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活動報告(中国)

①「中国新聞社印刷工場(ちゅーピーパーク)」 ②「岩国サンライズクリーンセンター」

活動名①「中国新聞社印刷工場(ちゅーピーパーク)」
②「岩国サンライズクリーンセンター」
実施日令和2年(2020年)2月14日(金)9:20~17:00
場所①「中国新聞社印刷工場(ちゅーピーパーク)」
  広島県廿日市市大野387-3
②「岩国サンライズクリーンセンター」
  山口県岩国市日の出町2-75
参加者17名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区担当幹事 平方 清志
1.はじめに

今年度は午前中、宮島口に近い中国新聞社の印刷工場を見学し、午後は岩国に移動して岩国サンライズクリーンセンター(ごみ処理場)を訪問しました。

2.施設概要

 ①中国新聞社の印刷工場は、新聞の刷り上げが、最高速度で1時間に18万部を 印刷する世界トップクラスの能力を持つ工場です。
 ②岩国サンライズクリーンセンターは、最新のごみ焼却設備で、1日80トンの ごみを処理できる焼却炉が2基設置され、ごみ焼却中の余熱で発電を行って います。

3.見学内容

 まず、中国新聞の印刷工場では、工場入口の1階ギャラリーで全体の印刷工程 について説明を受けた後、印刷工程順に実際の設備を各要所で説明を受けながら 見学し、各工程や過去の印刷歴史を学習しました。また新聞の印刷なので、毎日 時間との闘いですという言葉は重く感じました。

出荷ゲート

 午後は岩国サンライズクリーンセンターの見学です。ここでは3階工場管理棟 の会議室で、ごみ焼却処理設備の概要について説明(ビデオ含)を受けました。 1日80トンのごみを処理できる焼却炉が2基設置され、850℃以上の高温で燃や すことでごみを完全燃焼させること。また、ごみを燃やした時に発生する熱を回 収して蒸気タービン発電機で発電しており、発電能力は,900kwで発電した電気 はクリーンセンター内で使用するだけでなく、余った電気は隣接する余熱利用施 設や電力会社に売電され、施設の運営に有効利用されていました。 ごみを燃やすと発生する排ガスの中の有害物質を最新技術で取りのぞいており、 更に燃やしたごみの灰は、セメント原料として再利用していることを学び工場全 体を見学させて頂きました。そして、この岩国サンライズクリーンセンターの近 隣には岩国飛行場があることから高さ制限があり、建設時のクレーン作業および 建物全体の高さ制限等に苦労されたとお聞きしました。驚いたのは、航空障害と なる煙突のないクリーンセンターでした。排出する水蒸気による霧で白くなるの も航空障害となることから、その抑制対策など最新の計装技術が導入されている ことを学びました。

中央制御室
外観写真
発電機
4.見学を終えて

 心配していた天気も好天し、絶好の見学日和となり、新聞の世界最速に迫る高速印刷技術と環境にも配慮した最新のごみ焼却設備を実感し、無事見学会を終了しました。 終わりに、この見学会で、中国新聞社及び岩国サンライズクリーンセンターの皆様には各要所で丁寧な説明をしていただき、こころより感謝申し上げます。

以 上

集合写真
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活動報告(中国)

『在室者の気持ちに寄り添う新しい空調計装の世界』

活動名『在室者の気持ちに寄り添う新しい空調計装の世界』

講師
福田 一成 講師
  アズビル㈱ビルシステムカンパニー
  マーケティング本部 シニアアドバイザー
実施日令和元年(2019年)7月18日(木)14:00~17:00
場所㈱中電工 本店平和大通りビル 11階会議室
  広島県広島市中区小網町6-12
参加者25名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区担当幹事 平方 清志
概 要(項目)

 【内 容】
   ① ビル空調における温冷感制御の新しい波
   ② 快適を創造することで実現する新たな空調計装へのチャレンジ
   ③ クラウドBEMSサービスの温冷感申告カード
   ④ 従来制御における室温設定方法の問題点
   ⑤ 3次元温熱環境可視化システムの構築
   ⑥ 設備の制約を制御でカバーする工夫
   ⑦ 温冷感申告でさらなる快適を提供するこれからの展望

