カテゴリー
活動報告(中部・北陸)

中部・北陸地区勉強会 「計測のトレーサビリティ」

活動名中部・北陸地区勉強会
内 容計測のトレーサビリティ
講 師立田 聡朗
アズビル株式会社 サービス本部 サービス企画部
サービス技術教育グループ
実施日令和7年(2025年)12月5日(金)14:00~16:15 
参加者16名
主 催計装士会

報告者
アズビル(株) 中部支社 サービス本部 中部サービス1部
新山 武弥         

 計装士会中部・北陸地区では、令和7年度上期の地区活動として、12月5日に勉強会を開催いたしました。以下に概要を報告いたします。

講習内容

 計測された値の信頼性・妥当性評価のポイントを解説・ご教授頂きました。

  • 計測の信頼性は「トレーサビリティ」「不確かさ評価」「精度比」の3要素で成り立つ。
  • 国際規格(ISO/IEC17025、IATF16949)に適合するためには、校正の正当性と証明書管理が重要。
  • 許容外れ時の妥当性評価や再測定の重要性を理解。
  • 正しい計測は品質保証の根幹であり、顧客信頼維持に直結する。

所 感

 今回の講義を通じて、計測に関する基本的な考え方から国際規格まで、幅広い知識を得ることができました。

 まず「計測のトレーサビリティ」では、校正の連鎖を国家標準や国際標準までたどる仕組みの重要性を理解しました。普段何気なく使っている計測器が、実は国際的な標準に結びついているという事実は、品質保証の根幹を支えていることを実感しました。また、不確かさの概念や算出方法を学び、測定値には必ず誤差が存在すること、その誤差を定量的に評価することが信頼性確保に不可欠であると感じました。

 次に「正しい計測」では、誤判定がもたらすリスクの大きさに驚きました。不良品の製造や損害賠償だけでなく、企業の信頼を失うことにもつながるため、正しい計測を行う責任の重さを再認識しました。精度比や定期校正の重要性、許容外れ時の妥当性評価など、現場で実践すべき具体的なポイントを学べたことは非常に有意義でした。

 最後に「IATF16949」では、自動車産業における品質マネジメントの厳しさを知りました。ISO9001に加えて、IATF16949では外部試験所のISO/IEC17025認定が求められるなど、国際規格への適合が必須であることを理解しました。認定証の不正使用が重大なコンプライアンス違反となる事例は、規格遵守の重要性を強く印象づけました。

 今回の学びを通じて、計測は単なる数値の確認ではなく、品質保証と顧客信頼を守るための重要なプロセスであることを改めて認識しました。今後は、トレーサビリティや不確かさ評価を意識し、正しい計測を実践することで、より高い品質を提供できるよう努めたいと思います。

 ご多忙中にもかかわらず、講師としてご説明・ご解説を頂きました立田様に厚く御礼申し上げるとともに、ご参加頂いた皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

勉強会の様子 立田 聡朗 講師

著者:新山 武弥
カテゴリー
活動報告(中部・北陸)

中部電力パワーグリッド飛騨変換所見学会

活動名中部電力パワーグリッド飛騨変換所見学会
実施日令和7年(2025年)3月28日(金) 13:00~15:00
場所岐阜県高山市清見町
参加者13名
主催計装士会
報告者中部・北陸地区代表幹事 森本 将之 

1.はじめに

中部電力パワーグリッド飛騨変換所は、東日本大震災によって東日本の太平洋沿岸部にある発電所が甚大な被害を受け、首都圏の電力供給が不足し、計画停電や節電協力依頼などによって、社会生活に多大な影響がでた背景があります。このような事態を未然に防ぎ安定的に電力供給することを目的として、西日本-東日本間の電力融通能力を増強することとなり、飛騨変換所の設置計画(飛騨信濃周波数変換設備)がスタートし、2021年に運用開始されたとのことでした。

