく支えてきました。日の丸製鉄、頑張れ、負けるな!ですね。最も評価の高かった見学先の一つでした。

・日本環境安全事業(株)(JESCO) 大阪事業所、東京事業所

現在は中間貯蔵・環境安全事業(株)。当時PCBは大きな環境汚染問題であり、処理施設の建設が急がれていました。PCBは1960年代に有害物質であることが分かりました。無害化技術が確立するまで長らく時間がかかりました。完成したPCB廃棄物処理施設は、国民に適切な処理を啓蒙する役割も担っていたため、積極的に見学を受け入れていました。我々、電気・計装技術者にとって、PCB無害化処理のことを深く知ることができて非常に有意義でした。

・国土交通省首都圏外郭放水路

 埼玉県春日部市の中川・綾瀬川流域の浸水被害の総合治水対策施設。
 地下に巨大な貯水空間と放水路を作り、水害を防ぐ。その地下空間の大きさは巨大神殿のよう、排水ポンプ駆動用の動力は14,000馬力の航空機用エンジン。

首都圏外郭放水路

・ANA機体メンテナンスセンター

飛行機の整備場の見学で、この見学会もやはり人気がありました。同時に5機を整備できる格納庫に、約900人の整備士の方が働いており、そのスケールは圧巻でした。一番感心したのは安全に対する考え方で、工具の管理の仕方一つとっても徹底しており、非常に参考になりました

ANA整備工場

計装士会は全国を①東北・北海道、②関東・甲信越、③中部・北陸、④近畿、⑤中国、⑥四国、⑦九州・沖縄、の7つの地区に分かれて活動しています。
 それぞれの地区で見学会と研修会または勉強会を、それぞれ年1回ずつ行っています。
 いままでに、火力発電所、地熱発電所、自動車組立工場、新聞印刷工場、医薬品製造工場、電気メーカー製造工場、ビール工場、食品工場、紙幣印刷工場、航空自衛隊基地、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、海洋研究開発機構(JAMSTEC)など、様々な見学会を実施してきました。

見学会はやはり大きくて見栄えがするものが人気なので、自動車工場や発電所などの重厚長大産業が人気でした。日本の基幹産業は、昭和の終わりごろ重厚長大から軽薄短小(液晶パネル、半導体、携帯電話など)に移行しました。このころまでは、日本の産業レベルは世界トップレベルでした。Japan as No.1ですね。
計装業界もその一翼を担っていたと思います。
 現在は、情報と知識の時代と言われています。ビッグデータ、超高速低遅延(5G,IoT)、サイバー(インターネット)環境、知識の集積・人工知能(AI)、これらキーワードが示す情報と知恵の時代、さしずめ「多速仮知」なんていう4文字熟語で表せるかもしれません。計装士活躍のフィールドも、どんどんそちらにシフトしてきているはずなので、見学先もそれに合わせて変えていく必要があるでしょう。例えば、大規模データセンタ、スマートコミュニティ、コールセンタ、最新物流施設、最新競技場、バイオ関連、植物工場など、どうでしょうか。
 勉強会や研修会のテーマも同じことが言えますね。今後の企画・研修委員の方々に期待しましょう。

仕事といいながら、遊びの要素大じゃないの?という声が聞こえてきそうですが、見学会に参加することによって、見聞を広めることができ、発見や気付きがあり、驚きや感動があり、アイデアが浮かび、明日への活力、モチベーションにつながっていくと私は思います。自戒も含めてですが、どうも技術屋さんは了見が狭いというか、視野が狭いところがありますよね。
 ぜひみなさんも計装士会のホームページで見学会の予定を調べて、周りの仲間を誘って、参加してみてください。
 最後になりますが、計装士会の益々の発展をお祈りいたします。