   標記の講義内容に対して、アンケート結果(回答23名)

  (1)勉強会の内容について
    ①とても面白かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9名
    ②面白かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14名
    ③面白くなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0名

  (2)計装業務に対する意欲について
    ①元気が出てきた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13名
    ②少し元気が出た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9名
    ③あまり変わらなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1名

  (3)勉強会の内容が役立ちそうですか
    ①役に立つ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19名
    ②少しは役に立つ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4名
    ③あまり役に立たない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0名

  (4)一番興味があった件は
    ①温冷感申告による空調制御‥‥‥‥‥・・10名
    ②省インフラ及び多機能建物について‥・・・・ 3名
    ③クラウドBEMSの今後 ‥‥‥‥‥・・・・・・・・・3名
    ④計装と人間生活の係わり方‥‥‥・・・・・・・・ 3名
    ⑤自家発負荷配分制御‥‥‥‥‥‥‥‥・・ 1名
    ⑥ゾーンごとに行う空調制御‥‥‥‥‥・・・・・1名
    ⑦従来の室温設定方法の問題点‥‥‥‥・・・1名
    ⑧3次元温熱循環可視化システムの実証例・・1名

  (5)勉強会の時間について
    ①長すぎる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6名
    ②ちょうど良い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17名
    ③もう少し聞きたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0名

  (6)次回の勉強会への参加について
    ①是非参加したい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21名
    ②どちらでもない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2名
    ③参加したくない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0名

  (7)勉強会の希望テーマについて
    ①プラント関係工事の最新施工技術
    ②プラント計装の施工上の問題点
    ③工場工事における制御技術と施工例
    ④計装業界の人材育成
    ⑤プラント計装の未来像

  (8)計装士会へのご意見  
    ①講義の間で短い動画を入れていただくと、さらに分かり易いと 思います。
    ②今回は、ビル空調というテーマでしたが,次回はプラント計装 をテーマとしていただきたいと思っています。
    ③テーマを2つに分けて開催しては、どうでしょうか。

勉強会受講風景
福田講師勉強会の様子
所 感

 今回は、ビル空調の制御について色々な観点から、詳しく説明して頂き多くの受講者から大変分り易かったという声がありました。
 特にカードによる温冷感申告空調については、皆さんが興味を持たれ、 これからの提案設計につながると話されていました。
 私も寒い暑いの原因となるVAV最小風量対策で、各機器ごとではなく 空間全体でカバーするという内容に関心を持ちました。
 最後に、今後とも、福田先生による計装士のための講義継続と、益々 お元気で活躍されることを切に願います。

以 上

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活動報告(中国)

JFE スチール株式会社 西日本製鉄所 福山地区

活動名JFE スチール株式会社 西日本製鉄所 福山地区
実施日2019年2月26日(火) 見学時間 13:00~15:00
場所JFE スチール株式会社 西日本製鉄所 福山地区
  広島県福山市鋼管町1番地
参加者20名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区幹事  久城 啓
1.はじめに

 今年度は広島県福山市鋼管町のJFEスチール 西日本製鉄所を訪問しました。
 JFEスチールは、世界最先端のテクノロジーを駆使したダイナミックな製鉄ラインで 高品質な鉄製品を製造しています。(丸鋼管、鋼板、鉄道レール、H形鋼、棒・線材等)。