2.飛騨変換所の概要

飛騨変換所(60Hz)は、東京電力パワーグリッドが保有する新信濃変電所(50Hz)と直流の送電線で結ばれ「飛騨信濃周波数変換設備」を形成しており、60Hzの交流を直流に変換する(その逆の変換も可能)交直変換設備としての役割を担っています。また、飛騨変換所は、電力の供給力不足時だけでなく、平常時における東日本と西日本をまたいだ電気の市場取引においても重要な設備になっています。

  • 経済産業省 総合資源エネルギー調査会総合部会電力システム改革専門委員会
  • 「重要送電設備等の指定」1号案件

3.見学会内容

(1)越美幹線

中部電力パワーグリッドの越美幹線(交流500kV)から飛騨変換所に分岐接続している様子です。越美幹線から飛騨変換所用の分岐線を立体的に交差するため、既設鉄塔を分岐鉄塔に建替えています(左から2番目)。既設交流500kV鉄塔近傍での建替え鉄塔建設工事は危険度の非常に高い工事のため、安全対策に苦労したことが覗えます。

圧巻の設備です!!

(2)飛騨信濃直流幹線設備

飛騨変換所から東京電力パワーグリッドの新信濃変電所に向け直流送電(200kV)鉄塔です。当たり前ですが直流なので電線が2本しかありません。

(3)通信鉄塔

飛騨変換所は、基本的に無人で運用しています。設備の監視、運転指令などは、光ケーブルやマイクロ波無線で名古屋市にある中部電力パワーグリッドの給電制御所などと通信しています。(直線距離で約95km)無人で設備管理をするには、信頼性の高い通信回線による制御・保護が要求されます。(工事に携わった方々は計装屋冥利に尽きる…)

もし、設備に異常があった場合は、中部電力パワーグリッド高山支社の職員が駆けつけるそうです。

(4)サイリスタモジュール

飛騨変換所のキモになる設備です。機密の関係で実物の写真はありませんが、図のモジュールを積み重ねて直流200kV,2250A(90万kW)の出力を実現しています。

この変換設備で越美幹線(交流500kV)の電力を直流200kVの電力に変換し、東京電力パワーグリッドの新信濃変電所に送電します。

またサイリスタバルブの制御角(点弧角)を変更することにより、逆に新信濃変電所から送られてきた直流電力を交流電力に変換し越美幹線に送ることもできます。

この仕組みを利用し、災害発生時における50Hz↔60Hz変換だけでなく、平常時における西日本と東日本間の電力取引にも使用しているとのことでした。

4.おわりに

普段、一般需要家設備の建設、保守に携わっている私たちからすると今回の飛騨変換所は、機器及び規模が桁違いのスケールで、圧倒されたところであります。

国策とは言え、設置場所が厳しい気象条件の地域(豪雪地帯)に関わらず、設計から運用開始まで約8年間という短工期で作り上げた中部電力様の技術力と建設に携わった方々のご苦労に感服した次第です。

周波数変換設備は生活の中で使用している家電製品の中に組み込まれているインバータの応用であると伺いました。一昔前は周波数の違いにより東京で購入した洗濯機などは大阪など西日本では使えないので注意が必要であると聞いていましたが、現在ではあまり聞かなくなったのは、インバータによる周波数変換の技術が何気なく入っているためであることを改めて認識をしました。

最後に今回の見学会にご協力いただきました中部電力パワーグリッド株式会社高山支社様および関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

見学会参加者一同

【報告者紹介】

(株)トーエネック

営業本部 営業部

技術提案グループ

課長 森本 将之

カテゴリー
活動報告(中部・北陸)

ビル遠隔監視サービス 

活動名
ビル遠隔監視サービスの紹介
実施日令和5年(2023年)9月20日(水)13:00~15:00 
参加者5名
主 催計装士会
報告者
中部・北陸地区代表幹事  森本 将之 
        
