活動名 計装士会 近畿地区 国立国会図書館 関西館 見学会 実施日 令和7年(2025年)9月11日(木)14:00~18:00 場所 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3 参加者 10名 主催 計装士会 報告者 近畿地区代表幹事 石山 輝英
1.はじめに
令和7年度近畿地区の活動として、9月11日に上記見学会を開催しましたので、以下に概要を報告いたします。
(1)見学施設概要
本施設は、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館です。「東京本館」「関西館」「国際子ども図書館」の3館で構成されています。
関西館は、本館と書庫棟の二つの建物に分かれており、それぞれ書庫を備えています。
・開 館 日:2002年10月
・延床面積:約83,000㎡ ・収蔵能力:約1,100万冊

(2)ガイド付見学ツアー
≪本館外観≫
地上4階、地下4階の建物は、およそ6万㎡の延床面積があり、閲覧室や書庫など約8割は地下に構成されています。地下2階から地下4階の書庫には約600万冊分の収蔵スペースがあります。


≪鋸 屋根≫
鋸屋根は、中庭の雑木林と共に、周囲の自然との連続性を意識して設計されていま
す。北向きの面には芝を張り、また、南向きの面は光を反射する特殊なガラスを使用し、地下に位置する閲覧室に自然の光を取り込んでいます。
≪本館書庫≫
関西本館は地下2階から地下4階が書庫です。書庫の中は、資料を保存するために最適な環境(温度22℃、湿度55%)に保たれており、地下2階、地下3階には固定書架、地下4階には電動集密書架が設置されています。地下4階にはマイクロ資料を効率よく収納する電動回転ファイルが置かれています。さらに、地下3階と地下4階の北側を吹き抜けにし、自動書庫が設けられています。
≪自動書庫≫

自動書庫は、資料の収納作業を機械化した書庫です。140万冊を収蔵できる国内最大級の規模で、固定書架で書庫を構成する場合に比べると、およそ4倍の収蔵能力があります。自動倉庫内には、平均50冊の本が入る半透明のコンテナが、約28,000ケース収納されています請求した資料は、コンピュータによってコンテナ単位で呼び出されます。
≪書庫棟外観≫
2020年2月に竣工した書庫棟は、地上7階、地下1階の建物です。およそ2万5千㎡の延床面積があり、地上1階から6階までが書庫になっています


≪書庫棟書庫≫
書庫棟の収蔵能力は、約500万冊です。
書庫内の温湿度については、本館書庫と同様、適正な保存環境に配慮した設定としています。書架は、主に手動ハンドル式の集密書架を採用しています。固定棚には感震式の落下防止装置を備えており、震度4以上の揺れを感知すると安全カバーが跳ね上がり資料の落下を防ぐ構造になっています。

3.おわりに
今回の施設見学は、自動書庫設備や電動集密書架などの自動化設備の機能や役割、簡単な利用の流れの紹介がありました。また、「静けさとシンプルさ」をモチーフとした建築物は個性的で周囲との調和がとれて美しいイメージでした。見学会に参加の皆様にも非常に興味を惹くことが出来たとのご意見をいただき、有意義な時間を過ごせたと思います。
今後は、書庫棟の南側に2棟の書庫棟を段階整備する計画で、関西館の収蔵能力を約2000万冊まで増強される予定とのことです。
最後に、今回の見学会にご協力いただきました国立国会図書館関西館職員様と計装士会の関係者の皆様には心より感謝とお礼を申し上げます。
以 上
【執筆者紹介】
石山 輝英(いしやま てるひで)
株式会社 きんでん
技術本部 プラント工事部
プラントチーム 次長













