2.施設概要

   工場総面積(福山地区):900万㎡
     原材料ヤード:鉱石、石炭
     高炉: 4基
     製造設備: 製鋼、熱延、冷延、厚鋼、形鋼、鍍金、鋳造

3.見学内容

 まず、会議室で製鉄所の概要説明と全体工程の解説ビデオを視聴し、バスで敷地内の製造設備へ移動しました。広い敷地内には鉄道のレールが敷かれ効率よく材料を運搬するための専用機関車がゆっくり走っています。改めて東京ドーム300個分の広さを実感しました。最初に見えて来たのは高さ約100mの高炉です。この高炉で鉄鉱石溶解、還元して鋼(はがね)のもととなる銑鉄を作り出すそうで、炉内の温度は、最高で2,000℃以上になるという説明がありました。ここで使用される原材料は主にオーストラリアからの船による輸送で、岸壁近くの材料ヤードで貯蓄されていました。
 つづいて製鋼工場を通り熱延工場に移動し、1㎞にも及ぶ熱延ラインを見学しました。
 場内では、熱せられた真っ赤な厚さ25㎝の鋼片がゴトゴトと大きな音をたてて前方通って行きます。移動していく鋼片までの距離は、かなりありますが熱気を肌で感じることが出来ます。圧延機の直前に真っ赤な鋼片に水を吹き付けることで表面の不純物除去しながら、少しずつ厚さを薄くして行く工程を見ることが出来ました。ほとばしる大量の水は福山市を流れる芦田川から取水し、使用後は、ろ過を繰り返し再利用しながら、1日7万トン使用しているそうです。厚さ25㎝の鋼片は最終的に約2㎜~3㎜に延ばされ渦巻き状に巻いて併設されるコイルヤードで保管されます。コイル状に巻かれたばかりの製品は約500℃有り、自然冷却には3日位かかるそうです。
 この熱延工場で感じたことは、完全な集中管理によりオートメーション化され1㎞に渡る熱延ラインの中で、ほとんど作業者を見なかったことが印象的でした。
 一連の製造工場の見学を終え、再び会議室へと戻り、この製鉄所では地球環境を重視しながら、大気(粉塵対策)や水質などの環境保全に努め、徹底した省エネルギー活動を推進しているという説明がありました。

高炉
熱間圧延機
4.見学を終えて

 心配していた天気は、絶好の見学日和となり、東側岸壁の原料ヤードから高炉、製鋼、熱延、冷延、巻取、製品倉庫へと西側に向け直線的に効率良く配置された流れを見ることが出来、無事見学会を終了しました。
 終わりに、この見学会で、JFEスチール西日本製鉄所の皆様には各要所で丁寧な説明をしていただき、こころより感謝申し上げます。

以 上

玄関前にて
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活動報告(中国)

『振動と計測(計装)機器』

活動名『振動と計測(計装)機器』
講師
田村 純 講師
  三興コントロール㈱
  計測制御サービス事業部 校正技術部 部長
実施日平成30年(2018年)7月19日(木)14:00~17:00
場所㈱中電工 本店平和大通りビル 11階会議室
  広島県広島市中区小網町6-12
参加者25名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区担当幹事 久城 啓史
概 要(項目)

 【内 容】
     ① 振動とセンサ
     ② 振動の計測と校正
     ③ 振動計と加振試験
     ④ タービンの監視
     ⑤ 振動試験の仕様
     ⑥ SI単位の改訂

   標記の講義内容に対して、アンケート結果(回答24名)
   (1)勉強会の内容について
     ①とても面白かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16名
     ②面白かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8名
     ③面白くなかった ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0名
   (2)計装業務に対する意欲について
     ①元気が出てきた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10名
     ②少し元気が出た ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13名
     ③あまり変わらなかった ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1名
   (3)勉強会の内容が役立ちそうですか
     ①役に立つ  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15名
     ②少しは役に立つ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9名
     ③あまり役に立たない ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0名
   (4)一番興味があった件は
     ①振動の発生と現象‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・ 5名
     ②振動の計測と校正‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・ 4名
     ③SI単位の改訂‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・・・・・ 3名
     ④トレーサビリティの担保 ‥‥‥‥・・・・・・・ 3名
     ⑤振動と騒音・・・・‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・ 2名
     ⑥振動の単位・・・・‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・ 2名
     ⑦地震計について‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・ 2名
     ⑧これからの校正‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・ 1名
     ⑨加振の種類・・・・‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・ 1名
     ⑩共振現象‥・・・・‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・ 1名
   (5)勉強会の時間について
     ①長すぎる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3名
     ②ちょうど良い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20名
     ③もう少し聞きたい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1名
   (6)次回の勉強会への参加について
     ①是非参加したい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21名
     ②どちらでもない ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3名
     ③参加したくない ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0名
   (7)勉強会の希望テーマについて
     ①避雷設備および接地関係
     ②電気設備の水害と対策
     ③計装工事の新技術と施工留意点
     ④伝送器や温度計・流量計等の構造と施工
     ⑤プロセス制御について
     ⑥計装に関わる技術者の育成について
     ⑦計装工事業界の未来展望
   (8)計装士会へのご意見
     ①校正の大切さが良く分かりました。
     ②振動と校正について、分かり易く説明していただき大変勉強になり、 知識の幅が広がりました。
     ③項目毎に丁寧な説明で概ね理解できましたが、一部専門的で難しい 部分がありました。
     ④各実験の様子を動画で説明いただき分かり易かったです。
     ⑤技術と工事を分けて開催しては、どうでしょうか。