  • はじめに

アズビル(株)のご協力で、アズビル(株)が運営されている「BOSS-24遠隔監視サービス」の紹介をしていただきました。

BOSSセンターは東日本(関東)と西日本(関西)に拠点があり、本来であれば拠点にお伺いをして見学をさせていただくべきところでしたが、コロナによる外出自粛は解除されたとは言え、いまだ感染者が報告されているため、安全を期しリモートで東京、大阪の両拠点を結び見学と質疑応答をさせていただきました。

  • 概要

「BOSS-24遠隔監視サービス」は、全国のお客様建物とBOSSセンターを通信回線で結び、24時間365日ビルの遠隔監視・制御サービスを提供し、ビル管理の省力化を実現することを目的としています。

「BOSS-24遠隔監視サービス」を契約しているビルあるいは工場の監視データをBOSSセンターにて常時監視し、異常があれば当該建物の管理者への連絡と初期対応を実施しています。さらに状況に応じて緊急出動拠点待機員(アズビル)が現場に急行する仕組みになっているとのことです。

これにより、ビル管理者の負担軽減と設備機器操作のサポートを得ることができることがメリットであるとのことでした。また、監視データを蓄積しているため、省エネ提案、設備点検、更新提案なども実施しているとのことでした。

余談ではありますが、「阪神・淡路大震災」「東日本大震災」時のBOSSセンターの対応状況についてもエピソードをお聞きすることができました。

  • おわりに

工事系の人間からすると、設備監視システムの構築から運用までワンストップサービスがエンドユーザーに提供できていることはアズビル様ならではと感じました。

さらにこのサービスを30年以上前から事業化されているとのことでしたので先見の明があることに改めて感心いたしました。

なお、アズビル(株)のHPに「BOSS-24遠隔監視サービス」の紹介動画がアップされています。興味のある会員様はぜひご覧ください。

[執筆者紹介」

森本 将之

(もりもと まさゆき)

株式会社トーエネック

営業部 技術提案グループ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
カテゴリー
活動報告(中部・北陸)

みなとアクルスエネルギーセンター

活動名みなとアクルスエネルギーセンター 
実施日令和元年(2019年)12月10日(火) 14:00~16:00
場所みなとアクルスエネルギーセンター 
  愛知県名古屋市港区港明 2-2-2
参加者29名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区担当幹事 小池 敏明
概 要

 先進のスマートエネルギーシステムの見学
   ●ガスコージェネレーション、太陽光発電、NAS電池など環境に配慮した電力供給システム
   ●排熱回収型冷温水機、バイナリー発電機、運河水利用ヒートポンプなど熱利用の高度化
   ●電気・熱・情報のネットワークCEMS(コミュニティ・エネルギー・マネジメント・システム)によるエネルギーマネジメント

エネル―センター内ロビ―
1.はじめに

 令和元年度の中部・北陸地区計装士会見学会は、名古屋市南部の港区に位置し、未来のまちスマートタウンを目指す「みなとアクルス」のエネルギー供給施設である「みなとアクルスエネルギーセンター」を見学しました。
  12月に入り寒さが厳しくなりつつあるなか好天に恵まれ風も無く穏やかな1日でした。年末も近づき慌ただしいなか多数の皆様にご参加いただき感謝いたします。

2.見学報告

(1)概要説明について
  「みなとアクルス」のスマートタウン実現に向けた開発背景、開発コンセプト、開発概要などを説明していただきました。また、まちの特徴として、「みなとアクルス」の語源にもなっている、AQUA(運河・自然に親しみ、こころ潤うまち)、LINK(人と人、人と地域をつなぐ笑顔咲くまち)、SMART(スマートエネルギーを実現し、進化するまち)について説明をしていただきました。