田村講師勉強会の様子
勉強会受講風景
所 感

 多数の方が、少し専門的ではありましたが、項目毎に深く突き詰められた 内容に引き込まれましたと書かれていました。
 また、振動というごく身近なテーマで、検査・試験は校正がベースとなる ことを学び、SI単位の改訂についても直接関わっていく事なので大変関心を 持ちました。
 最後に、今後とも、田村先生による計装士のための講義継続と、益々 お元気で活躍されることを切に願います。

以 上

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活動報告(中国)

「石田造船株式会社」

活動名「石田造船株式会社」
実施日平成30年(2018年)3月13日(火)9:30~17:00
場所「石田造船株式会社」
 広島県尾道市因島三庄町字宝崎2931-4
参加者24名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区担当幹事 久城 啓史
1.はじめに

 今年度は広島県尾道市因島の石田造船を訪問しました。
 石田造船は、遊覧船、水中展望船、高速船などユニークな船を独自開発し設計・製造行っています。また現在は、海上自衛隊、海上保安庁、国土交通省など国保有の特殊船の修繕、整備も行っています。

2.施設概要

  工場総面積:12,000㎡
    作業場: 8,500㎡
    ドック:499t型船台 2基
  新造船部門として、3胴型(船体が3個で構成された特殊船)の特許を取得。

3.見学内容

 石田社長自らの出迎えを受け、工場前で造船の概要について説明を聴きました。
 大正12年創業で、創業95周年を迎え現在の社長(三代目)となっています。
 近年の造船業界も再編が進み、全国で500トン未満の新造船を建造できる造船所は、約50社に激減し度重なる逆境の中、他ではつくらない船、遊覧船など特殊船に特化した造船所を目指し頑張っています。機械化が進む造船業界で、機械では製作できない微妙な職人技の手作業にこだわり、ユニークな船の製作を手掛けてきたということです。 現在は、閑散期で国土交通省の海上清掃船が1隻整備のため入船していました。
 次にドックの前に移動し、改修船台(屋根付き全天候型)長さ55m×幅12mへの入船作業について説明を受けました。船が船台に固定され、改修船のドック入りが終わると、潮の干潮を待ってドックと海とを仕切るゲートを大型クレーンで取り付けるということでしたが、満潮時の水圧はとても大きく、ドック内に海水が湧くように入ってきます。船台内の水位があるレベルに達するとポンプで外に出しながら作業をしているそうです。
 続いて、着岸中の双胴型清掃船も見学し、その大きさに圧倒されましたが台風の後などは、一度に回収できないほどの多量なゴミがあるそうです。
 また石田社長は、因島の地域活性化を行うフェスティバルを自社のドックステージで毎年主催者(会長)として行い、若者との交流に努め地元からも大変喜ばれ、メディアからの取材も増えてきているということでした。

接岸中の双胴型の清掃船
4.おわりに

 この度は、造船業という少し違う観点からの見学となりましたが、石田社長からの造船に対する熱い想いとパワーに接し、参加者全員が、アンケートで仕事に対してのこれからの活力が湧き大変有意義だったと書かれていました。
 終わりに、この見学会にご協力いただきました、石田社長をはじめ従業員の皆さま方にはこの紙面をお借りして厚く御礼申しあげます。

以 上

ドックを背景に集合写真
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活動報告(中国)

『校正における不確かさの使い方』

活動名『校正における不確かさの使い方』
講師
田村 純 講師
  三興コントロール㈱
  計測制御サービス事業部 校正技術部 部長
実施日平成29年(2017年)7月13日(木)14:00~17:00
場所㈱中電工 本店電気ビル 11階会議室
  広島県広島市中区小網町6-12
参加者23名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区担当幹事 久城 啓史
概 要(項目)

 【内 容】
     ① 計測と精度
     ② 計測と校正
     ③ 初めての不確かさ
     ④ 校正結果の見方
     ⑤ 試験、検査と校正
     ⑥ ISO 9001、ISO 17025

   標記の講義内容に対して、アンケート結果(回答22名)
    1)一番興味があった件は
     ①真の値は存在しない‥‥‥‥‥‥・・・・・ 7名
     ②偏差(誤差)とバラツキ‥‥‥‥・・・・・・・・・ 5名
     ③不確かさの定義‥‥‥‥‥‥‥‥・・・・・ 3名
     ④精度の定義‥・・・・‥‥‥‥‥‥‥‥‥・2名
     ⑤校正について‥‥‥‥‥‥‥・・・・・・・・・・2名
     ⑥計器使用における外乱‥‥‥‥‥‥‥・ 1名
     ⑦有効期限の意味‥‥‥‥‥‥‥‥・・・・・1名
     ⑧ISO 17025について‥‥‥‥・・・・・・・・・・・1名

    2)勉強会の希望テーマについて
     ①海外のプラント計装について
     ②品質保証(QA)について
     ③計装工事の実例
     ④計測・校正機器の構造と使用方法
     ⑤計装工事の今後

田村講師勉強会の様子
所 感

 多数の方が、「不確かさ」についての分かり易い説明と奥深い内容に 興味を持ち、知識が広がったと書かれていました。
 また、「不確かさ」=「誤差」と思っていた私も、精度と校正および 国際標準の流れついて分かり易く説明していただき、その奥深さに魅了 されました。
 最後に、今後とも、田村先生による計装士のための講義継続と、益々 お元気で活躍されることを切に願います。

以 上

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活動報告(中国)

「株式会社日立製作所 笠戸事業所」

活動名「株式会社日立製作所 笠戸事業所」
実施日平成29年(2017年)2月22日(水)9:30~17:00
場所「株式会社日立製作所 笠戸事業所」
 山口県下松市大字東豊井794
参加者23名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区担当幹事 久城 啓史
1.はじめに

 今年度は山口県下松市の日立製作所 笠戸事業所を訪問しました。
 日立笠戸事業所は、鉄道車両を製造する工場で、JR、民鉄向けを問わず幅広く扱い、新幹線向けの車両を多く製造し、他のJR電車車両及び阪急電鉄,東武鉄道等の車両や各種モノレールの製造実績があり、現在は、英国向けの高速車両も製造を行っている。
 車両は、リサイクル性に優れた軽量アルミ素材を採用し、新接合技術でゆがみが少なく無塗装でも美しい車両となっています。

2.施設概要

 山口県下松市の南部、笠戸島の対岸に工場群を構える。
敷地面積:約52万㎡。 製造された車両は専用線を通じて山陽本線下松駅から全国に発送(甲種輸送)される。
なお、新幹線車両は工場内の岸壁から、海外向け車両は工場近くの岸壁(徳山下松港)から船積により発送される。
現在は、電車車両の製造が主力となっているが、かつては蒸気機関車、電気機関車、ディーゼル機関車、気動車、客車、貨車の製造も行っていた。