概要説明

(2)施設見学について
  スマートエネルギーシステムを構成しているガスコージェネレーション、バイナリー発電機、蒸気吸収式冷凍機、運河水利用ヒートポンプ、ガス焚きジェネリンク、NAS電池など省エネルギーを実現する熱源設備を見学することができました。
  また、屋上からは緑の多い自然豊かな都市空間や地域との共生を実現している事が実感できる既存エリアの風景を見ることができました。
   環境に優しい省エネルギーを実現するモデル地区というだけでなく災害時における地域へのエネルギー供給体制や地震・津波対策など地域との連携を実現している点が特に印象に残りました。

施設内見学

3.アンケートについて

 参加者の皆様に回答いただいたアンケートの結果については、概ね、「面白かった」「理解できた」「役に立ちそう」との高評価を多くいただきました。また、ほとんどの方からこのような施設見学会にまた参加したいとの回答をいただきました。意見としては、今回のように名古屋周辺だと参加しやすいとの意見をいただきました。

集合写真
4.おわりに

 当日の案内や説明をしていただきました、東邦ガス株式会社様、並びに今回の見学会にご協力いただいた関係各位に感謝し御礼を申し上げます。

以 上

カテゴリー
活動報告(中部・北陸)

「在室者の気持ちに寄り添う新しい空調計装の世界」

活動名「在室者の気持ちに寄り添う新しい空調計装の世界」

講師
アズビル株式会社ビルシステムカンパニー
  マーケティング本部
  シニアアドバイザー 福田 一成 様
実施日令和元年(2019年)8月1日(木)13:30~17:00
場所ウインクあいち
名古屋市中村区名駅4-4-38
参加者32名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区幹事 柏原 達司
1.講演内容について

  ・新しい空調計装のためのBEMS要素技術
  ・パーソナル温冷感情報による空調制御
  ・個人が選択する温冷空間
  ・さらに気遣いあふれるおもてなし制御
   ~設備の制約を制御でカバーする工夫~
  ・IoT時代への対応/実証事例の紹介

2.アンケートについて

  参加者の方々に実施しましたアンケートの集約は、下記の通りです。
  1. 勉強会について  ・・・・・ 4(/5) 17(名)/32(参加者数)
  2. 内容の理解について  ・・・ 4    23/32
  3. 内容は役に立つ   ・・・・・ 4    15/32
  4. 講演時間について ・・・・ 良い   30/32
  5. この勉強会について ・・・ 次回も参加したい 27/32

講演会風景
講演会風景
3.所 感

  以下が参加者の関心のあった主なワードです。
  ・温冷感制御、リクエスト制御(冷温感申告空調)
  ・省インフラ
  ・冷暖フリーVAV制御の実証実験
  ・おもてなし制御
  ・コ・ワーキングオフィスなど人が好みの温冷空間を選ぶ
   ITを活用したコ・ワーキングオフィスの形態は、温冷感制御による快適なオフィス空間を選択できる自由度が、またその温冷感をカード(個人)にて申告された情報、環境および時間帯を判別・設定することにより、快適性をいかに個人が感じ、過剰設定を抑えことにより省エネにもなるとのことでした。
   またおもてなし制御に繋がるVAV制御の実証実験も参考になり、「在室者の気持ちに寄り添う新しい空調計装の世界」を感じる講義でありました。
   最後になりましたが、お忙しい中、講義をして頂きました福田一成様には、今後の更なるご活躍を祈念し、改めまして御礼を申し上げます。有難う御座いました。

以 上

カテゴリー
活動報告(中部・北陸)

① 北陸電機製造株式会社 ② 発紘電機株式会社

活動名① 北陸電機製造株式会社 
② 発紘電機株式会社
実施日平成30年(2018年)10月5日(金) 9:00~17:00
場所① 北陸電機製造株式会社 
  富山県滑川市法花寺233
② 発紘電機株式会社
  石川県白山市上柏野町238
参加者14名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区担当幹事 柏原 達司
1.はじめに