3.見学内容

 まず、会議室で笠戸事業所の説明と会社概要のビデオを視聴し、バスで製作工場施設へ移動しました。最初はアルミ車両本体の組立工程について説明を受け、真近での無垢 車両外装に圧倒され、改めて大きさを実感しました。
 ここで、アルミの接合が溶接ではなく摩擦による特殊な接合技術で大型の接合でもひずみの出ない技術を教わりました。
 次に車両先端部の見学では、アルミの見事な曲線部、内面を格子状に削り出すことで 補強を行っていること、また海外仕様では,衝突時の対策も考慮された仕様となっていることも説明がありました。
 次の工程では、車両下部の許容スペースでの機材組込とケーブル配線及び配管関係の見学を行い、ボルトの締付は規定トルクによる締付をタブレットで確認して個々の締付データを記録し、最後に打音による音でも確認するというダブルチェックで、品質管理を行っている説明を受けました。その後の塗装された車両工場では、その色と艶に魅了されました。
 一連の製造工場の見学を終え、バスで移動し歴史記念館を拝観させていただきました、館内では、創立以来の製品模型や展示物が一同に並び深い歴史の変遷に感動しました。
 最後に歴史記念館近くのモノレールを背景に集合写真を撮らせていただき、その後会議室に集合して全体の説明を受け、そのスケールの大きさに興味深々で多くの質問が参加者の関心の高さを示していました。

4.おわりに

 この度は、中々見る機会のない鉄道車両の製造工程を拝見させていただき、その芸術的な車両に圧倒されました、見学後の参加者アンケートでも、多くの皆様が良い見聞をさせていただき、とても有意義だったと書かれていました。
 終わりに、この見学会にご協力いただきました、㈱日立製作所中国支社及び笠戸事業所の皆さま方にはこの紙面をお借りして厚く御礼申しあげます。

以 上

歴史記念館近くのモノレールを背景に集合写真
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活動報告(中国)

『計装士のための再生エネルギーとその利用技術』

活動名『計装士のための再生エネルギーとその利用技術』
講師
福田 一成 講師
  アズビル㈱ ビルシステムカンパニー
  マーケティング本部 部長
実施日平成28年(2016年)7月27日(水)14:00~17:00
場所㈱中電工 本店電気ビル 11階会議室
  広島県広島市中区小網町6-12
参加者26名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区担当幹事 久城 啓史
概 要(項目)

 【内 容】
     ① 再生可能エネルギーとは
        ・再生可能エネルギーの定義・意義
        ・我が国の再生可能エネルギー推進の歴史
        ・今度の導入と技術開発の未投通し
     ② 各種再生可能エネルギーの特徴と課題
     ③ 再生可能エネルギー利用技術
     ④ 欧州最新事例
        ・リヨンスマートコミュニティ実証事業
        ・ドイツにおける太陽光・風力大量導入エリアでの需要制御 他
     ⑤ 質疑応答

福田講師勉強会の様子

受講風景

所 感

 多数の方が、これからの再生可能エネルギーの種類の多さに興味を持ち 知識が広がったと話されていました。
また、海外(欧州)の最新事例では動画による説明で、実態と将来の方向 性が分かり易い内容に魅了されました。
 最後に、今後とも、福田先生による計装士のための講義継続を切に願い 益々お元気で活躍されることを希望し厚く御礼申し上げます。

以 上

カテゴリー
活動報告(中国)

『計装士のためのビジネス&パブリックポリシー』

活動名『計装士のためのビジネス&パブリックポリシー』
講師
福田 一成 講師
  アズビル㈱ ビルシステムカンパニー
  マーケティング本部 部長
実施日平成27年(2018年)7月22日(水)14:00~17:00
場所㈱中電工 本店電気ビル 11階会議室
  広島県広島市中区小網町6-12
参加者27名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区担当幹事 遠部 日出夫
概 要(項目)