 平成30年度「中部・北陸地区」の活動として10月5日に上記2施設を見学いたしました。
 今回は、今までの中部地区(名古屋)を中心とした「中部・北陸地区」としての活動から、初めての北陸地区における活動であり、募集の段階より無事に実施出来るのか等のかなりの不安要素をもってのスタートでありました。
 「中部・北陸地区」とはいっても、現在の北陸地区(富山)へは北陸新幹線が開通しており、名古屋から特急(在来線特急)を利用した場合には3時間30分(一部新幹線利用にて3時間、但し2回乗換)かかりますが、東京からは新幹線直行便を利用した場合は最短2時間30分程で行くことが出来ます。正に現在の北陸地区は関東圏と言われる所以であります。
  そのような状況で、前述しましたように今まで「中部・北陸地区」とは名ばかりで、中部地区での開催ばかりの状況を打破すべく、今回の北陸地区での実施を計画した次第です。

2.見学報告

 (1) 北陸電機株式会社
      本社工場見学

   パンフレットに「立山連峰を仰ぐ、ほたるいかのふるさと富山県滑川市が北陸電機製造株式会社の事業拠点です」とありました。
   すばらしい自然環境の中に拠点を構える「変圧器」、「モールド及びIHインバータ関連機器」等の製造会社です。

 1)施設概要
   営業品目
   ・中小型変圧器   ・モールド機器   ・取引計器用変圧変流器(MOF)
   ・大型変圧器     ・配電盤   ・障害波防止用機器   ・環境関連事業
   ・IHインバータ関連機器

 2)見学内容
   会社沿革、北陸電力株式会社や富士電機株式会社等の主要取引先等の概要の説明後、中小型変圧器、柱上変圧器製造工程、大型変圧器製造工程等を2班に分かれて見学しました。

 (2) 発紘電機株式会社
      本社工場見学

   世界初のプログラマブル表示器
   MONITOUCHを開発したとの説明には驚かされました。
   世界各国にも出荷し、またプリント基板から自社製造し常に下位互換を維持しつつ新しい製品を開発する会社です。

 1)施設概要
   ・HMI(MONITOUCH)製品設計
   ・製造
   ・FA(機械)設計・組立
   ・プリント基板製造

 2)見学内容
   プリント基板製造エリア/HMI製品製造エリア/制御盤組立てエリア

 3)講演
   インバータによるファン・ポンプの省エネ手法

3.アンケートについて

 今回の見学会についてアンケートをとりました。概ね「面白かった」、「理解出来た」、「見学会の内容は仕事に役立ちそう」との集約が出来ました。時間についても「ちょうど良い」、また今後についても「また参加したい」との結果が出ました。
 アンケートに合わせ、(一社)日本計装工業会にて主催、計装士会共催にて次年度実施に向け計画が進められています「黒部第四ダム見学会」について皆さんの意見を聞くことも出来ました。

   ・黒部ダム見学は、非常に楽しみにしています。
   ・黒四ダムの件、興味はあるので、時間が合えば参加したい。
   ・黒四ダム見学会、特別に設定されたルートと聞いて大変興味があります。
   以上のように、地理的な状況における集合場所、また実施時間等の問題もありますが半数を超える方々の実施に期待を込めた意見でした。

4.おわりに

 見学会を終え、帰途の特急電車の中では地区幹事同士、楽しい一時を過ごすことが出来ました。しかし、大変なのはこれからです。今回の見学会を、より充実し定期に実施出来るよう、今後どのように計画していくのか大きな懸案事項です。一層の計装士会の活性化に向け更なる努力が必要との思いであります。
 最後になりますが、お世話になりました「北陸電機製造株式会社」、「発紘電機株式会社」の皆さん、準備等にご尽力いただきました「富士電機テクニカ株式会社」様、有難うございました。
 見学会に参加いただきました「アズビル(株)ビルシステムカンパニー」、「三機工業(株)」、「ジョンソンコントロールズ(株)」、「ダイダン(株)」、「太平電業(株)」、「高砂熱学工業(株)」、「(株)中部プラントサービス」の皆さん、並びに各社の担当としてご尽力いただきました皆様には、お世話になりました。また北陸地区に出先をお持ちの関東地区在京各社の計装士会窓口の皆様有難うございました。
 これからの計装士会のより一層の発展に向け、各社更に力を合わせ取り組んで生きたいとの願いを込め、今回の見学会の纏めとする次第です。有難うございました。

以 上

カテゴリー
活動報告(中部・北陸)

「振動と計測(計装)機器」

活動名「振動と計測(計装)機器」

講師
三興コントロール株式会社
  計測制御サービス事業部 校正技術部
  部長 田村 純 様
実施日平成30年(2018年)7月30日(月)13:30~17:00
場所ウインクあいち
名古屋市中村区名駅4-4-38   
参加者22名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区幹事 柏原 達司
講演内容

  1.振動とは
  2.振動センサ
  3.振動の計測と校正
  4.可搬型低周波振動計校正装置
  5.3.11と加振試験

アンケート結果

 多くの受講者が、勉強会について「面白かった」、また内容の理解度については「理解出来た」との回答をしています。また公演時間については、「ちょうど良い」、勉強会については「また参加したい」との回答が殆どでした。
  今回の勉強会で興味のあったことにつきましては、あまり関わりの多くない「振動」について、意識喚起になったとの意見がありました。特に加振試験について、PPTではなく動画にて解説していただいた部分についての感想が多く有りました。

田村 講師
勉強会の様子
所 感

 今回は、「計測」の中でも比較的に馴染みの薄い「振動」という分野でありましたが、「振動」と「音」、特に「騒音」との身近な関わりから解説に入り、参加者は皆熱心に聴講していました。
 皆を飽きさせない田村講師の解説によるところも大きいと思われます。馴染みの薄い計器とはいえ振動センサの種類の多さには驚かされました。また構造、及び原理について解説していただき知識の補足に繋がったと思います。
  トレーサビリティをいかに担保するのか、また振動加速度、及び計器の校正について、更に3.11の地震を考慮した計装機器の加振試験については、計装計器にそこまでの性能が要求されるのかと、認識を新たにしたところです。大変に貴重な講義でありました。
  補足的に解説していただきました「単位」につきまして、100年以上にわたり使われてきた「国際キログラム原器」による「キログラム」の定義をはじめ、「アンペア」、「ケルビン」、そして「モル」について物理定数を用いて再定義される国際単位系(SI)の改定についても、身近な内容であり反応が大きかったように思われます。
 最後になりましたが、お忙しい中、講義をして頂きました田村純様には、今後の更なるご活躍を祈念し、改めまして御礼を申し上げます。有難う御座いました。 

以 上

カテゴリー
活動報告(中部・北陸)

富士電機株式会社 鈴鹿工場

活動名富士電機株式会社 鈴鹿工場
実施日平成30年(2018年)2月5日(月) 10:30~17:00
場所富士電機株式会社 鈴鹿工場
  三重県鈴鹿市南玉垣町5520
参加者24名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区担当幹事 渡辺 淳司
概 要

    (1) インバータによるファン・ポンプの省エネ手法
       富士電機(株)ドライブ事業部 伊藤主任
    (2) 省配線遮断器のご紹介  
       富士電機機器制御(株)事業企画本部 船橋担当課長
    (3)工場見学(ショウルーム、インバータ工場)
       ホームページ:http://www.fujielectric.co.jp/

1.はじめに

 平成29年度の中部・北陸地区計装士会見学会は、製品開発・生産技術開発の中核であるグローバルマザー工場として「ものつくり」をリードされている「富士電機(株)鈴鹿工場」を見学しました。
 開催日の前週より一段と寒さが厳しくなり、鈴鹿山脈の主峰御在所山に近い見学地のため降雪の心配がありましたが、皆様の暖かいご支援の賜物からか、晴天に恵まれました。
 見学地へは名古屋駅西口よりバスに乗り、名古屋高速、東名阪自動車道と乗り継ぎ、御在所サービスエリアへ休憩・昼食のため立ち寄り、往き帰りとも交通渋滞・トラブル等もなく順調に移動することができました。