 【内 容】
     ① パブリックポリシーとは
        ・戦後の経済政策俯瞰
        ・エネルギー政策の変遷と計装のビジネス
        ・環境政策と計装のかかわり
     ② 震災後のパブリックポリシー~省エネ・低炭素化・節電・事業継続
       政策と計装のかかわり
     ③ これからの政策~省インフラとは
     ④ 動き始めた省インフラ政策
     ⑤ 次世代計装技術の展望
     ⑥ 質疑応答

福田講師勉強会の様子
受講風景
所 感

 多数の方が、興味を持った内容として、省インフラ政策に関する技術を上げ られていました。
 少し難しい内容でしたが、専門的な計装知識を学び良かったという方が多数 でした。
 最後に、福田先生による計装士のためのビジネスポリシーについての丁寧な 説明と、海外の実態における分り易い内容に感嘆し魅了されました。
 今後とも、益々お元気で活躍されることを希望し、厚く御礼申し上げます。

以 上

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活動報告(中国)

中国電力株式会社 柳井発電所

活動名中国電力株式会社 柳井発電所
実施日平成26年(2014年)12月9日(火) 13:30~15:00
場所中国電力株式会社 柳井発電所
  山口県山口市柳井1758-8
参加者16名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区幹事  遠部 日出夫
1.はじめに

 今年度は山口県柳井市の中国電力(株)柳井発電所を訪問しました。
 柳井発電所は出力140万kWの液化天然ガス(LNG)を燃料とする火力発電所で昭和62年3月に着工され、平成4年12月に1号系列、平成8年1月に2号系列の運用を開始し、中国地方最大の発電所となっています。
この発電設備で使用する燃料は、液化天然ガスで有害な一酸化炭素が含まれていない、クリーンなガスを使用しています。

2.施設概要

   敷地面積:約50万㎡
   発電出力:140万kW(70万kW×2系列)
   使用燃料:液化天然ガス(LNG)海上輸送(オーストラリア・カタール・オマーン) 
   (送電線)
   220kV×2回線(東山口変電所へ)
   110kV×2回線(柳井変電所、光変電所、田布施変電所へ)
   (環境条件)
   窒素酸化物‥‥‥‥‥1号系列 80N㎥/h以下
                  2号系列 80N㎥/h以下
   騒音‥‥‥‥‥‥‥‥敷地境界線55.65dB以下
   振動‥‥‥‥‥‥‥‥敷地境界線55dB以下
   取放水口海水温度差 7℃以下

3.見学内容

 まず、発電所ふれあいホール会議室で設備概要と発電の流れについてのビデオを見せていただき、全体の流れについて説明を受けた後、発電機室に移動し、一直線に連なるコンバインド型タービン・発電機室でガスタービンと蒸気タービンが効率良く発電機を回す、コンバインドサイクル方式の仕組みを理解することができました。
 次は中央制御室で、大小のディスプレイやTVモニタ及びコントロールパネルを見学し、少人数のオペレータで効率良く操作、監視されている様子が分かりました。
 最後に燃料LNGについて説明を受け、LNGは天然ガスからイオウ分などの不純物を取り除き、-162℃に冷却して液化したもので、このLNG冷却・液化することにより、体積を1/600にすることができ効率的に大量の天然ガスをLNG船で運搬できる仕組みを知ることができました。
その後、バスで施設外周を回り、6基のLNGタンクとLNG揚液桟橋のパイプライン及び高さ200mの煙突等を見学し、そのスケールに圧倒されました。

タービン発電機室
中央監視制御盤
3.おわりに

 心配していた天気も、好天で寒さも余りなく無事見学会を終了することができました。
 近年は原子力発電所の規制もあり、本施設はさらに重要度を増す火力発電所となっています。
 なかでも環境対策については、LNGタンク廻りの防液堤と水幕設備、また中央制御室には総合防災盤が有り、各種異常感知器・地震計測装置・高発泡設備・桟橋水噴射装置・構内各所に監視カメラを備え、万一の際の対策が整っていました。
施設全体がクリーンで、CO2排出量の削減や地域の活性化に貢献するという構想に大きく感銘しました。
  当日、分かり易く説明をしていただきました中国電力の皆様に感謝申し上げます。

以 上

発電所前にて