2.見学報告

 (1)「鈴鹿工場」について
    鈴鹿工場は敷地面積約30万㎡、社員・協力会社含め1400名を有する工場であり、今年度は創業50周年を迎えるとともに、インバータ、回転機(モータ)、コンポーネントを手掛け海外生産拠点と連携し、国内外の安定供給を実現されています。
    さらに、「ものつくり」力の維持・強化に向け、継続的な人材育成にも取り組まれています。

(2)「講演」について

インバータとは、周波数を変化させてモータの回転速度を制御(可変)する装置であり、消費電力を抑えることにより省エネにつながります。
    講演では現場に合わせた最新技術を導入した様々な事例が紹介され、大きな効果が得られていました。
    また、主配線遮断器の紹介では多くのお客様からの要望に応えるべく、配線工数削減、品質・安全向上のスプリング端子製品および省スペース化、メンテナンス性向上の母線プラグイン機器の紹介がされ省工数化が実現できていました。

パワエレテクニカルセンター

(3)「工場見学」について     

   インバータ工場見学では、生産ラインでのプリント基板ハンダ付け、インバータ組立、および検査と内容も丁寧に説明していただき理解しやすかったです。
    多くの見学者からは生産ラインの効率を上げる工夫についての質問が多く、人員配置、技能者スキルマップの掲示、目標台数・実績のモニターへ表示と大変興味を持たれたように感じられました。

富士電機株式会社 鈴鹿工場 カタログより
3.おわりに

 当日の案内や講演をしていただきました、富士電機株式会社 鈴鹿工場始め、今回の見学会にご協力いただいた関係各位に感謝し御礼を申し上げます。

以 上

富士電機株式会社 鈴鹿工場 パワエレテクニカルセンターにて
カテゴリー
活動報告(中部・北陸)

「計測・校正における不確かさの使い方」

活動名「計測・校正における不確かさの使い方」
講師
三興コントロール株式会社
  計測制御サービス事業部 校正技術部
  部長 田村 純 様
実施日平成29年(2017年)7月31日(月)13:30~17:00
場所ウインクあいち
名古屋市中村区名駅4-4-38
参加者19名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区幹事 柏原 達司
講演内容について

  ・計 測
  ・精 度
  ・校 正
  ・不確かさ
  ・試験・検査
  ・ISO9001-2015

アンケート結果

  「内容の理解」については、今までの漠然とした考え方を根底から変えてしまうと言っても良いような内容ですので、直ぐには理解出来ない部分があったようです。しかし、参加者の業務との関連性についてみますと「概ね役に立つ」、「役に立つ」との回答が多くあり、今回の勉強会についての全体評価は「とても面白かった」との回答が一番多くありました。

講演会風景
講演会風景
所 感

  今回の勉強会は、「計装」の基本ともいえる内容の講義でした。
  システムを「計画」、「工事」、「維持管理(運用)」に分けるとすれば、特に長期にわたる「維持管理(運用)」では大事な部分であり、計器の「精度」、「校正」、及び信頼性を数値化した「不確かさ」については大変に貴重な講義でした。
   日本工業規格(JIS)制度から日本産業規格(JIS)へ。また、「工業標準化法」も「産業標準化法」とし、2018年に改正が予定されています。
   SIの基本単位についても物理法則を用いて定義する方法がとられている現在、質量については「国際キログラム原器」が未だ基準になっている現状から、国際基準が2018年に変更が予定されていることも「制度」、「計測」について改めて意識することが出来ました。
   3時間以上に渡る講義でしたが、皆、聴講を楽しんでいるように見えました。また今回は、非常に面白かったという意見もありました。
   最後になりましたが、お忙しい中、講義をして頂きました田村純様には、今後の更なるご活躍を祈念し、改めまして御礼を申し上げます。有難う御座いました。

以 上

カテゴリー
活動報告(中部・北陸)

「知の拠点あいち」

活動名「知の拠点あいち」
実施日平成29年(2017年)2月13日(月) 14:00~15:50
場所「知の拠点あいち」
  愛知県豊田市八草町秋合1267-1
参加者23名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区担当幹事 加藤 順一
1.はじめに

 平成28年度の中部・北陸地区計装士会見学会では、「知の拠点あいち」を見学しました。
 連日平年を下回る気温が続く中、寒さにも関わらず全員が時間前に集合され、10分前倒しの開催となりました。
 今回の見学は、シンクロトロン光装置を見るのが目玉でした。一般的には2階フロアから窓越しに見下ろし説明を受けるだけなのですが、日程を非利用日に当たる月曜日に設定することにより、装置の間近まで行き説明を受けることが出来ました。もちろんこの企画は、施設を 管理されておられる(公財)科学技術交流財団様の多大なるご厚意により実現できました。
 この、知の拠点あいちは名古屋市の郊外の瀬戸市と豊田市の境界線上に位置しているめずらしい立地です。2005年に開催された愛知万博の駐車場を利用した為と云うことでした。
 この施設は、最先端の研究開発環境を備え、付加価値の高いモノづくり技術を支援している研究開発拠点です。

2.見学内容

 (1)「知の拠点あいち」の全体の説明:
   会議室にて、「知の拠点あいち」を構成している「あいち産業科学技術総合センター」と「あいちシンクロトロン光センター」に関して説明を受けました。
   この施設の特徴は、全国の同様な施設に比べ民間の利用が多く大学や公的機関の利用を上回っており60%を占めることです。このことは、企業が新たな製品を創造するのに有益な支援ではと感じました。愛知のモノづくり文化にもつながっていきます。
  「あいち産業科学技術総合センター」は、愛知県の施設で、あいち産業科学技術総合センターが運営しています。ここは、県内にある各技術センターの本部としての位置づけです。
   この施設の機能は、技術支援業務として技術相談・技術指導、共同研究、受託研究等及び、試験・分析測定業務として依頼試験等を行っています。
   「あいちシンクロトロン光センター」は、ナノレベルの先端計測分析施設で、シンクロトロン光というビームを照射することにより、化学状態や構造を測定します。短時間、非破壊、実使用環境下で、極微量の試料でも測定できるそうです。
   同様な施設でよく知られているのは、兵庫県にある「Spring-8」です。「あいちシンクロトロン光センター」は、それより小規模な為あまり知られていません。(公財)科学技術交流財団の施設です。

 (2)シンクロトロン光設備の見学:
   シンクロトロン光とは、光速で直進する電子が電磁石で進行方向を変えられたとき発生する電磁波です。この電磁波は、曲がらず直進する非常に明るい光です。
   まず、一般の見学と同様に2階フロアから窓越しに説明を受けました。その後実験ホール内へ入り装置毎の説明を受けました。
   シンクロトロン光は、コンクリートの壁の中で電子が放射され、加速するリングと蓄積するリングを経て、電磁石により発生します。コンクリートの壁の中は放射線が発生しています。
   発生したシンクロトロン光は、ビームラインと呼ばれるコンクリートから突き出した枝を進み、分析資料へ照射されます。ビームラインは10本近くあり、各ビームラインは用途が違います。
   それぞれの分析に関して、装置の前まで近づき説明をしてもらえました。
   説明していただいたのは、シンクロトロン光産業利用コーディネータである工学博士の方で、非常に恐縮しました。

3.おわりに

 当日の案内や説明ばかりでなく、見学の企画も無理を聞いていただきました(公財)科学技術交流財団の方々に感謝申し上げます。

以 上

科学技術展示コーナー前で見学参加者集合写真